「人より少し器用にできる」と「仕事にできる」の間にある高い壁
スマホで始めるYouTube講師
かとうさやかです。
似顔絵の仕事や動画の仕事をしていると、「絵を仕事にするにはどうしらいいか」「スマホで動画編集ができるようになったので講座をやりたい」などのご相談をいただくことがあります。
やればいいと思いますが、「絵が描ける」と「絵を仕事にできる」は違うし、「スマホで動画編集できる」と「スマホ動画編集を仕事にできる」の間には高い壁があります。
特に私の動画講座は「デジタルが苦手な方でも簡単に動画編集ができる」をモットーに開催しているので、今まで動画に無縁だった方が「簡単に動画編集ができるようになる」はある意味当たり前です。
じゃあその方が「今日から動画編集講座やります!」と言ったら(止めはしないけど)大丈夫かなとは思います。
なぜなら「人よりちょっと器用にできる」の範囲内で「プロ」になろうとしているからです。
「好きで楽しいことを仕事にしたい」という人はたくさんいるけど、趣味とプロの境目が曖昧なまま「それでよし」としている人をたまに見かけます。
例え趣味の範囲内であっても、人より少し器用にできれば周りからは「すごい」と言われます。それでよしとするか、「プロになるにはまだまだスキルを向上しなければ」と自己研鑽をするか、この違いは大きく分かれます。
この違いは
自分のスキルを客観的にメタ認知できているか
が大きく影響すると思っています。
少々雑にいうと、「自分の未熟さにどこまで自覚があるか」です。
私の知り合いのカメラマンさんは、趣味だったカメラを初めて仕事にした時、3,000円で撮影を募集するところから始めたそうです。
いざお金をもらって始めてみたら、趣味の頃には気が付かなかった自分のカメラスキルの未熟さを痛感し、そこから本格的にお金も時間も大量に費やしカメラの勉強をしたそうです。(今は予約が取れない人気フォトグラファーです)
「人からすごいと言われることを仕事にした」という人はいるけど、そこから驚くほどスキルが変化していない人を見たことがあります。
プロになってから一体どれだけ勉強をして、顧客のために一体どれだけ自己研鑽をしたのでしょうか。全く見えてこない人っているんですよね。
趣味を抜け出せない人の特徴は、
「今の自分にできる範囲内で仕事にしようとする」
だと思っています。
「顧客のために常に全力を出せるか」
「顧客のために毎回同じパフォーマンスを発揮できるか」
「顧客に求められていることが今の自分のスキルと合わなかった場合、スキルアップの努力ができるか」
そして「素人からではなく同業者からもすごいと言われるプロであるか」
趣味とプロの違いはここにあると思います。
私の仕事は動画編集を教えたり似顔絵を描いたりしますが、「動画が作れる人」や「絵を描ける人」はごまんといます。動画編集ができない人に「すごい」と言われて喜んでいるうちは素人です。
「人より少し器用にできる」から「仕事にできる」にしていくために。
自分の実力を客観的に受け入れ、自己研鑽の努力を惜しまずしていきたいものです。