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現実を超えて

連休を皆様はどう過ごしましたでしょうか。

僕はホキ美術館に行ってきました。

現代写実絵画を専門に取り扱っている美術館ということで興味はあったものの埼玉県民からは遠い場所。
なかなか決断出来なかった訳ですが、連休という心の友の力を借りてたどり着くことが出来ました。

さて、昨今の技術革新によりフルHDだの8Kだの言ってる間にAIを駆使した画像作成が隆盛を迎えている。
そんな中で抽象絵画はともかく写実絵画を描くことや観ることにどんな価値があるのかという疑問が湧く。
そして、僕はなぜ写実絵画をこの目で観たいと思っているのかを確かめる小旅行でもあった。

結果的には大感動。
画像データでは表せない情報がそこに存在していた。

そもそも僕らが目を通して認識出来る情報は光を通す必要があるし、他の感覚をオフにすることも出来ない。
それでも絵画を通すことで超現実を体感できるし、他者の感覚を視覚的に理解することも可能なのである。

写真やAI画像には介在しないであろうタイプの感情が作品に存在していることも僕には大事な点であった。
作者の感情と描かれているものの感情や情景が込められている。
そこに人間がわざわざ作ることの意味や鑑賞する醍醐味のようなものを感じるのだ。

今のところ、AI画像やAIアートについて述べるならそれっぽいものが出来ているという印象しかない。
感じの良い作品も多いし、僕がそれを見分けられるかと言ったら難しいけれど。

それでもホキ美術館に行って、大きな財産を得た気がしている。
人間や世界が前より輝いている気がするからだ。
そして、そういう体験がしたかったのだと今の僕は思っている。

ひとつ文句があるとすれば、女性作家の作品が少なかったことと逆に女性モチーフの作品が多すぎたこと。

写実絵画界だけの問題でもないけどさ。

最後に帰りにみつけた生物をオマケ。

これが写実絵画なのかAI画像なのかただの写真なのかは誰もわからんてことで。

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