サ道2024 感想
◾️今回のあらすじ
ナカちゃんをはじめとするサ道メンバーが、年の瀬にそれぞれ悲しい出来事や、不運な出来事に見舞われてしまう。そんな中、それぞれが想い想いの気持ち抱え、上野のサウナ北欧に足を運び、寒い冬の空の下で静かにととのうのであった。
ここからはネタバレありなので、まだ本編見てない人などはここから先を読むのは注意してください!
◾️各メンバーが胸に抱えるもの
ツルピカさん
工場の所長だが持ち前のネガティブさで部下の士気を下げてしまう。久々に帰ってきた東京でも、相変わらず家族に蔑ろにされる。
→「疎外感」を抱えている
蒸し男くん
社長として部下とプライベートサウナを満喫する充実した場面から始まるが、実は結婚を考えていた恋人と別れていた。言葉とは裏腹に未練を引きずっている様子が見受けられる。
→「喪失感」を抱えている
偶然さん
上司として部下とのコミュニケーションを取ろうとするが、時代の流れを意識しすぎるあまりにチグハグなやり取りをしてしまう。並んだラーメン屋や入った飲食店での不運も重なる。
→「生きづらさ」を抱えている
ナカちゃん
母親の死去があり、その納骨式を終え、病床の母と話した想い出を振り返る。
→「虚無感」を抱えている
伊達男くん
新キャラクターの売れないお笑い芸人
フードデリバリーのバイトに勤しむ中、同期がM-1優勝のテレビ放送を目にする。コンビを組む相方からは解散を匂わせられる。
→「劣等感」「焦燥感」 を抱えている
◾️新キャラクターの役割
今回のSPで新キャラとして染谷さん演じる売れない芸人が登場するが、彼はフードデリバリーとして主要メンバーの近くを通り、配達をするなどで作中に自然と現れている。
これは辛いストーリーが続く中で
「遠く離れていてもきっと繋がっている」 「孤独ではない」といったシリーズ過去作にあったメッセージを暗示した役割なのでは?と感じる。
◾️まとめ
「疎外感」「喪失感」「虚無感」
「生きづらさ」「劣等感」「焦燥感」
生きていると必ず誰しもが一度は感じたことある陰の部分に今回は焦点が当てられた回だったので、期待していた内容との乖離を感じる人が一定数出るのは間違いないと思う。
個人的に素晴らしいと感じた点は
それぞれが抱えた悩みを共有するシーンがなかったこと
例えば、「母親が亡くなって哀しい気持ちを少しでも楽にしようと思って、やっぱりここに来ちゃいました」みたいな話しをナカちゃんが語り出したら、すごく興醒めだと思う。
サウナに入ることに理由なんて必要ない
抱えたものが何であろうと、それを他人にひけらかさず静かに入るシーンが描写されていて、すごくリアルなサウナの現場を捉えているなと感じた。
新規施設に訪問することがなかったのは、悲しいときや辛いときに新しい施設にふらっと足を運ぶだろうか?確率としては低いのではないか。
今回の内容だと、慣れ親しんだ施設で過ごすのが最適解だと思うので、この内容で良かったのではないだろうか。
皆さんはどんな感想を持ったのか、気になるところです。