仕事のこと5.逆マトリョーシカ
やってきました、年度末。
毎年、この時期になると、1日が30時間になる魔法を所望するのですが、一向にかなわず。鍛錬不足の極みなり。
年度末恒例作業も早めに手をつけたまでは良かったが、いまいちペースが上がらず、結局、例年通りなスケジュールになりそうな予感。
……ん?いや、今年は他にもイレギュラーなあれこれがあるから、例年通りにやってたら間に合わないやないかい。
と言いながら、なんだかんだ間に合わせるのだ。
予定が並んでいる方が心身ともにエンジンが回るタイプ、というのがもっぱらの自己分析である。とある人はこれをワーカーホリックと呼んだ。
だが、その人は知らない。
仕事モードのスイッチを切った私の、見事なまでのぐーたら振りを。
そして、基本、やりたいことだけやりたいという、純然たるワガママ精神の持ち主であることを。
楽しみと仕事・シゴトがボーダレスで生きているだけで、寝ても覚めても、仕事のことが頭から離れなくて困っているわけではない。あしからず。
今日は午前中に、来年度に向けてあたためてた企画の相談。
利用頻度が高いものしか使いこなせない文明の利器に、終始、あたふたし続け、先方にあれこれやってもらう始末。得意なことは得意な人がやったらいいのだ、と普段は開き直るのだけれど、さすがに今日の自分のできなさ加減はちょっとへこんだ。あーぁ。
こんなことをやってみたい、このアイディアはどうだろう?と自分の考えを語りだすのに時間がかかる。サクッといかない。すぐモゴモゴしてしまう。
拙(つたな)いモゴモゴでも、「それはいいですね」って言ってもらえることが、ここにきていくつか続いた。心のこもった「いいですね」の一言には、とてつもないパワーがある。じっくり、じんわり、広がる浸透力。
とはいえ、モゴモゴ癖もちょっと鍛えなおさねば。
今日の相談は、10年目の子ども教室に向けて、これまでの道のりをふり返るコトと、厚真で育った子どもたちの今、そして、これからの子どもたちに届けたいコトを映像として記録に残したいな、というお話を少し。
14日(日)に実施する【ぼくらのまちづくり~子どもの社会参加を考えるワークショップ~(https://www.facebook.com/events/212072100557436/)】がひとつのキックオフとなる。
身の丈以上のことは続かない。けれど、背伸びをして手に届くものがあるのなら、それを掴みにいくのも面白いんじゃない?と珍しく心の内がささやいている。
この声は悪魔のささやきなのか、それとも天使のお告げなのか。今日は天使だよ、という気持ちのときもあるし、いや、これは悪魔のいたずらだわ、と思う日もある。あのコンディションの差はなんなんだろう。
よくわからない、というより、やってみないとわからないのかもしれない。
年度末。だいたいは目の前のやりたいコトを追いかけ、最終的に、追われる日々を過ごす。
だけど、今年は少しだけ未来のしっぽを追いかけている、そんな感覚。
目の前のひとつを考えれば、次のひとつにつながって、そのまた次に。
この感じは何だろう……。
あ、マトリョーシカ。
次々に可愛い子が出てくるアレ。
でも、どちらかというと、逆マトリョーシカ。マトリョーシカをしまうとき、小さなカワイ子ちゃんに、カワイ子ちゃんをかぶせると、ひと回りずつ大きくなっていくあの感じ。
あ、ベタ雪で作る雪だるまにも似てるかも。転がすたびに大きくなるやつ。でも、そいつはそのうち重くなりすぎて動かなくなるからなぁ。
可愛らしくマトリョーシカでいこっと。