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仕事を創り出すのが好きなんだな
先日、女子短大生の前で話をする機会があった。そこで自分のキャリアについてあれこれ話をしたんだけど、ファシリテータから質問されたことで、改めて気づいたことがあった(自分のことなのに・・・)
新しい仕事を創り出して、その仕事をやりたい人にやってもらって、そして喜んでもらう、それが好きなんだなぁと改めて思った。
私は長いこと人材派遣業界にいたんだけど、その中で新しく始めたことがあった。それは「アナウンサー派遣」。
新規事業を提案するも撃沈
私がいた会社は放送局のグループ会社。当然登録に来る人たちは、何かしらマスコミに関われれば、という淡い期待を持ってやってくる。もちろん放送局内の仕事は色々あったんだけど、あるようでなかったのが「アナウンサー」の仕事。
正社員の局アナ以外にも、喋りの仕事というのは既に色々あった。情報番組のMCやアシスタント、ラジオ番組パーソナリティなどなど。でも、それは全部フリーかタレント事務所などが握っていた。私は何とか自分の会社で「派遣」として喋りの仕事を確立したかった。会社のブランディング的にもウリになると考えていた。
そこでまずは「アナウンサー養成講座」を立ち上げて、そこできちんと教育した人を派遣しようと考えた。養成講座と派遣の両方で収益が立つバッチリな事業ではないか!と意気揚々と会社に提案するも、撃沈。。。
実は、別のグループ会社で長年「アナウンス講座」をやっていたからだ。アナウンサーのOBが講師となってまあまあな生徒を集めていた。「あそこから事業を取り上げたら悪いだろう」と。
何言ってんだと思った。事業性よりも忖度?それに、私からしたら「アナウンス講座」という名の「お話し方講座」で、全く魅力的じゃなかった。もちろん中身はきちんとしたものだったけど、何しろお堅い。
私は元々イベント派遣の業界にいたので、もっと華やかなステージで喋る人のイメージがあった。アナウンサーなんだから、喋りだけじゃなくて、メイクとかファッションとか、立ち居振る舞いなんかの講義も盛り込みたいと思っていた。
それに、「アナウンス講座」を受けたからといって、その先は何もないじゃないか。受講生はみんな、卒業したらもしかするとアナウンサーの道が開けるかも、と淡い期待を抱いているはず。けれどもそんな道はどこにもない。「アナウンス」と言う名前で集めておいてズルいと思っていた。だからこそ「派遣」をやっている私の会社でやるべきだと。
チャンスが来るまで諦めない
うちの会社はグループ会社なので、社長はじめ役員がしょっちゅう入れ替わる。私は社長が変わる度に直訴したけど何度も撃沈した。そんなある時奇跡が起きた。新しい役員に元アナウンス局長がやってくるというではないか!なんという奇跡!!
新しくやってきた専務にすぐに直訴した。「おー、いいじゃないか、やろうやろう」と即承認(え、)。「話し方講座」のグループ会社に引き取らせてほしいと交渉に行くと、実はそろそろ手に余っていたとのこと。なんだよ、もっと早く相談すればよかった。
あー、神様は見ていてくれたんだな。信念持って諦めなければ、チャンスはいつかやって来ると学んだ。
そしてそして、もっとすごいことが起きた。
つづく・・・