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SHAKILAMO!活動忘備録13
本編に入る前に、先述した記事に間違いがあったので訂正させて下さい。らいぴよが「脱退したい」という書き方で前回記事を締めておりましたが、それはもう少し先のお話でした…時系列ミスです、申し訳ない…。
と言うわけで、らいぴよまだ辞めません\ヤッター/
前回記事の時系列でいくと、結成して2〜3ヶ月ちょっとで脱退の申し出を受ける事になる。流石にらいぴよもそこまで感情ジェットコースターではない。前回記事を投稿し終え、新たに書いている途中で、あれ?なんかおかしくね?と思い過去のスケジュールを見返し、ミスに気付いた。ごめんねらいぴよ…。
当時は新ベーシスト探し・サポート探し・しゅーちょーの病気など、普通にバンドやる以上にタスクが多すぎたし、俺も心身共に参っていた時期だったので詳細に把握しきれてなかったです…うっかりしてました、すみません。
盛大なネタバレを自ら犯してしまったわけですが、大丈夫、今回もらいぴよ君は元気に大暴れします!
それでは気を取り直して、行ってらっしゃあーい!
憤怒!おいでやすブチギレ事件
らいぴよが脱退の打診をする前に、俺が人生で一番変なブチギレ方をした事件があった。
武者修行ツアーを終え、歪ながらもツアーバンドとしての第一歩を踏んだらいぴよ。達成感よりも自分の現在地を知る事になり、少しずつではあるが、着実にバンドマンとして成長し始めた。その後すぐに二度目のシャキラバップは開催される。初回と打って変わり、不十分な体制での開催となり、思うように結果が出ず、悔しかった。
本日はSHAKI LA BOP! vol.7 circuit 2023
— SHAKILAMO!(シャキラモ!) (@SHAKILAMOi) July 7, 2023
シャキラモ!チームも大阪に向け出発ー!🚗💨寝起きから元気!!!!!
みんな来てねー!🪶🙌
🎫チケット予約🔻https://t.co/nFm2aha88h pic.twitter.com/fYV3DGff5Y
だが凹んでいる暇はない。引き続きイベントオファーなど、応えられる限り全て出演させてもらった。バンドイベントに限らず、またサポート部族もバラエティ豊かに、数々のアーティストとセッションしながらSHAKILAMO!の牙城を必死で守ろうとしていた。
広島ピースカフェ、来来生誕ありがとうございました!🙌出番1発目からパンパンのフロアで好き勝手やっちゃって最高🔥😈
— SHAKILAMO!(シャキラモ!) (@SHAKILAMOi) July 15, 2023
改めて来来誕生日おめでとう🎉🎊🎂
いっぱいお祝いできて幸せ!!!りちゃんも助っ人部族ありがとだ✨🪶
これからも一緒に楽しいことしよね🎀🥳🎀🥳🎀#愛成来来生誕祭2023 pic.twitter.com/P0Y9QrJuyR
愛成来来の生誕祭ではバンドではなくオケ流しで臨んだり
😈🪶️サポート部族紹介🪶😈
— SHAKILAMO!(シャキラモ!) (@SHAKILAMOi) August 1, 2023
🗼🪭2023年8月2日🪭🗼
🚧⛓ハチケーフェス⛓🚧
🐺Ba. Tomoya (MouthPeace)
😎Dr. Leon (MouthPeace) https://t.co/g4wHpV9HZp pic.twitter.com/sxoh2UXNj1
共にツアーを回ったMouthPeaceの2人にサポートしてもらったり。仲間たちがありとあらゆる形で協力してくれたのが心強かった。
色んな意味で戦ったいたらいぴよさんも、粗は目立つものの一人前のバンドマンになるべく邁進していた。ただ当時の彼は、少しでも油断するととんでもないハプニングを起こしていた。そして2023年8月16日、まさかの俺の誕生日当日に大事件を起こす。
🚨本日、1組緊急参戦決定🚨
— SHAKILAMO!(シャキラモ!) (@SHAKILAMOi) August 16, 2023
✨😈WALUNORI TRIBE in OSAKA😈✨
🎊🎂🎉Vo. MCおいでやす生誕🎉🎂🎊
BABY GATHERINGが参戦!
