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コロナ禍で必死にチャレンジしていたら、「俺のフレンチ」と提携できることになりました
こんにちは。ヨーヨーパフォーマーのBLACKです。
長引くコロナ禍において、仕事や活動を思うように進められなくなってしまった、という方は多いかと思います。私もその一人です。
そんな中でも、とにかく出来ることをしよう。そう思ってトライアンドエラーを積み重ねてきた結果、有名店「俺のフレンチ」と提携し、新サービスを制作できることになりました。
この記事では、コロナ禍において致命的な打撃を受けてから、どのように新サービスの着想を得て、「俺のフレンチ」との提携にまで至ったのかを書いていきます。
コロナ禍を乗り越えようと努力されている皆さんに、少しでも参考になる部分があったなら幸いです。
コロナ禍 以前の活動
私はハイパーヨーヨーブームを経て、ヨーヨー世界大会で優勝しました。
大学卒業後は一般企業に就職しましたが、夢を追い退職・パフォーマーデビュー。その後は多くの方々に支えられ、シルク・ドゥ・ソレイユ出演など、国内外で活動をしてきました。
日本への帰国後は、主にインバウンド向けのイベントに出演していました。
「パフォーマンスの裏にある努力を感じ、困難を乗り越える勇気をもらえた」など素敵な感想をいただくことも多く、直近では「世界で活躍する日本人」として教科書にも掲載いただくなど、大きなやりがいを感じていました。
コロナ禍で、出演機会を失いました
しかし新型コロナウイルスの感染拡大以降、上記のようなイベント出演の機会はほぼゼロとなってしまいました。
私は会社員時代、仕事のできないダメ社員でした。会社の役に立たない、世の中に価値を提供できない自分が、とても不甲斐なく苦しかったです。
そうした思い出から、せめて自分で選んだ道においては、社会に価値を提供していきたいという思いを強く持っています。
だからこそ、パフォーマンスの機会を失うこと、人の役に立つ機会を失うことは、本当に辛いです。
コロナ禍に対応する、新たなサービスの模索
イベント出演ができないのであれば、他の形態で世の中に価値を届けられないかと思い、思いついたことを手あたり次第始めてみました。
YouTubeで自分の知見について話してみたり、シルク・ドゥ・ソレイユの同僚との対談番組を企画したり。
ご覧いただいた方々には好評だったものの、大きな視聴数には至らず、また正直なことを言いますと、出演機会の減少による収入減を埋めるには至りませんでした。
そんなトライアンドエラーを繰り返す中で生み出されたアイデアが、今回「俺のフレンチ」との提携に至った新サービス、「ホームディナーショー」です。
ホームディナーショーとは
「ホームディナーショー」は、私たちパフォーマーが飲食店と力を合わせ制作する、新しいエンターテイメントです。
仕組みは、レストランが用意したディナーセットと、私たちパフォーマーの制作するショー映像を、皆さんのご自宅へお届けする形です。
ディナーセットは宅配便でお届け、ショーも対面ではなく映像での鑑賞ですので、外出や第三者との密集のリスク無く楽しんでいただくことが出来ます。
宅配便でお届けするので全国の皆さんが体験できますし、ショーは映像での提供なので、開始時間の制約もありません。
自宅で安全に、お食事・ショー観覧を楽しむ、新しいディナーショー体験。それが、ホームディナーショーです。
着想と、制作を決意した背景
「飲食をしながら、映像観賞を楽しむ」というエンターテイメントを考案した背景には、自分の実体験があります。
私はシルク・ドゥ・ソレイユ出演時、ストレスから胃潰瘍を発症し、カナダで入院。ショーに出演できない期間がありました。
シルク史上初のヨーヨーパフォーマーとして採用されたにもかかわらず、期待に応えるどころか迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
だからこそ、今後は同じ失敗を繰り返すまいと、ストレスをため込まないよう、心の健康に気をつかうようになりました。
慣れない海外生活の中での、リラックス方法。それは、「飲食をしながらの動画鑑賞」でした。
ショーが終わりホテルへ帰ってきた後、飲食をしながら映画(やニコニコ動画)などを鑑賞する時間が、自分にとって何よりのリラックスタイムだったんです。
そして、この「飲食をしながら、映像観賞を楽しむ」 というエンターテイメントは、コロナ禍においても提供できるのではないか、と考えたんです。
外出や第三者との密集を必要としないので、対面型のパフォーマンスイベントよりも安全なはず。
皆さんにも、このエンターテイメントを通じ、非日常を楽しむ、心安らぐ時間をお届けしたい!
