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仕事のこと21.目指すは、サボり上手

小学生の夏休みが終わった。2学期が始まる。

だいたい夏の大きな仕事のピークは7月末なので、てっぺんに向かう気持ちと時間の流れが同じペースで、忙しいけど丁度良い感じ。あぁ、仕事したー!って、心地よい疲労感に包まれる。

さて、問題なのはここから。
登山は上りよりも下りの方が注意深くいかねばならぬ、と聞く。気持ち的に下りの方がラクだろうと思い込んで、すってんころりん、ころころり、と足を滑らせて滑落、なんてことになりかねない。油断は大敵だ。人間、集中力はずーっと続かない。ピークで感じた心地よさの余韻に浸って、ひと休み。それから落ち着いて下山しよう。

落ち着いて、ひと休み、ひと休み。
……って言っている間にお盆が過ぎ、北海道の短い夏も営業終了が近づいている。あれ?私はいつ下山するのだろ?いや、もしかしたら、いつの間にか下山してたのかも?っていうか、今、わたし、どこにいるの??
ひと休みの間にやろうと思っていたアレコレが、ほとんど手つかずのまま、再びいつものペースが戻ってくる。

プチ浦島太郎体験。時間は等しく流れているはずなのに、ピークに向かうときと、ひと休みしてるときでは、なぜ、こんなに感じ方が違うのだろう?

いつもそうだ。
夏休みの宿題が終わらないまま、2学期を迎える子どもの気持ちがよくわかる。時間に余裕があるって思っちゃいけないタイプなんだな、私。今更だけど。

休みは休め。休むことは大事。
休みたい気持ちはちゃんとある。

隙あらば、何もしないでゴロゴロ、マンガ読みながらウダウダ。いくつになっても寝るの大好き。朝早めに起きて2度寝、からの昼寝。
でも、やりすぎると、それはそれでもったいない時間の使い方をした、と反省するし、後悔することもある。きっと、誰でもあるでしょ?


仕事は何かしら常にピークに向かっていたい派。
そのためにはピークを細かく作り続けて、鼻先にニンジンをぶら下げる作業を同時進行でしなくちゃいけないんだけど。
でも、やっぱり人間、誰しもずーっとは頑張り続けられないので、ときどき電池が切れる。で、休み過ぎると、休んでる時間の流れがいつもより早くて、次の一歩が出遅れる感が半端ない。それが怖い。というか、焦る。


つまり、休み方が下手なんだ。
ちゃんと休もうと意気込んでも、休まってないという結果に至る休み明け。そして、ちょっぴり凹む。心理的には負担になる。

だから、サボるくらいがちょうどいい。
目指せ!サボり上手な回遊魚、みたいな。
マグロみたいに、動いていないと苦しくて、窒息するっていうほど切羽詰まった感はないんだけど。でも、動いてる方が気持ちも動くし、無理がない。ただ、体は疲れるから、疲れたなって思ったら、ちょっとサボる。
そうか、上手にサボればいいんだ。なるほど。そうか、そうか。

適度にテキトー。上手にサボろう、丁度よく。
……ん?
『迷子になろうよ、いっしょに。』(東京・三鷹のジブリ美術館のキャッチコピー)みたいな言い方すな。思い出したら行きたくなるわ、ジブリ美術館。

そんなこんなで、下期に向けて、また登る山を見定めて、準備をしなければ。サボった後は、気持ちよく、ちゃんと働くよ。

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