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Ryo blog/Office KUMASAKA
2022年7月12日 17:16
人々よ。孔子の論語は読んだことあります?実に素晴らしいですよ。素読という教育が日本の教育界から無くなって久しいが、現代人の語彙力が乏しいのは、このせいだと思っています。さ、あなたにご紹介いたしましょう。孔子のありがたいお言葉を。実に示唆に富む。これを読んで何も感じないようだと。あえて申し上げましょう。ヤバいぞ。終わってる。詰んだな。その辺りの形容が宜しかろうかと。
2022年7月31日 17:38
人々よ。シリーズ14作目。15年前のシリーズ開始一作目の登場人物相関図が11人から本作では46人に。これだけ登場人物が増えると、とっ散らかってキャラがぼやけそうなものだが、そこは小路氏の筆力なんでしょうな。すんなりと頭に入ってくるし、それぞれの個性が存分に表れている。家族ものとして、非常に心温まる作品。登場人物も皆、成長し、人間らしい営みがまま見える。生きていれば、当然死にゆ
2022年7月31日 17:48
人々よ。今回のネタは、動物虐待、暴走自動車問題、引きこもりの人々を喰い物にする営利団体、外国人留学生の生活、就労の過酷さ。一期の頃のスケールの大きなストリート感から、二期は日々のニュースでは見聞きした数分後には忘れ去られてしまうような社会ネタが主軸。自分とは関係ない事柄ではあるが、自分の生活圏でも必ずと言っていいくらい、起きていることだ。シリーズを通して、10代だった主人公マコトや
2022年7月31日 15:16
人々よ。元、警備公安畑を歩んできた経歴を持つ。大病院の危機管理に勤しむ廣瀬。大病院には、クレーマーのみならず様々な魑魅魍魎が金の臭いを嗅ぎつけて跋扈する。医療費未払いのチンピラを事の発端に、レセプトのビッグデータから、極左とヤクザが絡む大事件へと発展。作者自身、公安出身の元刑事。全体的に物語の盛り上がりというものは少なく感じるが、その分、淡々と進んでいく様が、いかにも桜の代
2022年7月31日 15:29
人々よ。歌舞伎町を震撼させたチャイニーズマフィアの銃撃事件から二年。北京、上海、台湾、福建、均衡が取れていた思われた歌舞伎町だったが、北京の大幹部が射殺され、再び街が震撼する。人が次々に死んでゆく。時代設定は天安門事件よりやや後の歌舞伎町。前作に続き、ノワール感は素晴らしい。そして、最後もひたすらに暗い。が、そこはかとない哀愁と、静かな寂寥感が微かに煙る。
2022年7月31日 15:39
人々よ。KSP、歌舞伎町特別分署。新署長が赴任の朝、署の正面玄関前で、容疑者を連行中の刑事が雑居ビルから狙撃される。歌舞伎町、ヤクザ、チャイニーズマフィアと、一聞きすると手垢のついた構成だが、ハードボイルドの中に人情派が見え隠れし、骨太が好ましい。しかし、登場する小道具がMDでもCDでもなく、カセットテープという時代を感じさせる描写が尚良い。もう10年もするとコマ劇前って何?なんて
2022年7月31日 15:54
人々よ。所は天下の台所、大坂は福島羅漢まえ。四軒長屋、八軒長屋どころか計画なしのやたらめったら増築し過ぎた百軒長屋。「日暮らし長屋」と呼ばれるボロ家に棲まう絵師は貧乏神と呼ばれ、大名家のお抱え絵師であったが、今は筆作りの内職で糊口を凌ぐ日々を送る。そんな長屋に一枚の絵がある。付喪神となった疫病神が絵の封印から飛び出し、不思議な日々が巻き起こる。長屋の長男たちのすったもんだの
2022年7月31日 16:45
人々よ。日本で言うところのFBIやKGBのような存在であるCIRO内閣情報調査室。内閣官房報償費に関する極秘任務を受けた主人公香月が、政府、日教連、警察機構を巻き込んだ一年前の事件に辿り着く。やがて、官邸を揺るがす事実が記されたメモの存在が見つかり...各人の思いと思惑が錯綜し、矜持と執着が絡み合い、殉職と犬死の狭間に、激しい思いがぶつかり!あったりはせず、随分と淡白で静かな一冊で
2022年7月30日 09:42
人々よ。出所した元ヤクザが、わんわん保育園に勤める保母さんに一目惚れ。ある女を叔父貴への仕事斡旋する。高級SM嬢として。その女の娘を預り、女の代わりに保育園のお迎えに。そんな矢先に恋に落ち、やがて保育園で用務員として従事する。やがて結婚し、妻の母は園長であり理事であり、マスオさんとして婿入り。園に巻き起こる諸問題に、かつての舎弟を遣いながら、極道流の諸事解決を図るエンタメ小
2022年7月30日 09:31
人々よ。歌舞伎町。流氓達の悲しき物語。日本でありながら、日本ではない日本の闇で日々を送る。欲望と絶望、愛と憎悪が渦巻く。どこにも救いがない一冊。
2022年7月30日 09:21
人々よ。片田舎の離島から家出をした少年が、東京である少女と出会う。その少女は祈るだけで空を晴れにできる能力を持つという。しかしながら、空の巫女には悲しき定めがあり人柱として神の生贄に...『君の名は』よりは含みが多い気もしたが、新海氏らしい綺麗な一冊でした。
2022年7月30日 09:12
人々よ。お江戸日本橋を舞台に、葬具屋、花屋、奉行所同心、夜逃げ呉服屋などそこに生きる市井の民の悲喜交々の人情ご描かれる6編の短編集。歴史小説、時代小説に魅せられるのは、そこに描かれる喜びとの出会い方や、苦悩や悲哀に遭遇した時にそれを乗り越えるきっかけや、周囲の人間が温かく優しい人情が見えるからだと思う。時に死や、お家取り潰しもあるが、そこに一抹の救いが必ず描かれる。
2022年7月29日 07:36
人々よ。大阪でホステスをする姉とその娘が、三日間だけ東京に住む妹のもとへ上京する。姉は豊胸手術することに取り憑かれている。娘は喋ることを拒み、筆談で会話を行う。子を産み、変わる自身の体。美を求めるそれとは違う、それ。100ページに満たない一冊だが、読了後の疲労感は否めない。読みづらい。内容は良しとして。いや、良くないか。個人的には合わなかったというべきか。一
2022年7月28日 11:39
人々よ。山谷というと何を思い浮かべるだろうか。朝から飲んだくれてる日雇人達が蠢く街だろうか?世代によっては明日のジョーか。本書では、山谷のドヤ街にある、行き場のない人たちが寄り添うホスピス「希望のいえ」で日々を送る人々のノンフィクション。中には元731部隊員、元ヤクザ、元板前、年収数億を稼いでいた経営者など。皆、誰一人として望んできたわけではなく、止むに止まれず辿り着いた先がこ