M1 MacのUTMで色々なOSを動かす
UTMについて
概要
M1 Macになってから、VMware Fusionが無くなり、VirtualBoxが動かなくなり(x86用の仮想環境なので当たり前)、Parallels Desktopだけが唯一まともに利用できる仮想環境になっています。
しかし、ParallelsはCPUエミュレーションを行っているわけではないので、x86時代のOSは動きません。
そこで利用するのが、UTM。オープンソースで開発されていて、Qemuベースのエミュレータなのでx86だけでなく、PowerPCやMIPS, UltraSPARCやらARMなど様々なCPUをエミュレーション出来るだけでなく、M1 MacでARMを動かす場合は、エミュレーションをせずパススルーしてくれるので、Windows11 ARM版がかなり快適に動作します。
macOS 12 Montereyをゲストとして動かすことも可能のようです。
動かすメリット
他のアーキテクチャのOSでの動作検証や、怪しいファイルを動かす場合のサンドボックス、開発環境を構築する場合のテスト用、昔のゲームやソフトウェア資産を活用するといった事に活用できるため、ARMになってしまったmacOSですが、Windows用アプリやLinuxアプリ、PowerPC時代の資産を無駄にせず活かすことが可能になります。
動かせたOS
実際に自分のM1 Macbook Air 2020 で動作させることのできたものを以下に列挙します。
OpenStep4Jなどはブート以前の問題で起動せず。
Windows CE 3.0
DR-DOS 7.03
OS/2 Warp 4
Slackware 3.5 + PJE
Knoppix 7.0.2
Steam OS 3.7.5
MS-DOS 6.2V
React OS 0.4.14
Solaris9 SPARC
Haiku OS R1 Beta4
FreeDOS 1.3
Windows Vista SP2
Ubuntu Linux 20.04
Mac OS 9.2.2
MacOS X Tiger (PowerPC)
macOS 14.x Sonoma
Chrome OS Flex
Windows NT Workstation 4.0
Windows95 OSR2.5
Windows98 Second Edition
Windows2000
WindowsXP
Windows11 ARM版
Mac OS X 10.9 Marvericks
PC-DOS7.0 + Windows3.1
Android x86 9.0
超漢字4
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