8月16日(水)心斎橋VARON
OPEN 18:15 / START 18:30
⚠️START時間変更⚠️
前売¥3,000 / 当日¥3,500
(入場時、D代¥600別途)
🎫チケット予約🔻https://t.co/i4lOT091ao pic.twitter.com/MpFxoAuNZs
この日は俺の生誕祭と称し、アイドルちゃんとの対バン形式となっていた。箱は大阪VARON、シャキラバップ!の開催場所の一つでもあり、ワンマンでもたくさんサポートしてくれた箱だ。らいぴよからすれば実家くらいの安心感がある。ただ前回の大阪遠征で派手に失敗を犯しmaimaiに鬼のようにキレられているので、彼からすればあの日のリベンジマッチとなる。
▼maimaiブチギレ事件の全貌は以下リンク▼
今思うと、大阪に向かってる時から変なギアがかかっていたのかもしれない。
ライブ当日、アイドルちゃん達に沢山の「おめでとうございますー♡」を伝えられニヤk嘘です全然そんな事ないですごめんなさい。イベント当日に台風が接近しており、心穏やかじゃなかった。なんとか開催する運びとなり、一瞬胸を撫で下ろしたものの、まさかこの後色んな意味でとんでもない嵐が巻き起こる事になるとは、誰も想像してなかった。
なんとかライブ中止することなくイベントはスタートし、気が付けば俺らの出番前。気付くとらいぴよの様子がおかしい。なんだかフワフワしている。過去の経験から彼が浮き足立つと大抵ろくな事がない。
わい「お前…もしかして酒飲んでる?」
らいぴよ「はい!前の失敗とか考えてたら緊張して何かソワソワしちゃって…流れでお酒飲んできました」
彼の一言で戦慄が走る。マジかこいつ酒飲んでんの?こないだやらかしたばっかなのに?どういうこと?彼を問い詰めようとしても、もう遅い。本番開始までもう時間がない。転換にて楽器の設置をする為ステージへ向かう。準備中もフワフワしているらいぴよに、堪らずmaimaiが声をかける。
maimai「らい何やってんの?ちゃんと切り替えてね?分かった?」
らいぴよ「はい!OKっす!」
頬を赤らめながら元気に返事するらいぴよ。出囃子が鳴る。もうここまで来たらコイツを信用するしかない。大丈夫だ、色々やらかしたけど成長してるんだから彼を信用しよう。俺達はステージに飛び出した。
結果:引くほどミスった
頭からケツまで失敗の連続、彼は焦れば焦るほど負の連鎖にハマった。どれくらいミスしたかって、俺らをよそ目に箱のスタッフ陣が遥かにブチギレていた。本来あり得ない状況だが、周りが穏やかでいられない程のミスだった。
「何なんですか、あれは」
もはや炎上時のアンチコメントの如く口々に叱責が止まらない。らいぴよにもSHAKILAMO!にも期待してくれていたがゆえだ。俺からすりゃありがたい話だったので、ライブ終わりにスタッフ勢の怒りを諌めていた。まぁ俺が一番キレたいんだけどね。
事件全貌を話すと、まずライブ序盤からギターのワイヤレスシステムが何らかの影響でバグった。ギターの音が鳴ったり鳴らなかったりした。彼のギターはワイヤレスシステムを導入しており、アンプとギターを直接繋がずとも音が出る仕様だ。
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このシステム不良が原因と考えられる。ワイヤレスシステムを使用時によく起きるトラブルで、そこまで難しい問題ではない。最悪上記のワイヤレスをぶっこ抜きギターアンプにケーブルを直接挿せば、一旦音は出る。
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現場慣れしてる人ならものの数十秒で解消し、何事もなかったかのような顔で戻ってくる。ただ、この時らいぴよはずっとオロオロしていた。本来保険をかけて予備のケーブルなど持ってくるものだが、そんなもの用意していない。見るに見かねてワンマンでサポートしてくれたブッカーのカズキくんが袖からワイヤレスケーブルを貸してくれた。カズキくんナイスぅ!!この時すでに1曲目の終わりくらいだったと思う。らいぴよは借りたケーブルを差し替えるも、やはり音が鳴らない。問題はケーブルではなかった。すかさずステージに控えていた別スタッフがアンプ直挿し用のケーブルを用意してくれた。スタッフナイッスゥ!!らいぴよは直挿し用のケーブルに差し替えるのだが、この時カズキくんから借りていたケーブルを、慌てて差し替え床にペッ!っと投げてしまう。
