相続でのご支援(1)~二つの立場で考える
相続に関しては、民法の改正もあり、毎日の新聞記事あるいは広告でその活字を見ない日はないと思います。ネットでも、相続で検索すると、弁護士、税理士、司法書士、そして行政書士様々な士業の方のホームページにヒットします。人には必ず親がいて、また誰もが避けては通れない死というものがあることから、誰もが相続をすることになります。そして、親の死出の旅路を見送れば相続をうける立場になります。したがって相続の問題は、被相続人と相続人の双方の立場でそれぞれ考えなければならないこともあります。
ただ、その前に、相続の一般的な知識を押さえおく必要があります。言葉の羅列になりますが、被相続人、法定相続人、法定相続分、遺留分、相続財産の範囲、遺言、遺産分割協議といった言葉があります。それぞれの言葉の意味はネットで検索すればすぐにわかりますので、ここでは説明は致しません。もし知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。直近の改正前民法での記載内容なのでご注意を頂ければと思います。
・相続について(国税庁)~
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/kohon/souzoku/pdf/31/12.pdf
少し前の新聞記事になりますが、経済評論家の森永卓郎さんが「相続は地獄の作業でした」とインタビューに答えておられたのが、印象に残っています。森永さんはお母さまに先立たれたお父様の相続を受けられた時のことを評されて、そうコメントされていました。森永さんの話を勝手に3つにまとめると、まず1つ目は親の財産が何処にあるかがわからず見つけ出すのが大変、2つ目は戸籍等の相続書類をそろえるのが大変、3つ目は相続税の仕組みが複雑でおかしいところもがあり、知らないと余分に相続税を払う事になるということでした。
この森永さんのコメントは、相続をする立場と相続を受ける立場でそれぞれ来る日に向けて何をしておくべきかの示唆に富むものだと思っています。
次回以降書いていきたいと思います。