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一年、十三年

 ケーキと花束を買って、盛大にお祝いするつもりだった。つもりはあった。
 どうしてか秋になるといつもこうドタバタする。いよいよ研究も本格的に始まって、文化祭があり、合唱のイベントもいくつかあり、何を用意する間もなく当日を迎えてしまった。

 そんな自分のことはどうだっていい。とにかく、Travis Japanデビュー1周年おめでとう。そして中村海人さん入所13周年おめでとう。

 この1年、Travis Japanの存在に心底助けて貰った。
 最高のデビューコンから絶望に突き落とされた2月、バンドに関する情報が何一つ見られなくなって、バンドの音楽が聴けなくなった。自分の生きている理由を見失った中で、7人がYouTubeを毎週上げてくれて、ブログを更新してくれて、メディアに出てくれて、その一つ一つがありがたかった。
 悲しみの穴埋めをしようとしていると言われれば否定できない。けど、彼らが居なかったら私はまだ悲しみの底に居続けて、何も出来ない自分を悔やんで責めていただろうと考えると、日が出ている時間に起きて、ご飯を食べて、学校に行って、バイトをしてという生活をできている今があるのは確実にトラジャのお陰なんだよ。 

 配信で互いにお疲れ様、おめでとうと言い合っている7人を見ることができて、幸せでいっぱいになった。閑也くんの言う通り、7人でデビュー1周年を迎えられたことは当たり前のようで当たり前じゃないし、素敵なことだ。

 デビューしていろいろ変わったこともあるとは思うし、私自身も出会った時と比べればトラジャ変わったな〜と思うところが多々ある。ただそれは蓋を開けてみればどれも肯定的なものだ。変化というのは変わる側もそうだけど、変わるのを見ている側だって怖い。いつか嫌いになってしまうんじゃないかと危惧するあまり、ずっと何も変わらないでいて欲しいと思ってしまう。傲慢だけど。
 トラジャの、LAでの生活やダンス大会でたくさん挑戦して、変化したことはあったとしても、応援してくれる人達のことを思う気持ちがずっと変わらないところがとても好きだと、1年経って改めて思った。自然とこちらも沢山の愛でお返ししたいと思わせてくれる。一方通行ではなくて相互通行の愛を大事にするところ、変わらないな、愛おしいなと感じる。

 渡米前のnoteで、背中を押すんじゃなくてそっと手を添えておきたい、辛い時にはさすって、嬉しい時には肩に回して喜びたいと言った。そんな関係に今、なれているかな。なれているといいな。
 これからだってどうなるのか分からない。まさか1年後の今、事務所の名前が変わることだって想像もつかなかったのだから。それでもこんなに素敵な人たちに出会ってしまったから、一緒に進んでいきたいと思ったんだ。

 10月28日、初めてのアルバム発売とツアーが発表された。どこまでこちらを喜ばせれば気がすむんだ。今から楽しみで仕方がない。


 そして10月30日。中村海人さん、入所13周年おめでとう。宮近くんと松倉くんもおめでとう。奇跡のトリプルカイト。今26歳ということは、人生の半分をアイドルとして過ごしていることになる。本当にすごいことだ。アイドルになることを夢見て、諦めずに今日までアイドルでいてくれてありがとう。

 うみちゃんが二回オーディションに合格した話を初めて知ったのは恥ずかしながらうみ担になろうと決めた後だったんだけど、彼のまっすぐさと1度決めたら諦めない芯の強さの表れのようなエピソードで、中村海人という人間がどんな人で、私が彼のどんなところが好きかというのが詰まったとても素敵な話だと思っている。

 Travis Japanのメンバーの中村海人さんが好き。だって今はそれ以外考えられないから。生きてさえいてくれればアイドルじゃなくたっていいなんて言葉は、まだまだずっと先までとっておきたい。うみちゃんがアイドルでいたいと願う限り、ずっとそのままでいられますように。彼がトラジャとしてきらきらの笑顔で舞う姿を、できるだけ永く見ていたい。

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