(それはアカンやろ…)
目下ライブ中だ、そんなことツッコめるはずもない。俺はこの時客前で小粋に踊っていた。しかも一生ギターが鳴らないもんだから、お客さんの目線をテンパったらいぴよに向かせないよう必死だ。必死の小躍りだ。そんなこと露にも知らない絶賛テンパり中のらいぴよさん、やっとこさ復旧し戻ってこれたと思ったら、今度はギターの弦が切れた。気付けば曲も中盤に差し掛かり、この状況を何事もなかったかのようにやり過ごさないといけない。スピード感を保つべく、矢継ぎ早に次の曲に入ろうとした瞬間、流れごとらいぴよにぶった斬られる。
らいぴよ「弦切れちゃったー!!」
違う、もう全部間違っている
確かに場合によってはその彼の愛くるしいキャラクターで微笑んでくれる場合もある。ただセトリの進行では今から後半戦にさしかかり、曲もガラッと変わりハードに攻める展開だ。ここから緊張感をキープしたまま、最後の曲でグッとこさせなければいけないのに、突然流れを止められると引いてしまう。ぶった斬った理由はギターの弦を張り替える為だと察した。しかし、ここで止めるともれなく張り替えを待つ時間が生まれる。そもそも頭からずっと浮ついてしっかり弾けてない状態で、張り替えたとて彼のパフォーマンスが上がるわけじゃない。俺はすぐ叫び、らいぴよを制した。
わい「弦切れたけんどないしたんや!ロックバンドならそのまま気合いで行くんじゃわ!!」
弦を交換させないまま強行突破に出た。この局面において大切なのは曲の再現性ではなくライブをいかに盛り上げるかだ。なんとか疾走感をキープし曲をやりきり、いよいよ最後の曲に差し掛かる。最後はお馴染みのJOURNEYだ。疾走感ある派手な爆音から打って変わり、ゆっくりとギターのアルペジオが奏でられ世界観がガラッと変わる場面。導入のギターが肝心要となる。音が消え、静まり返るフロア。ここで俺は異変を感じ不安がよぎった。らいぴよの方をチラ見すると、彼はなんと
このタイミングで新しいギターに交換していた。
しかも悠長にチューニング直してた。
興醒めだ。張り詰めた静寂の中「ペーン。ペーン」と容赦なく無機質に鳴るギターのチューニング音。ムードもへったくれもない。客も演者も「え…それ、今やる?」と思っていた事だろう。流石にここまでミスを続けられるとフォローのしようがない。俺は人生で初めて、ステージの上で絶望した。
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その後のMCで何を喋ったかも覚えてない。曲が終わり控え室に戻ると、再び鬼と化したmaimaiが飛び出してきた。
maimai「何してんの?アイツマジなんなん?」
知らん。俺が聞きたい。何が起きたか頭からケツまで意味不明だ。どうやったらそんなに間違った選択肢ばかり選べるのか。度を越した蛙化現象だ。恋愛シュミレーションゲームなら序盤で盛大にビンタくらって終わりだ。
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彼は30分間演奏するよりも狼狽している時間の方が多かった。そりゃ箱のスタッフもブチギレる。アイドルちゃんの中にはらいぴよの心象を気遣って声をかける子もいた。彼女らに何の罪もないが、なんかもうそれも相まって情けなかった。お前主催やろ。何をゲストに気ぃ遣わせとんねん。俺は怒りを押し殺した。顔面真っ青のらいぴよが俺に近づいて来る。
らいぴよ「本当にごめんなさい…」
わい「……すぐ物販やろ、気持ち切り替えろ」
らいぴよ「はい…」
この時の会話も定かじゃない。もしかしたら軽く怒ったかもだが、とにかく全身から溢れ出る怒りを抑えるのに必死だった。
