【定着のコツ】「意欲」を継続させるマネジメント
部下が長く会社に定着するためには「意欲」を継続してもらう必要があります。
入社時点では、新たな環境での仕事に意欲を持っている社員が大半です。しかし、上司のマネジメントが不適切だと、やる気を失い成長に繋がらない日々を過ごし、次第に仕事の目的を見失い退職に繋がってしまう可能性があります。このようなことを防ぐためには、社員の「意欲を継続させる」マネジメントを行うことが必要です。
◆「意欲が出る」目標を見極める◆
目標が簡単すぎても難しすぎても「意欲の継続」には繋がりません。
新規案件獲得数など具体的な数値を目標に設定する場合、すぐに達成できるような数値でも、達成が不可能に感じるような数値でも、意欲は減退します。どれくらいの目標が適切かは人によって異なるため、能力が高い人にはより高い数値を目標に設定する必要がありますし、達成が難しい人には目標の数値を小さくするか「努力に対する目標」など具体的な数値や成果が求められない目標を設定することで意欲を継続することができます。
◆ 「仕事の位置づけ」を伝える◆
自分がやっている仕事の位置づけがわからないと、会社のただの歯車になっているように感じてしまいます。それを防ぐためには、担当している仕事の位置づけを伝えてあげる必要があります。
例えば、その仕事が、会社全体の事業や業務の中でどのような意味があるのかといったことをわかるようにすることが大切です。
◆自主性に任せすぎるのはマネジメントではない◆
繰り返しになりますが、「意欲を継続させる」ためには、適切な難易度の目標を提供する必要があります。また、仕事の位置づけについて、理解を促すような役割も必要です。仕事開始時には、目標の難易度が適切で、仕事の位置づけを明確に理解できていたとしても、仕事を進めていくうちに状況が変わってしまうことは多くあります。
そのため、「最初にしっかり目標設定できたから、後は本人に任せる」というやり方はよくありません。
部下の様子を観察しながら、適宜、目標を調整したり、アドバイスしたりすることが必要です。
ただし、逐一仕事の内容を指示していては、部下にとってはただの作業
になってしまう可能性があります。自由にやらせる部分と、コントロー
ルする部分のバランスを考えることが大切です。
社労士・行政書士はまぐち総合法務事務所