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Ryo blog/Office KUMASAKA
2023年1月13日 03:37
10代最後のバンドの物語。アマの中では抜きん出たバンドのボーカルが、ある日突然の自殺。真相を求め、自殺したボーカルの背景を知る旅へ。なぜなら、そのボーカルは偽名でメンバーも素性は一切しらなかったからだ。誉田氏の作品は警察ものしか読んだことなかったけど、こういう青春ものも良いね。『武士道シリーズ』は未読だが。自殺に追いやったのが誰だとかではなく、残された者が、それに折合う理由を求
2022年11月8日 09:59
人々よ。打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?夏の花火大会の日、港町で暮らす中学一年の典道は幼馴染と灯台に登って花火を横から見る約束をする。密かに想いを寄せる同級生のなずなに突如駆け落ちに誘われるが...甘酸っぱい青春物語。中学一年かー。花火大会ねー。元々はテレビドラマで、そこからアニメ映画へリメイクされ、ノベライズ化。確かに、読むと映像向きというか、映像
2022年10月17日 17:15
人々よ。大学のリゾートバイト研究会に属する主人公。恋愛傷心も兼ね、住込みのみかんアルバイトとして、愛媛へ。海と山しかない大自然の中で一人の女の子と出会う。いや、見かける。そして、絡まれる。その女はシンガーソングライターだと。瀬戸内の青空から、舞台は東京へ。そして、30万円を持ち逃げされ、再び愛媛、松山へ。青春ものではあるが、本作はそこまで、涙溢れるというよりは爽やかの方が強
2022年10月14日 06:06
人々よ。母の虐待に耐えかね、未成年の殺人に対する求刑を利用し、母を殺害した主人公九子。人を殺しても罰せられない魔法、刑法第41条。前作からの続編。少年院から仮退院をするが。塀の中で過ごした2年の間に世間は大きく動いていた。ネットリンチ。罪を償う。しかし、それで全てが清算されたわけではなかった。久しぶりのヒキタクニオ作品を読んだけど、ピリついてますね。常に雨か曇天と
2022年9月13日 15:13
人々よ。シリーズ第四段。前作まではプロのロードレースだったが、本作はスピンオフ。大学生が、とある事故をきっかけにロードレースにのめり込んでゆく青春もの。とは言うものの、青春ものではあるが、爽やかさ溢れるというよりも、本作は内的な含みが強く感じた。誰しも傷は持っている。多かれ少なかれ。齢の過多ではない。歳が若くても苦労している者もいる。人には語れぬような、重い十字架を背負う者もいる。
2022年8月9日 13:45
人々よ。テレビプロデューサーの叔母から、海外からやってきた霊能力者の通訳兼世話役を押し付けられた就職浪人のフリーター娘。過去にトラウマを抱える為、嫌々ながらもロケ地へ赴く。霊能力者の透視通り、現場へ向かうと、廃ビルからミイラ化した男性の遺体が見つかる。番組は生放送で放送されるが、そこに殺人犯が...警察小説、青春小説の雄として著名な誉田氏だが、そのデビューはホラーだったようだ。本