きおく。母の実家
母の実家は深い山奥。
昔 お殿様が列をなして旅をしていた道だったようで、そんな山奥でも一部 石畳で道が開かれている。少し不思議な場所。
母の実家は集落の 一番奥にあり、ここで 行列の者たちは休憩していく事になっていたらしい。
その際に (手土産的なものを頂いてたりしたみたいよ。)と 母からは聞いてる。
それが家宝になってるのだとか。
祖父は神主だったりしたため、母は祝詞を真似て私に聞かせたりした。
おおかみよ かしこみ かしこみ もぉすぅ
手振り身ぶりしてみせる。
けど、私、ずっとオオカミだと思ってたよ。
母さん。