SNSのグリップ交換動画を見て思った事
☔ようやく関東も梅雨入りです。
できれば「あっという間に」終わって欲しいと思います(笑)
インスタで最近良くグリップ交換の動画が上がってきます。
私がゴルフ関係のサイトを良く見ているからだと思いますが、海外のショップらしき場所や、恐らくクラブの組み立て工場風の動画多い感じです。
今回はそんな動画を見て私が思った事を書きたいと思います。
良かったら以前に書いたこちらも読んでみて下さい。
それらの動画を見ていて、「う~ん…」と思うところが結構あるのですが、やはり海外のクラフトマンは結構大雑把な人が多くて、日本人の私が見ると「雑」に思えてしまいます。
まあお客さんも余り細かい事は言わないのでしょうね(笑)
簡単に言うと、「とにかく早く仕上げる」事が最優先な感じですね。
職人というよりは作業員といった感じでしょうか。
日本でも例えばプロのトーナメント会場に派遣される各メーカーのツアーバス等では、時間が無いので早く仕上げる工夫が色々とされているようですが、それでも細かなプロの要求に応えていて、雑な感じはしません。
例えば日本のゴルフ工房では両面テープは螺旋巻にするところがほとんどです。
ところが海外では幅広両面テープを使用しています。
多分時短の為だと思います。
ところが幅広テープは幅50mmの物が多く、シャフトの種類にもよりますが、巻いたときに重なりが出ます。
つまり、わずかですが両面テープが二重の部分が出来てしまいます。
そしてシャフトはテーパーしている(上下で径が違う)ので重なり部分もグリップの上と下で異なってきます。
一方、螺旋巻では重なりが出ないので、均一に巻けます。
両面テープ1枚が気になるかどうかは人によりますが、プロや上級者は「右手部分だけ2重巻」とかを指定する場合もあります。
恐らくアマチュアゴルファーでも、細めのグリップや薄いグリップをお使いの場合は違いに気が付くと思います。
またグリップを刺した後に、グリップの向きを微調整したりする訳ですが、微調整と言えない位の調整をしている動画も見受けられます。
グリップ交換の極意は「グリップを差す際に後で調整がいらないくらい真っ直ぐに刺す」事です。
そうすれば「グリップのねじれ」が発生しません。
最後にグリップエンドに溶剤が溜まりやすいので、グリップエンドを下にして、雑巾を置いた床にトントンするのがプロの仕事なのですが、そういった事もやっていない場合が多いですね。
日本国内で流通しているゴルフクラブの大多数は海外でアッセンブルされています。
ですからグリップ交換等で持ち込まれたクラブのグリップを外してみると、驚くようなグリップテープの巻き方をされている事もあります。
グリップだけでなく、スインバランスや重量がフローしていない事は日常茶飯事です。
一方ちゃんとしたショップやゴルフ工房で組まれたクラブは、大体見てわかりますね。
ゴルフクラブは精密機械では無いので、製造や組み立ての公差は結構アバウトで出荷の際の検査も恐らく破損等のよっぽどの事がないとOKなのかなと思います。
でもこだわってセットアップしたクラブを使えば言い訳ができません。
つまりミスショットは「プレーヤーの腕」だけと言う事です。
プロゴルファーでもクラブに無頓着な人はいますが、その裏では周りのスタッフやクラブメーカーの方々が色々とアレコレやっている訳で、やっぱりいい感じでセットアップされたクラブを使っています。
アマチュアゴルファーでも80切りとかシングルを目指す方は、ネットの情報や広告に惑わされ新製品を買って試す前に、現状ご自分のクラブを客観的に数字で判断できるように、ショップやゴルフ工房で計測してもらう事も重要かなと思います。
その上で自分の長所を生かす&弱点を補うクラブセッティングや調整をすると良いのではないでしょうか?
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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