資料作成事業のための7つの戦略
こんにちは!
「資料作成の相談役」として、資料作成で困っている方のお手伝いをしているiwamaです。
今回、個人事業主として資料作成事業を行うにあたり、自身の経験をもとに7つの戦略をまとめてみました。
その名も「SEVEN STRATEGY」
巷で言われている戦略とは違い、資料作成事業の特性をもとに導き出した戦略で、名称も自由に考えたので、初めて聞いたものもあると思います。
資料作成事業はもちろん、他の事業でも活用できそうな戦略があれば、参考にしてみてください。
それでは、早速、行きましょう!
資料作成事業の特性とは
まず、戦略の前に資料作成事業の特性について、お話しいたします。
資料作成事業とは、簡単にいうと、営業資料や会社概要資料などの資料をお客様の代わりに作成することです。
お客様目線でいうと、資料作成を外注するイメージです。
会社での資料作成が苦手という人は多いですが、資料作成の外注はあまり一般的になっていません。
そこには、資料作成に対する顕在ニーズと潜在ニーズが深く関係しています。
顕在ニーズとは、重要度が高く、緊急度も高い状態。
潜在ニーズとは、重要度は高いが、緊急度は低い状態。
資料作成は、この潜在ニーズの領域に該当することが多いです。
なぜかというと、資料作成は苦手でも自分たちで作ろうと思えば作れてしまうものだからです。
パワポは、直感的に誰でも使えるため、なんとなくでも資料は作成できます。
そうなると、お金を出してまでわざわざ外注する必要がないとなるわけです。
緊急度が高くなり顕在ニーズの領域に該当すると、そこでようやく外注することになります。
ただ、こちらで顕在ニーズにするのは難しいため、緊急度が高くなった時に、「そういえば資料作成が得意な人がいたな」と思い出してもらえるような状況を作り出しておくことがポイントです。
そのために必要なのが、今回ご紹介する7つの戦略です。
この戦略を違う言葉でいうと、「待つ戦略」と言えます。
SEVEN STRATEGYとは
それでは、SEVEN STRATEGY(7つの戦略)をご紹介していきます。
SEVEN STRATEGYは、
認知
信頼
単価アップ
を基準に7つの戦略で構成されています。
それでは、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
1. マルチメディア戦略(認知)
マルチメディア戦略とは、認知を広げることを目的とする戦略です。
簡潔に言うと、できるだけ多くのメディアやコミュニティに露出することです。
なぜこの戦略が必要かというと、何事もまずは知ってもらうことが重要です。
いい作品を制作したとしても誰からも見てもらえなければ、意味がありません。
誰かに見てもらい、知ってもらい、認知してもらうためには、接触機会を多く作ることがポイントです。機会が多ければ多いほど、認知してもらえる可能性は上がっていきます。
そのために、様々なメディアやコミュニティに露出することが重要になっていきます。
【具体的な例】
・TwitterやFacebookなどのSNS
・noteなどの記事投稿サービス
・ココナラやCARRY MEなどのビジネスマッチングサービス
・foriioなどのポートフォリオサービス
・ビジネス寄りのコミュニティ
・友人や知り合いに話す
こうしていかに露出していくかというのが、このマルチメディア戦略の根幹です。
2. 種まき戦略(認知)
種まき戦略とは、認知の深さを目的とする戦略です。
イメージとしては、「相手の頭の中に自分という存在の種を蒔く」感じで、「○○と言ったら○○」と関連付けさせることが重要です。
そのためには、「私は○○をやっていて、○○が得意です」というのを明確にして、発信していきます。
私の場合、「資料作成の相談役」というワードを使い、「資料作成について気軽に相談できる人」という印象を作っています。
キャッチコピーや発信をする時は、何をしている人かが分かるように意識してやってみることが大切です。
3. 忘れない戦略(信頼)
忘れない戦略とは、信頼の維持を目的とする戦略です。
そもそも人は忘れるもの。
これを前提として、忘れないようにするためには、継続して接していくことが重要です。
定期的に発信したり、新たなことを始めた時に告知するなど、存在を忘れられないような努力をコツコツやっていくことが信頼の維持に繋がります。
【具体的な行動】
・Twitterでの定期的な発信をする。
