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「お金持ちへの道」〈chapter4〉偶像を拝まない

私が過去において失敗した体験の一つをお話します。それは、

何か開運グッズ的なものは無いかということで、いろいろ探していた所、家に陶器製の猫の置物があったので、よし、これをお金の招き猫に仕立てよう!と思い立ち、100均のお店で金色の色紙とおもちゃの札束を買ってきて、後光がさすように厚紙で色紙を貼り、猫の後ろに立て、前に札束を持たせて「お金の神様」と呼ぶようにしました。

それを玄関の下駄箱の上に置き、毎朝出勤の時に手を合わせて拝んだのです。

その時に唱えていた文言が「毎日遊んで暮らせますように」でした。

今から思うと「ひどいもんだ」でした、ただ当時の自分は必死だったので、ひたすらお金の神様にほぼ毎日 手を合わせて拝んでいました。

すると、1ヶ月くらいしてから、ある意味効果が出てきたのです。

それは、ある夜の事、自家用車で知人宅からの帰り道、途中やや狭めの踏み切りがあるのですが、何度も通っている所なのに何故か通り抜ける際、遮断機をガードする鉄柱に自家用車の左サイドをこすってしまい、かなりの傷をつくってしまいました。

また、それから一週間ぐらい経って、これまた自家用車で今度はトンネルを走っている際、前から小石が跳ねてきてフロントガラスに当たり、ヒビが入ってしまいました。

乗り続ける車だったので(車両保険は入っていませんでした)結局、修理代に30万円ほどかかってしまいました。

おまけに仕事のほうもミスする事が多くなり、さすがに「これは何かある」と、思い当たるとしたら猫の置物ぐらいしかないなということで、毎日拝むのを止め、置物も下駄箱の上から取りました。

この因果関係を物理的に立証せよと言われると説明できませんし、たまたま偶然にイレギュラーが重なって起こった可能性もゼロとは言えませんが、事実としてはそういうことです。

そういえば誰かが玄関の下駄箱の上はスッキリと、動物の人形などを置くのはご法度、玄関から入ってくる運気を妨げると言っていましたっけ、あと、拝むにしても祈りの文言「遊んで暮らせますように」は、確かにそうなればいいなと思う人は多いだろうし、願望としてありましょう。

ただ、ここで自分としては反省しました。ああ、自分のことだけしか考えていないなと、もっと別の言葉にしないと。

このことから導き出されるのは、開運を願って偶像を作り、拝むことは他力本願の表れで精神的にマイナス、まず自分自身をコツコツ成長させることにコミットするべき。

それに関連して巷で開運グッズなる商品をよく見かけるが、得てしてそれなりのリスク(ニセモノである、効果が出ない、逆効果になる、すぐ飽きてしまう、すぐ壊れる、詐欺に遭う、など)が潜んでいることを肝に銘じること。

ところで、あの時の神様は今では、普通の猫になって本棚の片隅でニッコリと立っています。


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