【イベントレポート】関西若手起業家ピッチコンテスト~結果発表編~
プレゼン編、トークセッション編、そして今回はいよいよ結果発表編…。
今回は最終回、「U-25 kansai pitch contest vol.0 関西若手起業家ピッチコンテスト」の結果発表の模様をお送りいたします!
U-25 kansai pitch contest:https://u25.billage.space/
プレゼン編:https://note.mu/billageosaka/n/n7da0ecee790a
トークセッション編:https://note.mu/billageosaka/n/na8063e747c7b
懇親会もかねての結果発表。ドリンク片手に交流しながら和やかな雰囲気で始まりましたが、さあ、いよいよ結果発表…!となると、ピリッとした空気が会場に流れました。
今回のピッチコンテストは全部で10の賞を用意しました。
・最優秀賞
・優秀賞
・伊藤忠商事賞
・ABCドリームベンチャーズ賞
・近鉄ベンチャーパートナーズ賞
・コクヨ賞
・セールスフォース・ドットコム賞
・DMM.com賞
・博報堂賞
・阪急阪神不動産賞
特別審査員賞ではそれぞれ副賞が送られ、そして最優秀賞には11月30日に開催されるOIH5周年記念フォーラム、オオサカイノベーションエックスでの登壇の機会が与えられます。
登壇者8名に対し、誰にどの賞が贈られるのでしょうか。
そして、今回の結果発表のプレゼンテーターにはなんと、元大阪市経済戦略局理事であり、現在は株式会社ヒューマンハブジャパン 代表の吉川 正晃さんに務めていただきました!
吉川さん
「これからの時代というのはネットワークの時代。横にノードがあり、コミュニケーションをすることによって全体的な価値が生まれてくる。ノードの一つひとつは非力です。しかし、一人ひとりがノードになって繋いでいけば全体のネットワークで価値が生まれるのです。
そして、この街をネットワーク化しよう!そして最終的にネットワークのノードは人だ!という想いから大阪市を退いて、現在のヒューマンハブジャパンを創立しました。そういう中で、人とつながっていく上で大切なことは、どこの組織に属しているだったり自分の役職・肩書がどうであったりというものをすべて取っ払わないと、ノードの役割は果たせないということです。大阪イノベーションハブでのコーポレートバリューが『オープン・フラット・フレンドリー』なのですが、頭文字をとると『OFF』となります。英語で離れる、という意味も持ち、自分の立場を離れてノードに徹しましょう、という意味が込められています。
現在、そのノード・ハブになろう、ということを啓蒙する『Hack Osaka』という運動をしています。大阪は古くから神戸、京都、奈良を結ぶ中継地点です。交易の場所、中継の地が大阪なのです。そんな大阪に生まれた皆さんにはぜひともハブになっていただきたい!ハブになってつながって価値を生み出してほしい!そんな想いで『Hack Osaka』の運動をずっと続けます!
こうしてbillageに呼んでいただき、話す機会を得られたことも、この機会がハブになる機会となることを心から祈念いたしまして、発表とさせていただきます!」
力強い素敵なお言葉をいただいて…さあ、いよいよ発表です!
今回は賞の受賞者と当日のコメント、そして写真とともに受賞結果を記していきます。※敬称略
伊藤忠商事賞 BugMo・西本 楓
コメント
「西本さんのアフリカでの給食のおばさんをやっていた経験から創業までのストーリー性も良いですし、最近海外の企業からも昆虫食の案件が何件か弊社に持ち込まれていますが、BugMoさんのビジネスアイデアがユニークなので応援したいなと思い、選ばせて頂きました。」
ABCドリームベンチャーズ賞 BugMo・西本 楓
コメント
「ビジネスのインパクト、またビジネスモデルもできそうだな、と思いました。心理的ハードルは高いかもしれませんが、非常に応援したい会社さんだと思いました。」
近鉄ベンチャーパートナーズ賞 リンクハック・花谷 燿平
コメント
「企業としても学生としても応援してあげたいな、という思いで選びました。事業としては競合も多く難しいかもしれませんが、その想いや、やっていこうという勇気はすごいと思います。これからもこの経験を生かして頑張ってください。」
コクヨ賞 BugMo・西本 楓
コメント
「コクヨとして、これからベンチャー企業の支援をどんどんしていきたいと宣言し、様々な活動を各地で開始したのですが、その中で、個人的にも投資してみたいと思う企業でした。」
セールスフォース・ドットコム賞 Connect・平塚 智博
コメント
「BtoBのサービスはこれからどんどん伸びていくと思います。『めんどくさい』を解消するサービスがもっと増えれば日本の生産性も上がるし、GDPも上がるし、世界がもっと良くなると思っています。そういうサービスに若い時から目を付けて進んでいる、そして自分ができることを下に残していきたいという想いが素敵だな、と思い選びました。」
DMM.com賞 To22・野間 康平、BugMo・西本 楓
なんと2社受賞!