・久しぶりの友人に連絡を取ってみる。
・noteでの記事投稿をする。
4. パーソナルスペース戦略(信頼)
パーソナルスペース戦略とは、信頼の深さを目的とする戦略です。
違う言葉で言うと、「目の前の人の役に立つこと」になります。
資料作成事業を始める時に、まずはクラウドソーシングサービスに登録して案件を獲得していくというのがよくあるパターンだと思います。
確かに案件獲得するためのチャネルとしてとてもいいですが、私はさほど力を入れていないです。
なぜかというと、競合が多くかつ低単価になりがちになるからです。
依頼する方は仕事内容を中心に見るため、「いかに安くていいもの」を求めがちになり、価格勝負になってしまいます。
もう一つ大きな理由としては、「顔が見えない」からです。
顔が見えるというのは、友人や知り合い、直接連絡をくれる人のことを指します。
顔が見えるメリットとしては、
・相手も安心して頼みやすくなる。
・全力でその人の役に立とうという気持ちが強くなる。
・お互いが尊重し合いながら、仕事ができる。
せっかく仕事をするなら、この人にためにと思える人に対してやりたいものです。
これからの時代、「もの」よりも誰がやるかの「人」が大切になってくるので、そのような面でも時代にあった戦略になります。
5. アライアンス戦略(信頼)
アライアンス戦略とは、信頼を広げることを目的とする戦略です。
資料作成クリエイターやデザイナーなど資料作成を生業としている同業の方とアライアンス(提携)を組んでいくことになります。
なぜ、同業の方とアライアンスを組んでいくかというと、理由は2つあります。
一人でやると案件数に限界がある。
資料作成を生業としている人は基本一人で資料を作成している場合が多いため、案件数に限界が出てきます。
そのため、アライアンスを組むことでより多くの案件を対応することができるようになります。得意分野の分担ができるようになる。
資料作成といっても得意分野が多岐に渡ります。
デザインが得意なのか、構成が得意なのか、作業スピードが速いのかなど、それぞれに得意な分野があります。
その得意分野を分担することで、従来よりも質が高い資料ができるだけではなく、時間の短縮にも繋がります。
【具体的な行動】
・SNSなど、同業の方が使用するメディアを活用する。
・資料作成のアライアンスを募集していることを明記する。
・自分自身の得意分野を明確に打ち出していく。
同業の方は競合ではなく、切磋琢磨する仲間だと考えているので、みんなでより良くなっていくためにも必要な戦略になります。
6. 掛け算戦略(単価アップ)
掛け算戦略とは、単価アップを目的とする戦略です。
得意なことを組み合わせて付加価値をつけることで、価値の増大を目指せます。
資料作成だけでは広がりに限界があるため、他のスキルや関連する情報を掛け合わせて、広がりを持たせることが大切です。
【例】
・資料作成×動画
・資料作成×パソコン講座
・資料作成×コンサル
資料作成と掛け合わすことができる得意分野を付加価値にすることで、単価アップも可能になります。
7. 特化戦略(単価アップ)
特化戦略とは、単価アップを目的とする戦略です。
業界やカテゴリに特化することでニーズは狭くなりますが、濃いニーズを得ることができるため、ブランディングの一環にもなります。
単価アップのコツは、いかに競合が少ないところを狙うかです。
資料だけでも一般的に会社概要資料や採用資料だけではなく、SNSに特化した資料作成や○○業界に精通した資料作成といった見せ方をすることで単価アップの可能性を上げることができます。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回、資料作成事業における7つの戦略をまとめてみました。
この中でも私が注力しているのは、パーソナルスペース戦略とアライアンス戦略です。
この二つの戦略は、「人」を主軸に置いています。
仕事は「何をやるか」ではなく、「誰がやるか」「誰とやるか」が大切なことなので、「人」を何よりも優先にして考えないといけません。
そういう観点からも、特にこの二つは大切にしていきたいと思います。
こうして自分自身に合った戦略を作ることは、行動の指針にもなるので、どんな戦略でもいいので、ご自身で作ってみるのはおすすめです!
少しでもご覧いただいた方の参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました!