大谷翔平選手の凄さ
MLBエンジェルスの大谷翔平選手の試合を見るのが楽しくてたまりません。私は野球ファンではなかったのですが、今シーズンは可能な限り、エンジェルスの試合をテレビかネットで観戦しています。先発ピッチャーとして、シーズン9勝(9月14日現在)をあげながら、ホームラン王争いをし、さらには盗塁を重ね、ついにはホームスティールまでしてしまう大暴れぶりに魅了されています。時代背景が全く違う100年ぶりの記録云々言われる快挙も、感動的です。さらに記録以上に、いつも懸命に、楽しそうにプレーをし、礼儀正しい人間性もとても好感が持てます。チームメイトやファンだけでなく、相手チームの選手や監督からもリスペクトされ、愛されている様子が伝わってきます。私自身、長年プロスポーツ業界に身をおいていましたが、このような選手はかなり珍しい存在です。
彼は、MLBに行くにあたって、投手と打者のどちらかを選ぶのが当然と言われていた中、両方をさせてくれるチームを選んだと言われています。当時はかなりの逆風だったようです。その後、肘と膝の手術を乗り越え、MLB4年目にしてようやく体調万全で今シーズンを迎えました。怪我をして、悔しく、落ち込むこともあったでしょうに、何があっても目標をはっきり掲げて、常に明るく前を向いている姿は、立派としか言いようがありません。
すでにかなり知られていますが、下記は、大谷選手が高校一年の時に立てた「目標達成表」です。これほどの目標を高校一年で立てたことに驚かされます。ここで、目標である、「8球団でドラフト一位を獲得する」ために必要な8つの項目に対して、計画を立てています。その中には、フィジカルなことだけでなく、メンタルや人間性、運も含まれています。「人間性」の項目には、「礼儀」や「思いやり」があり、「運」の項目には、「ゴミ拾い」や「監督さんへの態度」、「道具を大切に使う」、「応援される人間になる」まで入っています。これらは、今でも心がけているようです。その結果、これほどの活躍ぶりに加えて、誰にも愛される選手になったと思われます。
私が以前の投稿で書いた、「明るくポジティブでいたら幸運がやってくる」を実現し、「仕事のやりがい~」にある、「野球に夢中になっている」のでしょう。さらには、これまで誰もやったことのないことに挑戦しており、「キャリアを考える」での、クランボルツ教授のいう、「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」のお手本のようです。
そんな中、私は、彼の一番の凄さは、「意志の固さ」と「頑固さ」ではないかと思っています。もちろん、いい意味での「頑固さ」です。これまで、誰もしたことがなくても、自分がやりたい夢の実現のために「目標達成表」を作成し、あらゆる努力を惜しまず、どんな障害があっても乗り越えるための精神力も鍛えているようです。まさに、超人的な「意志の固さ」と「頑固さ」が夢に向かって突き進む原動力になっていると思えるのです。このことで、今後も、どんな課題があっても、解決してくれるに違いないと思えます。もし、彼が他のスポーツを選んだとしても、これだけの「意志の強さ」があれば、大活躍していたに違いありません。それどころか、どんな仕事をしていても目標達成のためにあらゆる努力していたでしょう。
今では、MLBではどのチームも大谷選手を獲得したいと思っているでしょう。今後、どのチームに行っても、これからの活躍が楽しみで仕方ありません。アメリカでは、人間を超えた宇宙人とも言われていますが、このとてつもない能力と可能性を秘めたプロ野球選手の今後から目が離せません。
きっと何度も書き換えているであろう、現在の「目標達成表」がどのような内容なのかも、とても興味があり、チャンスがあれば見てみたいなと思っています。
2021年9月14日
Kimmy Ikuko Iwamoto 岩本郁子
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