2024年に読めなかった本たち
みんなが手話で話した島 (ハヤカワ文庫NF) https://amzn.asia/d/j0fyfhH
アメリカ、ボストンの南にある島では、住民みんなが手話を使えたらしい。
住民には先天的に耳が聞こえない人が多かったが、聞こえる人も聞こえない人も不自由なく暮らしていたという。
そもそも、話している相手が聴者かろう者か、特に意識もしていなかったというのが面白い。
めちゃくちゃ面白そうな題材!と思ったものの、序盤は聴覚障害の遺伝についての考察が長々されており、あまり興味が持てず読み飛ばしてしまった。
結局後半の、住民の暮らしぶりのところを少し読んだら満足してしまった。
島の人達は、聴者でも風が強くて声が通りにくいときに手話を使ったり、子どもたちは島の外から来た教師に「静かにしなさい」と注意されると手話でおしゃべりを続けたりしてしまうそう。
「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~ (光文社新書) https://amzn.asia/d/gpzsluT
絵画を鑑賞した時や、音楽を聴いた時に美しいと感じる感性と、日常生活で気に入った家具を置き、掃除や料理をする際に心地よい、キレイだと感じる感性の共通点や相違点から、「日常美学」とは何かを噛み砕いて教えてくれる本。
7割くらいは読んだけど途中で読み始めた他の本が面白すぎてそのままになってしまった。
ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書 2645) https://amzn.asia/d/4Qn0z47
デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』の訳者による解説書。世の中みんな、自分の仕事に意味を感じられていないのだな、と思うとやるせない一方、自分だけではないという安心感も持ってしまう。
資本主義を宗教として分析してみると割と面白そうだなと感じた。
これ以上読むと労働意欲がめちゃくちゃ下がりそうだったので半分くらいで読了。