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zenpaku
天皇批判の小説
人々よ。
天皇制を批判した小説は極めて少ない。
昭和2年生まれの著者、城山氏のほぼ実体験に基づくもの。
戦争体験を持つ語り部が段々と少なくなりつつあるが、そういった意味でも、読まれ継がれたい一冊。
天皇制。
・主権としての天皇制、終戦前の絶対的な政治権力としての天皇制。
・国民の象徴としての天皇制。
・天皇ヒロヒト個人を「天皇制」と取り違える考え方。
これを十把一絡げに語ると、出口は見えなくなる。
国の為と散って逝った青年達を忘れてはならない。
作品中にも出てくる『大義』は読んだことがないので、読んでみよう。かつての、青年達を聖戦に向わせた一冊を。