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厚真で暮らすこと3.おすそわけは1日にしてならず

モサモサ雪が降る。これまでの分を取り返しているみたいだ。

仕事道具としては歓迎なのだけれど、生活という面で考えると、外は歩きにくいし、車の運転もしにくいので早くやんでほしい。悩ましい。


真っ白けになりながら、素敵オフィスより車で3分の堀田農園へ向かう。

厚真神社のT字路交差点を宇隆方面へ曲がって、格納庫とビニールハウスの骨組みが見えたら入口。歩道の取り付けが手前にもあるので、ときどき、距離感を見誤る。早めに出したウインカーが恥ずかしい。

堀田さんは厚真に来て初めて知り合った厚真の農家さん。

子ども教室の田植え・稲刈り体験でも毎年、どえらくお世話になっている。

「田舎に住むには、友だちが必要だよ!」と、夕食に招いてもらい、ご家族マルっとご紹介いただく。厚真在住者宅への初お宅訪問を果たしたのが、堀田さんちだった。

堀田家の食卓、通称(勝手に呼んでる)、キッチンゆみこの魅力は底知れず、開業された暁には(勝手に妄想)、いの一番に常連客の名乗りを上げたい。

美味しいごはんの会、またやりたいなー。

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     (上:ダッチオーブンdeおいしいごはん/下:持ち寄り餅の会)

堀田さんちは米や麦のほか、シイタケもつくっている。

SNSから『今日も今日とてたっくさん採れております』と流れてきたので、いそいそと車を走らせて1キロほど購入。すごーく立派な子たちが袋に詰めてあった。

思えば、堀田さんちのシイタケと出会ってから、スーパーでシイタケを買うことがなくなった(スーパー関係者の方々、ごめんなさい)

ハネっ子をもらったり、直売しているときに買ったり。

なんてったて、オイシイモノが食べたい。それが手に入る環境万歳。これを活かさない手はないでしょう。

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            (バター焼き あっという間に 腹の中。最高)

『THE・理想の田舎暮らし』のイメージともいえるのが、ご近所さんからのおすそわけではなかろうか。

おすそわけって、結局のところ相手の顔が見える+『こんなもの持って行ってもご迷惑にならないかしら?』という想像を持って相手を思いやれる、そんな人間関係の先にあるものだと思う。田舎に居を構えるだけでは、"おすそわけをしあえるご近所づきあい"というアイテムは手に入らない。

農家さんからの直売もまたしかり。

人と人とのつながりを持った暮らしを、自分で選びとっていくほかない。それは、都会だろうが地方だろうが、どこに暮らせどなんだろうけれど。

待っていても理想の田舎暮らしは降ってこないのよ、と生まれと育ちが田舎者は思うのです。


仕事に活かすためにと、あっちへ手を出し、こっちへ足やら首を突っ込みしているうちに、おかげさまで、自宅に帰ったらごんぎつねが来たとか、かさこ地蔵が来たみたいなことがボチボチ。

ありがたい。でも、一人暮らしの量じゃない、みたいなこともボチボチ。いつも全力で美味しくいただいております。

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 (帰ったら 玄関前に 大根3本。今シーズンは大根フィーバーだった)

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