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コンフィデンスマンの基本中の基本

こんばんは。
お盆が過ぎましたがまだまだ猛暑が続いています。
熱中症に気を付けてお過ごしください。

さて本日は、職場についてのご相談の中で
『後輩が私の注意を聴いてくれるでしょうか?』というご質問がありましたので、現在人気の【コンフィデンスマンJP】を参考にお伝えしたいと思います。

コンディデンスマンとは詐欺師のことです。
英語のconfidenceの意味を調べると信用・信頼と記載されています。
詐欺を成立させるには、信用させ(実績を作る)信頼(任せられる部分が詐欺の対象)させるというプロセスが必要です。

第一話では江口洋介さん演じる赤星栄介に詐欺を仕掛けるのですが
ダー子さんはまずCAに扮して赤星に近づきます。
お酒に酔って愚痴ってしまったわ・・・という雰囲気で罠をしかけます。
この時点で赤星は当然ダー子を信用していません。
しかし空港で一芝居打ったダー子さんを観ており、
しかもダー子さんは本当にCAとして就職しているのでCAであるという前提については信用しています。

次にダー子さんは赤星の信頼を勝ち得るために赤星からの依頼を引き受け成功させます。
これにより赤星から『次も任せる』という信頼を得ます。
ネタバレになるので詳細は記載できませんが、
コンフィデンスマンたちは相手の懐に入り込んで心を操ります。
それは彼らが信用と信頼を得ることで成立しているのです。

冒頭の御相談の質問への答えは後述しますが、逆の立場で考えてみましょうということで次の質問をしました。

1.【信用】できる人はいますか?
2.【信頼】できる人はいますか?
3.それぞれ浮かんだ人は同じ人ですか?

広辞苑や大辞林では次のように説明されています。

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【信用(Credit)】広辞苑より
①信じて任用すること。
㋐確かだと信じて受け入れること。
㋑現在の行為から考えて、将来必ず義務を履行するだろうと推測し信認すること。
②〔経〕(credit)給付と反対給付との間に時間的なずれのある交換。
物品を購入してその代価を後日に支払う類。信用取引。

【信頼(Trust)】大辞林より
信じてたよること。
ある人や物を高く評価して、すべて任せられるという気持ちをいだくこと。
〔類義の語に「信用」があるが、「信用」はうそや偽りがなく確かだと信じて疑わない意を表す。
それに対して「信頼」は対象を高く評価し、任せられるという気持ちをいだく意を表す〕
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【信用】と【信頼】は似ている言葉ですが意味が異なります。

【信用】は英語ではCreditですが身近なものだとクレジットカードがわかりやすいでしょうか。
クレジットカードの利用限度額は過去の取引実績により増えていきます。
きちんと支払っているので【信用】されるのです。
過去から現在までの実績に於いて構築される気持ちだと言えるでしょう。

一方【信頼】ですが、信じて頼ることができる人を思い浮かべてみてください。
どんな面々だったでしょうか。
例えば職場ではどんなに気が合わなくても、信用できなくても
仕事の能力は高いと評価し任せられる人がいると思います。
信用が過去から現在の実績に基づくものだとすると、信頼は未来に向けての期待値とも言えるでしょう。

大辞林の説明にあるように我々は無意識に信頼している人と信用している人を区別しています。
それでは、もしあなたが誰かから注意されたとします。
その誰かが信用できる人、信頼できる人、どちらもできない人だった場合
あなたはどのようにその注意を受け止めるでしょうか。

信用できる人からの注意なら素直に受け入れられるのではないでしょうか。
また信頼できる人からの注意なら、その評価をしている分野についての注意なら受け入れられるでしょう。
そしてどちらにも該当しない人からの注意ならどうでしょう。

素直に聴くことができない。もしくは反発心が起きないでしょうか。

冒頭の質問への答えは
『後輩にとってあなたが信用・信頼できる人であるかどうかによる』です。

相手とお互いに信用・信頼の関係があれば注意やアドバイスを受け入れてもらうことができるでしょう。
まずは相手との関係を構築できるようなコミュニケーションから始めることが近道なのです。

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