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書籍紹介

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蔵書です。 個人の所感ですので、悪しからず。
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#幕末

明治の立役者、勝海舟の親父 勝小吉

明治の立役者、勝海舟の親父 勝小吉

人々よ。

明治の立役者、勝海舟の親父勝小吉。

男谷平蔵の三男坊亀松は七歳で旗本勝家の養子となり、小吉と名乗る。

小吉は父平蔵が妾に産ませた子、正妻から疎まれた存在だった。

歳の離れた二人の兄、彦四郎と三郎右衛門は、祖父男谷検校が築いた莫大な財産によって、幕臣として仕える身。

小吉はこの家族の中にあって異分子的な存在であった。

勝小吉自伝『夢酔独言』を引き合いに出しながら、活き活きと小吉

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日本は外国人にどう見られていたか

日本は外国人にどう見られていたか

人々よ。

江戸時代から明治への開国期。

何を見て、何に驚き、何を考えたのか。

数多ある外国人が残した日本見聞記の総集編。

外国人による日本見聞記を読みたかったので、とっかかりとしては非常に有用だった。参考文献が非常に満載だ。

ただ、引用部分が全て太字なので、やや読みづらいのが玉に瑕。

開国期の変遷を見ると、改めて日本の良いところ変わってしまったところがよく分かる。

衣食住のどれについ

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戦国と幕末の転換期を生き抜いた男たち

戦国と幕末の転換期を生き抜いた男たち

人々よ。

戦国と幕末の歴史の転換期を生き抜いた男たちを綴った歴史エッセイ。

関ヶ原決戦から大坂落城、忠臣蔵、赤穂浪士から、幕末の新撰組へと。

日本史の教科書よりは余程面白いとは思うものの、司馬氏観ではないが、池波観があるので、ユニークと捉えるか。

新撰組の中で大正四年まで生き続けたのが永倉新八。77歳まで生き、孫を連れて映画を観たそうな。
こっちの方が面白そうだな。

世界各地に飛んだ最初の日本人

世界各地に飛んだ最初の日本人

人々よ。

江戸時代から幕末、明治、大正と島国日本から飛び出して、世界各地へ飛んでいった最初の日本人たちのノンフィクション。

現在のような情報通信手段がない中で、一旗上げようと地球の裏側へ行った者など。

雄飛という言葉がまさしく。

言葉も文化も何も分からず、とりあえず行ってみるべ精神。日本人にもフロンティア精神は備わっていたんだな。

ちょんまげ頭に和装姿で大小の太刀を腰に差し、ラクダに乗っ

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