恋しい日々を抱きしめて
今のわたし、毎日を味わいながら生きています。
この当たり前に過ぎていく時間を当たり前じゃないと噛み締めながら生きています。
グレープフルーツのようで、それでいて陽だまりのような日々が今のわたしの真ん中です。
今のわたし、毎日自分に幸せが染み込んでいく感覚を感じながら生きています。
どうかこんな毎日が1日でも長く続きますようにと願いながら生きています。
わたしの人生を、太陽が反射する水面のようにこんなにもキラキラと彩ってくれてありがとう。
これは恋しくなるであろう宝物のような日々を送っている現在のわたしからいつかのわたしに向けてのお手紙です。
あの時間を恋しかったな〜と思い焦がれていた昔のように、きっと今生きている時間もいつかの恋しい日々になっていくのだろう。
未来のわたしがこの日々を花束として包み込むために今はただ、この愛おしい毎日を1本ずつ束ねていくようにぎゅっと抱きしめていたい。
''寝癖ひどいね 行ってらっしゃい
小さくさようならと手を振る
明日も君の笑顔を見られますようにと手を振る''
君にいいことがありますようにと、君が笑顔でいられますようにと、わたしは今日も心の中にあなた専用の赤いストローを片手に前だけを見つめています。
悲しいとか自己嫌悪とかネガティブな感情を言語化するのは簡単なのに、幸せを言語化するのはどうしてこんなにも難しいのだろう。
幸せだな〜〜と口から溢れる言葉に『幸せだね』と返してくれる。その言葉を纏っている温度が同じなんだと伝わることが何にも変え難い幸せです。
車から降りてふと空を見上げるとたくさんの星が散りばめられていて、星がたくさん見えるな〜と空を見つめていると、生まれて初めて流れ星を見ました。
お願い事は出来ませんでした。
だけど、星が月が空が目に映る全てが綺麗で、それだけでなんだか嬉しかった。
お願い事出来なかった〜でもプラネタリウムみたいで綺麗だね、と言うと『今度星見にいく?』と彼が言う。
以前も、わたしが美味しいソフトクリーム食べたいと言うと『今度牧場行く?』と言ってくれたことがあって、彼はいつもわたしをワクワクへと連れていってくれる、わたしの人生を照らしてれる大きなキラキラのお月様なのです。
わたしは今まで恋人の友達と交流をしたことがなくて、当たり前に紹介されたこともなくて、まあひけらかすことでもないと分かっていたけれど、わたしってそんなにダメかな〜なんて測るところではない所で愛情や信頼を測ってしまうようなどうしようもなく面倒臭い女だったのですが。
今の彼との出会い方にもよるのだけど、彼の友達と話したり、彼の友達がわたしの存在を知ってくれていたりする、こんなことがあってもいいのだろうかと、わたしは彼の隣を歩いていていいんだと思わせてくれることになんだか泣きそうになってしまいます。
全然まだわたしがこの場にいていいのかな?なんて思ったりもするのだけど。
いつまでもわたしは根暗なコミュ障であります。
わたしをわたしで居させてくれてありがとう。
あなたと一緒にいるときのわたしを、わたしが好きだと思わせてくれてありがとう。
今過ごしている毎日が当たり前のように感じるけれど、きっとこれは特別な日々を積み重ねているのだと思う。
好きな人に''好き''だと伝えられる幸せ。
好きな人が''好き''だといってくれる幸せ。
会いたい人に会いに行ける幸せ。
会いたい人が会いたいと思ってくれている幸せ。
わたしは今、奇跡を跨いで生きている。
きっとわたしは前世で地球でも救ったのだと思う。
自分が感じている幸せを同じように大切な人にも与えられることが出来たら、それはわたしの幸せでもあって。
ひとりで10の幸せを感じるのなら、その幸せをふたりで100に感じられることが一緒にいるいちばんの理由になるんじゃないだろうか。
自分のことはある程度自分で幸せに出来るけれど、それでも今感じている幸せはどうしても自分ひとりで生み出すことは難しいから。
あなたの持っている10の幸せを100にするお手伝いを隣でさせて欲しいな〜と、わたしは今日もまた綺麗事のようなポエムを吐き出しています。
''今が一生続けばいいのに''と思って悲しくなってしまう。と言うと、彼が『なんで悲しいの?そう思うことって今が楽しい証拠でしょ?』と言った。
いつかはこの''今''の形にも終わりがやって来ると思うと今が余計に愛おしくて胸がきゅーっと締め付けられる。
今がどんな形をしているのか分からないけれど、変わってゆく形がだんだんと温かいものになれば良いなと、伝える言葉、伝えない言葉、何気ない行動をちゃんと選んで後悔のないように生きていたい。
わたしとは正反対の深く考え過ぎない彼の楽観的なところが羨ましく思うと同時に大好きです。
彼はわたしの持っていないものをたくさん持っている。
りゅうちぇるが言っていた『素直にならないと素直な子に取られちゃうよ』という言葉を見たとき、わたしはこの言葉にめちゃくちゃ大共感していて、恋愛に限らず自分に素直に生きていないと自分の人生や生活の舵を誰かに取られてしまう気がして、わたしはここ1年自分に嘘をつかずに強がらずに素直に生きることだけはやめないでいようと思っています。
大抵のことは時間が解決してくれるけれど素直に生きていないとね、真っ黒い拭えない後悔が当分付き纏ってくるの。
あの時ああ言ってれば、あの時ああしてればって、たられば人生はもうごめんなわけ!
残酷なことに過ぎた時間はもう二度と戻ってはこないのです。
過去のあの時間を変えることも増やすことも出来ないけれど、未来の時間は無限大の可能性を秘めている。
もちろん、行動した結果の後悔も同時に起こりうるものなのだけど、やらなかった後悔よりやった後悔って言葉をわたしは結構信じています。
その後悔はきっとこれからの糧になる後悔だと思う。経験は財産ですから。
わたしはそんな自分の素直なところがちょっぴり気に入っています。ほんのちょっとだけね。
せっかく生きているんだから、自分が好きな自分でいられる生き方をしなきゃ勿体無いでしょ。
気にしてる暇はない、落ち込んでる暇もない、感傷に浸ってる暇もない。
時間は有限だからね、せっかくなら楽しく笑って穏やかに過ごしていよう。
何があっても楽しく生きること、穏やかな気持ちを忘れないことはわたしの覚悟であり決意なのです。
''手を取り抱きしめあうなら
それだけで何も 何もいらない あぁ君と僕に''
未来のことなんて誰にも分からない。
だからこそ今を素直に誠実に生き続けるのよ。
また次の季節を隣で一緒に巡っていたい。
出来るだけ長くふたりの話が続けばいいね。
わたしは今、世界でいちばん幸せ者です。