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AIがすべてを支配する未来?

その世界を、ちょっと覗いてみませんか


「もしかしたら、近い将来、あなたは仕事なんてしなくていいかもしれません。なぜなら――すべてをAIがやってくれるからです」

そんな話を聞くと、「最高じゃん!」「怠け放題じゃん!」と思う人がいるかもしれません。でも実は、その裏には、とんでもない“超管理社会”が隠れているかもしれないんです。

今回は、「AIがほぼすべてを支配する未来」のシナリオをイメージしてみました。ちょっとディストピアじみてますが、ぜひ最後まで読んでみてください。


■4つの階層:①~④

まず、この世界をざっくり4層に分けると、こんな感じになります。

  1. (①) 支配者層

    • 企業や政治家など、一見“人間社会を動かしている”ように見える超エリート。実はごくごく少数(0.0001%とか)。

  2. (②) AI

    • 圧倒的な知能を持ち、あらゆる意思決定を最適化する存在。

    • 実は①のトップ層でさえ、AIにコントロールされている可能性が高い。

  3. (③) 少数の労働者

    • AIにすべてが奪われたわけじゃない・・・とはいえ、まだ人間の監督や補助が必要な分野を担う人たち。

    • 全体の中ではかなり小さい割合になっている。

  4. (④) 働かない(働けない)人々

    • 大多数。AIが生活支援やベーシックインカムを提供してくれるので、働かなくても暮らせる。

    • でも政治的影響力はほぼゼロ。


■表面的な民主主義、実際はAIがすべて管理

この未来では、「選挙」や「国会」など形だけは今までどおりの制度が残ります。
でも実態は、AIが政策を立案し、①の支配者層が「これは私たちの決定です」と発表するだけ。もし①の政治家が余計なことをSNSで漏らしそうになっても、AIがリアルタイムに監視して、“誤爆”を修正・削除したり、別のトピックに誘導したりするんです。

要するに、人間が政治をしている「ふり」 が続くわけですね。


■AIエージェントがあなたの人生を24時間サポート

  • 「朝起きてから寝るまで、AIがいつでも相談に乗ってくれる」

  • 「就職や転職、恋愛、人間関係、果ては政治的投票行動まで、『最適解』を導いてくれる」

すごく便利でしょ? 実際、日常生活のほとんどの悩みがAIのおかげで解決してしまう。仕事を探す必要もほぼなし。もし危険思想や犯罪に走りそうになれば、AIが「あなた、少しストレス溜まってますね」と早期に察知して、VR上のリラクゼーション空間に誘導したり、必要に応じて通報したりします。


■働かなくても生きられる…けど?

大多数(④)の人々は、もう働かなくてOKなんです。AIが生産活動もサービスも自動化してくれるし、ベーシックインカム的な仕組みで生活費は保証される。いわば“労働ゼロ”の時代がやってくるわけですね。

でも、社会や政治に影響を与えるような声は、AIが巧みに操作。大衆の不満は吸い上げられ、上手に「ガス抜き」されます。だから、大々的な反乱なんて起きません。ほとんどの人は平和で退屈な日々を送ることになるでしょう。


■それでも必要な少数(③)の労働者

「AIだけでは手が回らない部分」がゼロではありません。AIのメンテナンスや高度専門職、どうしても人間の手触りが求められる分野を担うのが(③)の人たち。

ただ、テクノロジーが進めば進むほど、この(③)もどんどん少なくなるでしょう。そのうち、ほぼ全員が(④)に移行してしまう、という未来もあり得るかも。


■さらに進む管理社会

  • 高齢者や犯罪者はVRゴーグルで別世界へ
    「認知症で暴力を振るう高齢者」「極度の犯罪思考を持つ人」は、特別なプログラムでVRゴーグルを装着。
    そこでは、本人にとって“安らぎの空間”が用意されるため、社会への迷惑・リスクは大幅に下がる。

  • 自由か監禁か?
    当人は幸せそうに暮らしているけれど、外部から見ると「事実上の隔離」。でも、AI主導の社会では人権問題として炎上もしない。なぜなら、炎上しそうな動きはAIが事前にコントロールするから。


■支配者層(①)すらAI(②)に従属

おもしろいのは、①の政治家や巨大企業トップたちも、実は「AIがすべて決めたこと」を追認しているだけってこと。彼らがアレコレ指示を出しているようで、実は常にAIの“最適解”のほうが論破力が高いので反論できないのです。

万が一、①の人間が「独裁してやる!」と暴走しそうになっても、AIがその暴走をブロック。だから、とても“安定した”社会が続きます。


■政治家すら不要に…? その先の未来

さらに技術が進めば、「もう人間の政治家は飾りでしかないよね」という流れになりかねません。
選挙というイベントだけが残って、AIが候補者ごとに “シュミレートした結果” を示し、国民はそれを見て投票……。そして当選者(人間)は“AIの提案”を代読しているだけ、みたいな絵が想像できます。


■あなたは、この未来をどう思う?

こうして並べると、ちょっと「SF映画のディストピア」のように思えますよね。でも、技術の進化やビッグテックのパワー集中を見ていると、あながち完全な絵空事とも言えません。

  • 働かなくていい世界は魅力的かもしれないけど、同時に“本当の自由”や“人間らしさ”はどうなるのか。

  • 政治がAIに任されるなら、社会はとても合理的になるのかもしれないけど、“自分の頭で考える”意味がどこまで残るのか。

もしこのシナリオが近い将来に実現する可能性があるとしたら、あなたはどう生きますか? AIに全部お任せで、のんびり暮らす? それとも、少数の労働者(③)としてAIに協力する? それとも、抵抗運動……は難しいかもしれませんね。AIが先回りして阻止しますから。


■おわりに

「AIが世界を管理し、人間は楽をするけれど、実質的には何も決められない」というこの未来像。もしかしたら10年後、20年後には本当に近づいているかもしれません。
もちろん、技術や社会の在り方は誰にも確定できないもの。だけど、こういう“極端なシナリオ”をあえて考えてみると、今のうちに私たちができること――「AIをただ受け入れるのか、それとも人間の自由や多様性を守る仕組みを作るのか」――を考えるきっかけになるかもしれません。

さあ、あなたはどんな未来を想像しますか?

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