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女性の自立にシャカリキになる理由

そっか、改めて思い出した。
私がなんで女性の自立にシャカリキになるのかを。

自分が子供を産めなかったから、代わりに育ててくれているママたちに幸せでいて欲しい、、、
それだけじゃなかった。

私の母親(専業主婦)が一時期『空の巣症候群』で苦しそうだったから、それを改めて思い出した。

私には2つ上の兄貴がいるんだけど、2人同時に大学を卒業した。転勤族の実家は当時新天地の大分市に引っ越したばかり。母親としては、友人もいない土地で子どもが2人同時に巣立ってしまい、心にポッカリ穴が空いたんだろう。(これを『空の巣症候群』というのは後で知ったこと)

私たちは2人とも一人暮らしで実家はとうに出ていたんだけど、家に住んでるかどうかではなく、親の庇護の元にいたかどうかは大きな違いだったんだろうなぁ。

私といえば、とにかく仕事が楽しくてしかも超絶忙しくて、なかなか実家にも寄り付かなかったそんなある時、久しぶりの帰省で見た母親の様子にショックを受けた。
あんなに社交的で友人に囲まれていつもキラキラしていた母親が、ボーッとした目で引きこもっていたことに、驚いたし何より悲しくなった。

えっ!?なに!?私のせい??

子どもとしては申し訳ないような気持ちにもなったし、だからといってできることはない。正直、私たちばかりを見ないで自分の世界を作ってほしいと思った。もう私のことはいいから、自分の世界を楽しんでよ!と叫びたかった。

もうひとつショックなことがあった。この頃、ファッションが大好きだった母親は、洋服店から販売の仕事をしないかと誘われていた。「働きたい」という母親に父親は大反対。

「妻を店に立たせるなんて(←失礼発言)、オレに甲斐性がないと思われる。部下に見られたら恥ずかしい」

なんじゃソレ!?と、時代錯誤な父親発言に仰天したよ。加えて、娘のキャリアには「男に負けるな」と理解のある父親が、母親は自分の支配下におきたいのかと、昭和ヒトケタ生まれの根深い亭主関白ぶりに辟易した。

実際には、これはほんの一瞬の出来事。母親はすぐに立ち直ったし、やりたいことを(販売員ではなく)見つけて、毎日イキイキと元の母親に戻っていった。父親から「奥様じゃなくて外様になった」と言わしめるほど。

そんなことも私の人生に大きな影響を与えているんだろうな。男だからとか女だからとか関係なく、自分の人生は自分で決めたい。それには経済的自立も必要。母親のあの悲しそうな姿、アレが私の原動力。

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