見出し画像

抱えた傷との向き合い方というか、蓋の仕方、折り合いの付け方

人々よ。


シリーズ第四段。
前作まではプロのロードレースだったが、本作はスピンオフ。大学生が、とある事故をきっかけにロードレースにのめり込んでゆく青春もの。

とは言うものの、青春ものではあるが、爽やかさ溢れるというよりも、本作は内的な含みが強く感じた。

誰しも傷は持っている。多かれ少なかれ。
齢の過多ではない。歳が若くても苦労している者もいる。人には語れぬような、重い十字架を背負う者もいる。中年を過ぎてもスカスカの者もいる。
一つの物差しでは測れないが。
抱えた傷との向き合い方というか、蓋の仕方、折り合いの付け方、そんな描写がなんとも言えない。

いいなと思ったら応援しよう!