立春だけど年の暮れ 新しい年はどんな年に?
今日は2024年2月4日、立春である。
昨日が節分で、豆まき、イワシ、恵方巻などで厄を払い、今日、めでたく春を迎える。とは言っても「春は名のみの風の寒さや」ではあるが。
一方、旧暦の今日は、癸卯(みずのと・う)の年、師走25日である。
そう、まだ師走で年の暮れなのである。
普通の年なら、お正月の後に立春を迎えるのであるが、(旧暦の)今年は2月の他に閏2月があり、13ヶ月あったので、このようなことになる。
俳句では「年の春」と言われるようだ。
甲辰の年
旧暦の正月は2月10日(土)に迎える。干支は甲辰(きのえ・たつ)である。
還暦が60年であることからわかるように、旧暦では十干と十二支を組み合わせた六十干支で年を表わしている。
2024年の甲辰(きのえ・たつ)はどのような年になるのであろう。
甲(きのえ)は十干の最初であることから、第1位であり優勢であること、まっすぐに堂々とそそり立つ大木を表しているそうである。
そして辰は龍、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられてきた。
この2つの組み合わせから、甲辰は以下のような年になると言われる。
成功という芽が成長していき、姿を整えていく
春の日差しが、あまねく成長を助く年
世界の動乱は変化の兆し
西暦での今年のお正月は、1日の能登地震、2日の日航機と海保機の衝突炎上という災害から始まった。
世界では動乱が続いている。
ウクライナ戦争は終わりを見せず、ウクライナやロシアの多くの兵士が命を落とすなど、消耗戦になっている。ウクライナへの支援疲れも見え始めた。
中東ではイスラエルのガザ侵攻が激しさを増している。これに関連してシリア、ヨルダン、イラン、イラクなどでも戦火が上がり始めた。ホルムズ海峡やバブエルマンデブ海峡は安全に通過できなくなっている。中東という火薬庫への導火線に火がついていて、いつ大爆発をおこしても不思議ではない状況である。
そしてアジアでは、中国と台湾の緊張関係が高まっている。台湾危機は日本の危機である。もちろんアメリカは助けてくれない。それなのに政治の世界は「裏金」で大騒ぎ。
BRICSやグローバルサウスの影響力が増し、G7に代表されるいわゆる先進国はすでにマイノリティとなっている。アメリカの凋落も著しい。
そんな不安だらけの状況ではあるが、これらの動きは、変化のための「厄払い」であると信じたい。実際にいろんなところで変化の兆しを感じる。世界でおこっていことの真実、マスコミが伝えない真実を、SNSを通して多くの人が知るようになり、行動を起こし始めている。
2月10日に甲辰の年を迎えるのをきっかけに、「芽が成長して姿を整える」年になることを期待したい。