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冬とわたしを改行


生きる年が変わったからといって、わたしが変身することもなければ世界に平和が訪れたわけでもない。
時間が経つにつれ見える数字は変わるけれど、わたしは何も成長できないままその時に流されている。

なんならわたしはひとりで生きる強さが薄まり、ぬるま湯に浸かったような生活に甘え、永遠に絡みついてくるぼんやりとした不安に呑み込まれそうな、わたしの在りたい自分とはかけ離れた人間になってしまっている。

見捨てられ不安、分離不安、インターネットでそんな言葉を目にするたびに自分と重なり、このままではわたし自身がわたしを生きにくくしてしまうと思いながらも何も出来ないままそんな自分に嫌悪感を抱き余計に自信を失くすような日々を送っています。

けれど、今の自分になったのも今の自分の生活もわたし自身が全て決めたことだ。
在りたい自分でいるためには、わたしの意思でわたしをメタモルフォーゼさせる以外に方法はないのだ。プリキュアはいつまでも女の子の憧れなのです。


最近のわたしはというと以前ほどここに書き残しておきたいこともなく、行き場のない感情が生まれると自分にしか見えない日記帳に殴り書きをするようになりました。
ネガティブな言葉なんて本当は誰も吸収したくなんてないでしょう。
わたしだって本当は優しい柔らかい感情が好きなのです。

毎日ぼんやりとしたモヤがわたしの周りを覆っているけれど、今日は朝からそのモヤがいつもより色濃く纏わりついてきて、それを誤魔化すには文字にて吐き出すこと以外の方法をわたしはまだ知らないでいます。


''悪いことがまた起きる時のために
悪いことがまたこの日々に起きる時のために
手紙を書いている''


ここ最近はそんな日も大体空が暗闇に包まれる頃には回復していたのですが、本日、わたしの心は1日雨模様であります。

きっとこの雨は通り雨だと信じて、心の晴れ間を縫ってなんとか今日も自分と向き合って生きていく。
どうか、どうにか、快晴を目指して心の天気予報に燦々の太陽マークが映し出せるようになった頃またここに訪れようと思います。



''通り雨の冷たさに 焦ってしまう 怯えてしまうよ
抱きしめていてほしいよ
どうかして どうにかしてほしいよ''




いつ抱きしめてくれるその腕が鉄になっていくのか少しだけ怖くなってしまう。そう、本当はずっとちょっとだけ怖いね。
けれど、その温かさを保つ秘訣をきっとわたしは知っている。わたしの中にある。
全ては分かりやしないけれど、それでもわたしの中にある経験から培ったこの真ん中をわたしは信じていたいのです。



仕事のお昼休みに外に出るとお日様が暖くて少しだけ春を期待してしまう。
季節が移り変わったからといって、わたしが春になれるわけではない。
けれど冬の続きのわたしのままではなく、暖かい風に乗っかって春のわたしになってあの恋しい夏を迎えたい。

季節の改行とともにわたしも次のページをめくりたい。今日も細い筆先で1日を書き進める。
わたしの人生の執筆担当はいつまでもわたし。


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