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鍼灸って、仁術やヨガに近いのかなと感じた。カウンセラーやメンターに近い存在も兼任するようだ。『鍼と剣』

人々よ。

さる鍼灸師のエッセイ。

全く存じ上げなかったが、その界では一級の人物だそうで、系譜は第59代宇多天皇に発するとか。

前半は鍋島氏の反省について。

後半からは鍼の効用。

日系移民や戦中戦後にこうした日本人がいたと知る上で前半は面白い。

個人的には、鍼の効用についてもう少し掘って欲しい気もするが、これも知らない分野なので実に興味深い内容でした。

西洋医学との比較ではなく、東洋医学としての出来ること、また可能性や判例を分かりやすく記されている。

読んでいてどことなく鍼灸って、仁術やヨガに近いのかなと感じました。

易学、陰陽五行、また引き合いに出される書物が、葉隠や宮本武蔵の五輪書であったりと。

病を未然に防ぐ、と。

患者?の話を聞き、カウンセラーやメンターに近い存在も兼任するようだ。

後半末になると、降霊術やスピリチュアル、心霊医術についてが色濃くなるが、まあこの辺は好き好きだろう。

先日、初めて鍼を経験して、施術してくれた彼が言っていたことがなるほどね、と頷ける一冊でした。

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