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書籍紹介

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蔵書です。 個人の所感ですので、悪しからず。
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#書籍紹介

欺瞞と偽善

欺瞞と偽善

人々よ。

シリーズ五作目。スピンオフ。
ガンテツこと勝俣、元刑事の倉田、元部下の葉山。
姫川以外の脇役達にスポットが当たる。

官僚。欺瞞と偽善が蔓延する日本か。
本作はデスノート的な内容でした。

目を背けたくなる一冊

目を背けたくなる一冊

人々よ。

スナッフフィルム。殺人解体ビデオ。

戦争などの有事ではなく、生きたままの人間を解体する。メスで目玉をくり抜き、臓腑を取り出し、ペンチでゆっくりと爪を剥ぎ、チェーンソーで肉片を飛び散らせ、頭蓋骨を掘削する。麻酔なしで。

タイで、日本人女性が次々に失踪する。

旅行に来ていた日本人カップルの彼女が突如姿を消す。彼女を救うべく彼氏は言葉が通じぬ異国の血を東奔西走するが...関わる人間が次

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布石

布石

人々よ。

SEである主人公が、ある出会い系サイトの仕様変更の仕事を請け負う。

しかしながら、プログラムには不明な点が多く、また発注元にも連絡が取れない。

徐々に仕事が進んでゆくが、一人また一人と、携わった人間が不幸に襲われる。

読み進めていると、伊坂作品らしくないな、地味だなと思っていると、後半から作中作へ。

その中に、どうやらその布石のにおいが漂う。まんまと導かれていたらしい。

下巻

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民族紛争激化 警視庁特捜

民族紛争激化 警視庁特捜

人々よ。

至近未来の日本。
警視庁特捜部に導入された新型機〈龍機兵〉。

テロ、民族紛争の激化に伴い発達した近接戦闘兵器・機甲兵装。

警視庁に特捜部という設定もオツだが、更に傭兵を雇うというオマケ付き。

攻殻機動隊、機動警察パトレイバー、エヴァをミックスしたようなSF作品。

シリーズ第一作ということで、次作への伏線がふんだんに散りばめられているようだが、月村了衛氏の他作品に比べると物足りな

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公安畑 大病院の魑魅魍魎

公安畑 大病院の魑魅魍魎

人々よ。

元、警備公安畑を歩んできた経歴を持つ。

大病院の危機管理に勤しむ廣瀬。

大病院には、クレーマーのみならず様々な魑魅魍魎が金の臭いを嗅ぎつけて跋扈する。

医療費未払いのチンピラを事の発端に、レセプトのビッグデータから、極左とヤクザが絡む大事件へと発展。

作者自身、公安出身の元刑事。

全体的に物語の盛り上がりというものは少なく感じるが、その分、淡々と進んでいく様が、いかにも桜の代

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サラリーマンはなぜネクタイをするのか 何故、人を殺めてはいけないのか 見えざる強大な力

サラリーマンはなぜネクタイをするのか 何故、人を殺めてはいけないのか 見えざる強大な力

人々よ。

紹介しよう。

シリーズ二作目。

一作目を読んでから、大分間を開けてしまったが、読み進めるうちに、すぐに前作の情景を思い出した。

連続児童誘拐事件の黒幕ジウを警察の威信にかけ追う警視庁。
ジウを除く実行犯の取り調べをする中、〈新世界秩序〉という巨大な闇の存在に気付き、更なる事件の予兆に戦慄する。

人は何故、人を殺してはならないのか?社会秩序を保つためだから。果たしてそうなのか?

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本当の話 娘売ります

本当の話 娘売ります

人々よ。

紹介しよう。

昭和7年3月、東アジアに忽然と出現し、昭和20年5月に跡形もなく消え去った人造国家、満州。国土面積は日本列島の3.4倍にものぼる。

昭和初期の大不況によって、「娘売ります」の看板を出さなければならないほど経済的に追い詰められた東北の農民たちにとって、五族共和、王道楽土を標榜した満州は、貧しさを脱するきっかけとなるかもしれない新天地だった。

阿片密売の総元締めとして、

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語彙力がない=機会損失 でも、諦めるな!救いの方法伝授!

語彙力がない=機会損失 でも、諦めるな!救いの方法伝授!

人々よ。

有益な一冊をご紹介させていただきます。

語彙力。教養。

この単語を聞いただけで耳が痛くなる人もいるかもしれません。

さすが、大学教授であり、様々な分野で活躍されているだけあって、どこも説教じみておらず、すんなりと受け止められます。

何故、語彙力が乏しいと損をするのかということが、冷静に記され、またその具体例、改善例、成功例が示されます。

では、どうすれば語彙力の向上に繋がるの

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