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きおく

母も父も絵がすきだった。
父は絵画教室をやっていたとき 母とであったらしい。母は父と結婚したことをずっと
『同情結婚だ』と言っていた。
たしかに、父は 裕福な母と違って大変な苦労を背負ってきた 生い立ちではある。
が、母よ。それを我が子に伝えるのもいかがなものか。私たち兄弟が生まれたのは
二人の寂しさを埋めるためでしかない。。。と 言葉そのものは意識してなかったけれど、心の隅では小さい頃から 存在してて、それと共に 育ってきた。