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ベアチェアの生い立ちハンスJ・ウェグナーPP19

北欧家具の考え方の一つに「リ・デザイン」を唱えたデンマーク家具の父コーアクリント。ハンスJ・ウェグナーも継承している。伝統を残しつつ時代にマッチさせていく手法。ベアチェアもそうした概念から生まれた。時代は1952年、18世紀を代表する「ウィングチェア」背もたれの高い耳のついた一人掛け椅子からヒントを得る。ウィングチェアとは暖炉の前に鎮座し暖かい熱を囲ったり、もしくは暖気を避けたりと大きな背もたれが断熱の効果をもった椅子…。いつしか暖炉という習慣が薄れ、クラシカルなデザインをよりモダンへと変化させ、さらに現代のリクライニングチェアのように、座る体勢が変わってもより快適に座る事ができるようにと、突き出したようなアームや、枕のように使える尖った耳。背もたれ内部は信じられない程の伝統のこだわりが詰まっているこのベアチェアPP19(内部の話は次回に!)

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1952年~1967年(APストーレン社)約15年で6000台あまり製造されていたと言われている…。その後当時下請けだった現PPモブラーが製造を任され2003年から開始。おおよそ36年間作られていなかったベアチェア、再生産が実現したのは当時フレーム製作の下請けをしていたPPモブラーに椅子張りの技術も含め制作の全ての工程を自社で賄うことを条件としハンスJ・ウェグナーが許可した…。さて条件をクリアするためにPPモブラー2代目社長ソーレンの取った施策は大手家具メーカーから現役の張職人をヘッドハンティング!その彼女はハンスJ・ウェグナーと直接仕事ができるならと二つ返事!こうしてPPモブラーはベアチェアPP19の生産を無事任されるようになった…。現在は年間約50台生産され世界のファンを魅了する。

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普段は別荘のリビングで!紅葉もまっさかり昼間でも空気が冷たく感じるこの時期、テラスに「よっこいしょ!」と移動し自然の日差しを浴びてポッカポカ。まるで暖炉のようで気持ちが良い。

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