また春が来てぼくらは

今年は桜が早く咲くらしいね、と皆が口を揃えて言う。私の住む場所では毎年4月の中旬頃に桜が満開になるんだけど、今年はそれよりも早く散ってしまうのだろうか。

去年、「願い、春の風に」という題名で文章を書いてLAへ旅立つうみちゃんを見送った。

春の気を纏う
貴方の口の
端が上がりますようにと

願い 春の風に
頼りない希望も化けるように
この街の話の下に一行
「次に帰った時にゆっくり話すね」と付けて

春風/sumika

春の日に旅立ったうみちゃんは、私が到底想像もできないような努力や経験を重ねて、かけがえのない6人と花開きこの街に帰ってきた。

ただいま！と笑顔で叫ぶ姿に、おかえり！と自分の声で伝えることが出来たことは、きっと私にとって一生の宝物になると思う。

不安でたまらなかった春を越えて四季が過ぎ去って、あたたかな今年の春の訪れを告げる桜まつり。CMが始まる前から既に元気をもらっているKAGOME飲料の野菜生活。そしてこれからのメイクがもっとたのしくなる予感がするbior organicsのファンデーション。沢山のお仕事が決まって私も嬉しくてたまらない。部屋のカレンダーが淡い紫色のペンの字で埋まっていく幸せ。

Travis Japanの活躍がまぶしくて、この幸せがずっと続けばいいのに、と思う。

上を目指したい、という言葉と同じくらい彼らが「この7人とファンでずっと続けていきたい」と熱く語るのを見て、私がこの人たちを好きな理由の根底はきっとこれなんだろうな、と思った。
止めない、続ける。簡単なようで難しい、どんなことよりも覚悟がいることだと思う。
今に至るまで、幾度となくこの選択肢を迫られてきたはずだ。けれど、ここまでずっと「続ける」を選んできてくれた7人がいたからこそ、私はこうやって出会って好きになっている。そう思うと、この言葉をどうしたって信じずにはいられないのだ。

永遠なんてないけど、できるだけ長く幸せが続いて欲しいと願いを込めて。「続けてきて良かった」と笑顔で言える日が一日でも多くあればいいな。

春のようなあなたの誕生日まであと一ヶ月。桜も私も満開で迎えられますように。

また春が来て僕らは
ごめんね 欲張ってしまう
新しいと同じ数
これまでの大切が続くように、なんて

春が来てぼくら/UNISON SQUARE GARDEN