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武禹襄先生の太極拳論要解から 「氣」と「意」の関係

″気は車輪の如し、腰は車の車軸の如し″
――気は車輪のようでなければなりません。腰は軸の役割を果たすのです。車輪は軸を巡ってどちらにも自由に動けるようになっていなければなりません。そのためには軸がいつも安定していて、しっかりしていなければなりません。これだけ守られれば、後は全て自然に任せばいいのです。私たちが車を押し進める時は、私たちの意、注意力はただ車の行くべき方向にだけあるのであって、誰も車輪がどういうふうに動いているかには注意しません。軸にも注意しません。逆に、これらに注意しますと、誰もが経験したことがあると思いますが、車が思う方向に動かない場合が多いのです。大極拳での気と意の関係はこういう所からヒントを得なければなりません。だから、先生が常に″腰を正す、腰を立てる、腰をしっかりする″ことを強調しているのです。このことを、普通は″上下一線、左右に回転″と言っているのです。

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