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科学技術で人工的にゲリラ豪雨を降らせる中国人『さらば雑司ヶ谷』

人々よ。

初めて呼んだ著者だが、中々面白い一冊でした。

石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』シリーズと伊坂幸太郎の『グラスホッパー』シリーズを足して二で割ったような感じかな。

何処と無く『TOKYOトライブ』を彷彿させる。

舞台は東京、雑司ヶ谷。

町を支配する巨大宗教団体の跡目の主人公、男色の中国マフィア、手で耳を引きちぎられるチンピラ、科学技術で人工的にゲリラ豪雨を降らせる中国人。

本書の随所で、何処かで見聞きしたことのある場面が点在する。

こんなにパクって大丈夫かと思ったが、驚くべきことに巻末に作者が影響を受けた作品、小説、映画、音楽などが列記されている。

パクりのツギハギじゃ、安っぽい仕上がりになるが、そこは著者の技量がなせる業だろう。

久しぶりに当たりのエンタメ作品でした。

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