46worksはBMWもすごいが中嶋さんのスタイルがいい~カスタムバイクを考える
2014年、BMWが異様なバイクを出した。でっぷりとしたタンクの下にどっしりしたボクサーエンジンを置き、フロント部は倒立フォークとラジアルマウントのブレンボでガチガチに武装しているのに、リア部はスカスカ。
そうR nine Tだ。
そして同じ年に早速、フルカスタムのR nine Tが発表された。つくったのは八ヶ岳(山梨県)のふもとにあるファクトリー、46worksだ。上記のイラストがそれ。
このカスタムR nine Tはみるからに只者ではないが、誕生の経緯も尋常でなく、BMWが直々に46worksにR nine Tのカスタムを依頼した。
46worksのカスタムバイクと、代表の中嶋志朗さんのスタイルを紹介したい。
BMWがカスタムありきで売り出した
デザイナーは、自分のデザインをいじられることを嫌う。それはそうだろう、自分の仕事を否定されるわけだから。
したがってバイクのカスタムは、ある意味において、バイクメーカーのデザイナーに「こうしたほうがもっと格好良いでしょ」と提案する挑戦である。
しかしR nine Tに限ってはそうではない。
BMWはR nine Tのデビュー・イベントの一環として、アメリカのカスタムビルダーにR nine Tのカスタムを依頼した。そしてBMWは、そのカスタムR nine T「コンセプト・ナインティ」を世間に公表して「このバイクはこんなに格好良くなるんですよ」といったのである。
選ばれし4人のうちの1人
BMWは「コンセプト・ナインティ」に続いて「R nine T Custom Project」を立ち上げる。このプロジェクトの舞台は日本だった。
BMWのデザイン部門の最高責任者、オラ・ステネガルド氏が来日し、日本の4人のカスタムビルダーにフルカスタムを依頼してR nine Tを託した。
そのうちの1人が46worksの中嶋さんだった。
中嶋さんのカスタムR nine Tは以下の公式サイトでみることができる。