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タウシュベツ川橋梁が新聞紙面を賑わし、オンライン写真展も開幕 2023年1月20日-26日

2023年1月20日

前夜に降った雪が足跡を消し、糠平湖には真っ白な雪原が広がっていました。

現地に着くと雪が止んで青空が広がったものの、早朝に山へと向かう道は随所でホワイトアウトし、なかなか緊張感のあるものでした。

大型トラックに追い越されるとしばらく前が見えない

車を降り、森の中へ足を踏み入れると、いつものウロには雪を被ったフクロウが一羽。ふだんはつがいで並んでいるのですが、この朝は狩りにでも出かけていたようでした。

雪が降り積もっていく森には、つい立ち止まって見とれてしまいます。

湖上に出て振り返ると、雪原と空とが同じ色をしていました。

雪が止んだ後にはあっという間に雲が消えて冬の十勝らしい青空が広がりました。


2023年1月21日

この日のnoteにもまとめましたが、久しぶりにタウシュベツ川橋梁がいくつかのメディアに載ることになりました。理由は、立ち入り禁止の橋の上で踊っていた人が目撃されたというもの。

地元紙の記事にはだいぶ反響があったようで、そのおかげか4年前に出版したタウシュベツ川橋梁の写真集『裏タウシュベツ拾遺』についての関連記事が同紙の月間アクセスランキングで上位に返り咲きました。

こちらの写真集は現在もYouTubeで全ページ無料公開をおこなっています。

写真集自体はほぼ品切れになっており、タウシュベツ川橋梁へのガイドツアーを催行するひがし大雪自然ガイドセンターにわずかに在庫があるだけです。

タウシュベツ川橋梁はだんだんと姿を現し、この日には上部2メートルほどが氷上に出てきていました。湖の水位は1日15センチほどの速さで低下を続けています。

湖の水位が下がるにつれて出来上がるのが、こちらのキノコ氷。日本国内でおそらくここ糠平湖だけで見られるのではないかと言われている冬の
風物詩です。

2023年1月25日

この日は糠平湖上を強い風が吹いていました。
タウシュベツ川橋梁に向かう途上には風を遮るものがありません。そのため、横から飛んでくるような雪の中をただ歩くことになります。

現地に到着すると、前日までの足跡はすっかり消えており、距離感がマヒするような白一色の世界が広がっていました。

また、この日は写真集『タウシュベツ川橋梁』(北海道新聞社)を出版してから5周年の日です。崩落間近と言われる橋ひとつを撮り続けただけの写真集が、今も絶版にならず流通が続いていることはとてもありがたいことです。

5周年に合わせて、収録写真の一部による3Dオンライン写真展を開催しています。ギャラリスト3Dというサービスを使用した新たな取り組みです。


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岩崎 量示|Ryoji Iwasaki
いただいたサポートは、引き続きタウシュベツ川橋梁を記録していくために活用させていただきます。