#ゴルフ_グリップ交換の闇!?その➁パターグリップ編
今回は前回の続きで、グリップ交換について書きたいと思います。
【グリップは消耗品です!】
まず大前提ですがグリップは消耗品です!だから、余り再利用は考えない方が良いと思います。唯一の接点であるグリップをケチってはいけません。
たまにグリップを抜いて欲しいとの依頼がありますが、正直言って余りやりたくないですね。
理由は抜く事より抜いた後のグリップ内部の両面テープカスを取るのが非常に大変ですし、グリップにも若干影響(伸びや傷)が出るかもしれないからです。
特に古いグリップは切れやすいし、両面テープがきれいに取れない事が多いのです。
パターのグリップは高価ですし、余り消耗していないなら再利用したい気持ちはまだ理解できるのですが、それ以外は抜く工賃より新しいグリップ買った方が安いと思いますよ。
YOUTUBEでグリップのエンド側からパーツクリーナーを噴射してグリップを膨らませて抜く動画を見かけますが、あれはラバーグリップのコード無しなら上手くいきますが、樹脂系(例えばIOMICとか)は基本的に伸びないので出来ません。パターグリップも肉厚で伸びないので同様です。
【パターグリップ交換難しさ】
工房の仕事で一番大変というか、気の使う作業は「パターのグリップ入れ」だと私は思います。
何故なら、使用するプレーヤーに合った角度で入れるのが非常に難しいからです。
基本はパターヘッドのフェイス面と直角にグリップ上面(前面)を合わせるのですが、大抵の方はこれだとフェイスが被って見えます。
効き目やアドレスの仕方によって見え方は変わるので、できればパターグリップはグリップ挿入直後に実際にアドレスしてもらい、その場で確認して微調整するのが一番ですね。
実際の組上がりを測定すると、微妙に直角からずれている事が多いです。
ちなみに市販のパターは開いていたり、被っていたり...色々です(笑)
ですからパター購入の際には必ず現物で試打(アドレス)するか、不可能な場合はグリップ交換を前提にした方が良いと思います。
アドレスした時に被って見えると、引っかけないように本能的に押し出すストロークになる事が多く、これが癖になるとパッティングの障害になる事も多いのです。
【パターグリップの太さと重さ】
パターグリップの太さと重さも重要です。
一般的にはグリップが太くなれば重くなるのですが、パターグリップに関してはそうとも言えない事が多いです。
太くても軽いタイプや細くても割と重量があったり…。
ひと昔前のパターヘッドより最近のパターヘッドは太いグリップを入れる事を前提に設計されているのか、重たい事が多いです。
ですから組み合わせ方によっては、かなりバランスが変わります。
数年前まではアマチュアゴルファーはバランスが大きく(ヘッド側が重い)、太いグリップでオートマチックに打つのが主流だったと思うのですが、最近はグリップ側に重りを入れたカウンターバランスにする方も結構見受けられます。
恐らくヘッドをスムーズに動かしたいからだと思います。
【古いパターで閃いた!】
上の画像は先日偶然、倉庫から発掘?したパターです。
当然昔のパターなので総重量は軽く、あまりバランスも大きくありません。
試しにマットで転がしてみると...おっ~ 入る、入る、入る!!!
バランスが小さいのでヘッドがスムーズに出やすい!というか、ヘッドの軌道を気にしないでストローク出来ます。
パッティングのテークバック時に「アウトサイドに引いてる様な気がする」とか「ブレながら引いている」と感じる事ないですか?
そんな方は一度、古いパターを試してみるとか、パターのバランスを小さくして試してみてはいかがでしょうか?
もちろん古いパターは最近のパターと違い、芯が小さくミス寛容性は小さいと思いますが、プライベートのラウンドでこれはアリかもしれません。
【パターグリップでパッティングが変わる!?】
最近はSuper Strokeを筆頭に太いグリップが主流ですが、機会があれば細めのグリップも是非試してもらいたいと思います。
ちなみに私自身は太いグリップを使うと距離感が上手く合いません。(特にロングパット)
バランスについてもパターヘッドをスムーズに動かせないとか、ヘッドが重く感じて真直ぐ引けないなんて感じる方は、是非バランス調整をしてみてください。
こればっかりは、各自で試してみて自分に合う組み合わせを見つけてもらうしかないのですが、傾向としてパンチを入れて打つタイプの方やマレットタイプが苦手な方は、軽めのバランスで、グリップも余り太くない方が合う様な気がします。
パターグリップで貴方のパッティングが変わる!かも。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。