流れる時間は緩やかで、世間は狭く、土着のルールはめんどくさい
人々よ。
東大を目指し受験し続けるも三浪。
夢破れ帰郷する主人公。
目に入る景色は一面の田畑。
電車も数時間に一本。
爺さん婆さんだらけの過疎村。
高校を出て家出をし、奇しくも、一時東京にいたが21歳でバツイチのシンママになって同じく帰郷した同級生に出遭う。
農業を営む、地方山村。
流れる時間は緩やかで、世間は狭く、土着のルールはめんどくさい。
盆暮れ正月に帰るくらいでちょうどいいのかな。
まあ、故郷があるってのはいいことか。
戦争を経験した婆ちゃんの台詞が胸を打つな。
サザエさんを思い出す。
波平がいて、マスオさんがいて、カツオがいて、タラちゃんがいる。フネにワカメも。
そう。磯野家にいる両親、旦那、兄弟、息子。それは全て戦争で失わらたもの。
戦後の残されたものたちに希望を与えたんだな。
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