コメント
「悩んだのですが、一社に決められず…。まず野間さんは、正直今のビジネスモデルでは厳しいと思いますが、一つ価値があると思ったのが学校内だけのエンジニアだけが集まったコミュニティがあったら、教えあうだけではなく何か新しいプロダクトを作るという新しい価値が生まれるのでは、と思いました。環境を絞るということとコミュニケーションの密度があることで何か生まれる可能性があるのでは、と思って選ばせていただきました。
西本さんは、最初『佃煮ですよね』思ったのですが(笑)、食はこれからニーズはあると思いますし、できるんじゃないかと思いました。肉、大豆に対しての生産コストとの比較や海外での展開の根拠についてもっと話したいと思い、選びました。」
博報堂賞 BugMo・西本 楓
コメント
「生活者発想だったり、データドリブンマーケティングだったり、という目線で聞いていましたが、社会の課題に直面して、情熱でなんとか変えていこう、というストレートな部分と事業計画がしっかりしていたところで選びました。食に関してもパウダーにして、という点で可能性が高い、という点が素晴らしかったですね。」
阪急阪神不動産賞 ロータスルート・田中 彰彦
コメント
「今後の阪急阪神としてどこで収益を上げようかということで個人的に考えているのは、ライフスタイルの提案や電鉄の沿線上の人々の価値の向上、という点でスタートアップを起こしていく、ということです。そう言った中で直感的に『この会社さんと話してみたいな』と思ったので、選ばせていただきました。」
優秀賞 Connect・平塚 智博
コメント:マネックスベンチャーズ 石川さん
「課題感が明確で、ソリューションもそれらしく、仮説も正しそうだなと感じました。チャレンジな領域ですが、引き続き応援しています。」
コメント:りそな銀行 川辺さん
「事業化という点では、事業化が見えている感じがしましたので、近いうちに発展していただけたらと思います。頑張ってください。」
最優秀賞 BugMo・西本 楓
コメント:りそなキャピタル 森さん
「自身が海外でやっていた経験、また、共同創業者が海外でやっていた経験という点で、なぜその事業をやっているのか、という点がすごく明快だったのが、最優秀賞としての理由です。」
コメント:ABCドリームベンチャーズ 上田さん
「特別審査員賞と同じなのでコメントは割愛いたします。頑張ってください!」
これにてすべての賞の発表、表彰が終了しました。
最後にりそなグループ 近畿大阪銀行 執行役員の猪原 理生さんより閉会の挨拶です。
猪原さん
「私自身こうしたピッチイベントに呼ばれることが多いのですが、毎回毎回大阪のレベルが上がってきているな、と感じております。半年あれば全然変わったビジネスモデルが生まれてレベルアップしていくこの環境を大きく伸ばして、特に東京のキャピタルの方には頑張って大阪に来ていただいて、大阪を盛り上げていただきたいと思います。
我々銀行はシードアーリーに弱く、別途のところでしかお役には立てていません。ベンチャーキャピタルの支援の重要さもわかっていますし、ファンドを立ち上げての支援等も行っていますが、それでもまだまだ足りていません。ただ、我々りそなグループは銀行を5行展開しており、取引先は50万社を超えます。そのネットワークこそ我々が提供できるメニューなのではないか、と考えております。例えばファンドや助けてもらえる人を見つける、という点で手助けができるのではないでしょうか。銀行はお金の面だけではなく、そういった点で変わってきていますので、ぜひご相談いただければと思います。お金の点でも、本当に貸せるほどたくさんありますので、いつでもご相談下さい。
また、こうした機会を民間でやっていくことも大変重要だと思いますので、皆様ぜひ盛り上がっていきましょう。」
最後に会場の皆さんとの写真撮影をして閉会となりました。
登壇者の皆さんともパチリ。
大盛況で幕を閉じました!大阪から若い起業家が育ち、羽ばたいていくことを期待して、今後は定期的にこのピッチコンテストを開催していきます!
billage OSAKAではこのようなイベントをこれからも随時開催します!