そう考え、ホームディナーショーの制作を決意しました。
これまでの作品
ホームディナーショーはこれまで、2作品を制作してきました。
六本木の豚しゃぶ店との提携による「おうちで豚組 ディナーショー」、石川県 能登の地方創生を目的とした「晩酌ショータイム能登」の2作品です。
予算の限られた中での制作だったため、クラウドファンディングで事前予約=ご支援を募ったのですが、両作品とも多くの方々にご支援いただき、作品を完成させるとができました。改めて、感謝申し上げます。
コロナ禍においても世の中に価値をお届けできたことを、とても嬉しく思っています。
「俺の株式会社」との提携
そして第3弾となる今回は、有名店「俺のフレンチ」等を運営する、「俺の株式会社」との提携が決定しました。
個人パフォーマーが始めたばかりのサービスが、全国・世界中に店舗を構える有名店と提携できたという事実には、私自身驚きを隠せません。
提携を快諾してもらえた理由はいくつかありますが、やはり「過去の制作実績があること」も大きかったようです。
コロナ禍という未曽有の事態においても、とにかくできる事に取り組み、多くの方々に支えていただきながら実績を積んできたからこそ、大企業にも提携を快諾してもらえたのだと、改めて応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
「俺のフレンチ」に提携を打診したわけ
他でもない、俺の社に提携を打診した一番の理由は、ホームディナーショーのコンセプトでもある「非日常体験」にあります。
ホームディナーショーは「自宅で楽しめるディナーショー」なわけですが、ただ家で体験できればよいというわけではなく、「心の健康につながる、気分をリフレッシュできる体験」を目指しています。
俺の社は、ミシュラン星付き級のお料理を高級店の1/3の価格で楽しめる、圧倒的なコストパフォーマンスを特徴としており、高級食材などを使ったお料理は、まさに「自宅で楽しむ非日常」にピッタリだと考えたんです。
「俺のホームディナーショー」と銘打った今作では、国産牛のローストビーフや、あわび・ムール貝・オマールエビを使った「海の幸の宝石箱グラタン」など高級食材を使ったメイン料理のほか、店舗の垣根を越えたメニュー構成を食べ比べる新しい味の発見も、一つのエンターテイメントとなっています。
改良に向け寄せていただいた、様々なご意見
さらに今回は、過去の作品を体験いただいた皆様へのヒアリングを実施。貴重なご意見を数多くいただきました。
・コースだと1品ごとの配膳が手間なので、オードブル形式にしてほしい
・準備がラクな方がいいので、レンジで加熱できると嬉しい
・子供向けメニューもあると嬉しい
・オプションでワインなども追加できるようにしてほしい
当初は、「非日常体験なので、コース料理とか良いのでは?」などと考えていたのですが、ユーザビリティを考えていない的外れなアイデアでした(苦笑)
せっかくの名店との提携も、私だけでは方向性を誤るところでしたが、ご意見をくださった方々のおかげで、魅力的な企画に仕上がったのではないかと自負しています。
踏み出した一歩、この先も続けていきます
コロナ禍はいまだ収束を見せず、飲食業界・エンターテイメント業界には逆風が続いています。
そのような逆風の中でも、まずは一歩を踏み出したからこそ、今回の企画へとつなげてくることが出来ました。
長引くコロナ禍だからこそ、「俺のホームディナーショー」を通じ、皆さん心のリフレッシュに貢献することができましたら、これに勝る喜びはありません。
最後に
俺のホームディナーショーは、現在クラウドファンディングを通じ予約注文を受け付けています。締め切りは、2022年3月31日となります。
自宅で楽しめるエンターテイメントを探していた方など、ご興味を持っていただけた方は、ぜひプロジェクトページをご覧いただけますと幸いです。
皆さまのご支援を、心よりお待ちしております!
ショーの内容や出演パフォーマーについても書こうかと思ったのですが、文章が長くなってしまったので、そちらは次回の記事にて!
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