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不妊治療セミナーの企画・運営そして講師をする方法

こんにちは。岡山市で活動する不妊カウンセラーの髙田美津子です。2025年1月19日に、岡山県の企業さまと共同で不妊治療セミナーを開催しました。なぜセミナーを開催するのか、企業との共同開催、事前準備チェックリストなど余すことなくお伝えします。

セミナー当日の様子

不妊治療にセミナーは必要なの?

不妊治療は病院でするもの。
病院は患者さんで溢れていて、病院で相談できない、もしくは相談しにくい現状です。
実は、子ども家庭庁が日本助産師会に委託している事業、「不妊症・不育症ピアサポーター」の研修、育成をしています。「不妊治療を経験した人が妊活に悩む人の話を聞く」ことはメンタルケアに繋がると国も考えているのです。

「名前や顔を伏せながら妊活をしたい」
だけど、仲間が欲しい人はSNSにたくさんいます。一方で、「人と集まって経験談を聞きたい」、「悩みを共有したい」、「話してスッキリしたい」このように思っている方も少なからずいます。そこで、不妊治療中の方を対象にしたセミナーをすることにしました。

過去の不妊治療セミナー(2024年10月)
「どのように仕事と両立したらいいのか?」
「不妊治療は終わりが見えず、将来を想像できない」
この悩みを専門的な立場からお伝えするために、2024年10月17日にセミナーを開催しました。

海の見えるところで開催したい

リゾートヴィラLACOSTA-ラコスタ-

昨年の10月に「不妊治療✖️キャリアセミナー」を開催し、翌月には次のセミナーの企画が動き始めました。
テーマは「癒し」にしました。不妊治療をしている人は、約2人に1人と言われています(参照『不妊治療と仕事との両立サポートブック』)。仕事をして、家事もして、そして不妊治療もする。「少しでもリフレッシュして欲しい」との想いから、海が見える場所での不妊治療セミナーの企画が始まりました。

セミナーより緊張した企業アプローチ

「ここでセミナーができたら最高!」
すでに心は決まっていました。
実は岡山県観光連盟のおか旅ライターとしても活動しているのですが、以前取材でお邪魔したリゾートヴィラLACOSTA-ラコスタ-がイメージにピッタリだったのです。
企画書を作成し、責任者のTさんにアポをとり、プレゼンさせていただきました。
「不妊治療で困っている人がいるんだね。すごくいい企画じゃん。やりなよ!」
すごく理解を示していただき、共同開催でセミナーができることになりました!
Tさん、ありがとうございました。

https://www.okayama-kanko.jp/okatabi/1184/page

リアルなスケジュール日程を公開

企画始動、11月1日。
企業さまお打ち合わせ、11月25日。
チラシ作成、申し込みフォーム作成、11月27日。
プレスリリース作成、12月17日。
メディア掲載、12月24日、1月12日。
セミナー当日、1月19日。

メディアに掲載されました

「不妊治療セミナーinリゾートヴィラ」がマスコミの方の目に留まり、テレビ、新聞で紹介していただきました。取り上げていただきまして、ありがとうございました。
テレビせとうち、番組「ななスパbiz」(12月24日放送)
山陽新聞社、1月12日掲載

講師がインフルエンザ!?

「イレギュラー発生!」
今回一緒にセミナーをする予定だった講師が、セミナー4日前にインフルエンザにかかってしまいました。「セミナー会場に伺うのは難しいです」と連絡が来ました。
さて、どうしようか。一旦、停止してみる。

ケース①zoomを繋いで、お話ししていただく。
ケース②代わりの内容を考える。

どちらになっても当日焦ることのないように、代わりの内容を考え、資料を作成しました。そして、参加者の皆さまには、謝罪と共に内容変更になったことをメールにてお伝えしました。

セミナーの前日まで安静にしていただきましたが、声が出ないとのことでケース②になりました。事前準備のおかげで焦らずに本番を迎えることができました。

準備チェックリスト

これからセミナーを開催したい方もいらっしゃると思います。今回、私が実際に行ったアクションをチェックリストにしましたので、参考になれば嬉しいです。

セミナー企画運営チェックリスト

◻︎共催企業さま打ち合わせ
◻︎講師打ち合わせ
◻︎カメラマン打ち合わせ
◻︎宣伝用チラシ
◻︎申し込みフォーム作成
◻︎プレスリリース作成
◻︎SNS PR
◻︎セミナー資料
◻︎タイムスケジュール
◻︎名簿
◻︎司会進行台本
◻︎モニターがあれば、HDMIやコネクター
◻︎モニターがなければ、資料印刷
◻︎当日お出しするお飲み物、茶菓子
◻︎セミナー実施後アンケートフォーム作成
◻︎会場までの送迎確認
◻︎当日の持ち物リスト作成

セミナー当日チェックリスト

◻︎会場設備確認
◻︎清掃確認
◻︎配布物セッティング
◻︎お出しするお飲み物、茶菓子の管理

まとめ

少子化対策は、自治体も力を入れている1つです。東京都では、制度を整え、相談員を配置するなどをした会社には奨励金を出していますし、岡山県でも少子化対策を県政の最重要課題にすると宣言しています。

また企業にも不妊治療に理解を深めることはメリットがあります。「不妊治療と仕事との両立を応援する」という会社のメッセージは、20代〜40代の女性社員の会社への信頼感、安心感に繋がり、仕事のモチベーションにも関わってきます。何より、中堅層にあたる社員の離職率を減らすことが期待できます。

セミナーの開催は、会社のメッセージを伝える一つの手段でもあります。「不妊治療セミナー」、「妊娠前のプレコンセプションケア」、「妊娠・出産を見据えたキャリアプラン」を考えるなどの内容も良いでしょう。今後は、セミナーの必要性を感じていらっしゃる企業様向けの説明会(勉強会)を開催できたらと思っています。

次回、「不妊治療セミナーinリゾートヴィラを終えた感想」


ぜひお問合せください。
・企業内研修(従業員向け・管理職向け)
・自治体主催のイベント・セミナー講師
・不妊治療クリニックの患者様に向けた経験者対談
・セミナーを開催したいカウンセラー、サポーターのサポート
少しでもご興味がある方は、ぜひお気軽にお声かけください。

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Officeはなここ 髙田美津子
mitsuko.private@gmail.com

【プロフィール】
大手航空会社にて約10年勤務。流産をきっかけに、休職、短時間勤務、兼業など、さまざまな働き方をする。コロナ禍になり、岡山県庁に約2年出向。制度を使いながら不妊治療と仕事を両立。2023年に人工授精で娘を授かる。現在は、不妊当事者へのカウンセリングのほか、岡山県で不妊治療のセミナーを主催するなど、多方面で活動している。

・NPO法人日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー
・一般社団法人不妊症・不育症ピアサポーター協会 「妊活旅」コラム連載
・岡山県にてリアルイベント「不妊治療×キャリアセミナー」主催、講師

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