物販終了後、会場内で軽く打ち上げをするも、先述したスタッフによるらいぴよへのダメ出しラッシュが始まるので俺は穏やかに振る舞っていた。らいぴよの古巣になる彼らからしたら、怒って然りだと思う。正月に久々に集まった親戚に、イタズラし過ぎてバチクソ怒られた幼少期を思い出した。結果らいぴよのこれまでの悪癖が全て露呈したのが、奇しくも俺の生誕イベントとなってしまった。
機材車に乗り込み帰路に着く際、俺の怒りは爆発する。自分の緊張感やコンディションに上手く向き合えず酒に逃げ、トラブルに対し冷静に対処する事も出来ず、挙句一番の見せ場で周りをフル無視してチューニング。お祝いイベントというハッピー空間を、主催自らの手で地獄に染めてしまった。本来なら烈火の如く怒り狂うが、俺は静かにキレていた。彼に対してだけでなく、自分の不甲斐なさにも怒っていた。彼にどうすれば分かってもらえたのか。今までの俺の声は彼に届いていなかったのか。感情を押し殺し、理解してもらえるように諭せば諭すほど「ああ…もしかしてこの配慮すらも、汲み取ってくれないのか…」と思うと、なんだかやるせなさを感じ、徐々に自分に対しての情けなさが勝ってしまい、最終怒りながら泣いていた。人間、怒りを通り越すと泣くらしい。出来れば知りたくなかった感情だ。
らいぴよも流石に憔悴していた。前回は「え、おれも!?」と、ブチギレたmaimaiに名指しされるまで気付いてなかったようだが、今回彼の落ち度である事は明白だ。「ごめんなさい」と泣いていた。
わい「仲間にこんな想い二度とさせんなよ」
らいぴよ「分かりました…」
話の腰を折るが、らいぴよは顔に似合わずライブ後の足が臭い(突然)一応彼の名誉のために言っておくが、普段は良い匂いに包まれた可愛い男の子だ、それは保証する。ステージ外で夏場に裸足で履き潰したクロックスを履けば、誰でも蒸れて足元の匂いが気になる。クロックス新しいの買ったら?とか、デオドラントシートで足拭くといいよ?とか、普段は冗談まじりに話していた。だが、もう俺の感情は振り切ってしまっている。助手席に座っていた俺は、話を終え少し休もうと座席を倒すと、後部座席にいるらいぴよの足元から匂いがする。
わい「テメェ…足くさいっつってんだろが!💢足拭いてこい!!💢」
らいぴよ「分かりました…(涙)」
maimai「そこでキレるの?wwwwww」
結果、彼に対して俺が一番感情を荒げたのは、足の臭いだった(何それ)
この事件以降、らいぴよはライブ前に自主的に酒を飲まなくなったし(飲まされるのは場合によってしょうがない。バンドマンだし。)一層身を引き締めて準備するようになったし、足も拭くようになった。さすがにメンバーの2人中2人にブチギレられたんだから、それはそうあってくれ。
こうしてらいぴよくんは問題を起こしてはその度ブチギレられ、ピンボールのように当たっては跳ね返りを全力で繰り返し、バンドマンもどきから一端のアーティストとして成長していく事になる。
やりゃ出来んのよやりゃあ(2回目)
社会に出たら自分の事を親身になって叱ってくれる人など少ない。カロリー使うし。大体見放されて終わりだ。中には自分の不都合だけぶつけて理不尽にキレてくる大人もいる。彼にはそう言った他責思考が強い人間になってほしくない。「ギターの調子が悪くて」じゃなく「ギターをメンテしてない自分のせい」だし「あいつのせいで失敗した」じゃなく「自分の準備不足で失敗した」と、自責の念を持つ人になって欲しかった。
そんな感じですったもんだしながらも歩みを進めていると、とある出演オファーが転がり込む。遠征バンドのサポートアクトなのだが、オファーを受けた段階でイベント当日まで1ヶ月を切っていた。そしてこの日、らいぴよは前々から予定が入っていたので出演が出来ない。オファーも急で、予定も半年前から決まっていた事なので、出演を断る理由としては充分だった。しかし気持ちとしては出たかったので、ツアーバンドに対し我々のサポートをお願いできないか逆に依頼した。俺以外のギター・ベース・ドラムをフルサポートしてもらう形だ。
「やります!OKっす!やべえ楽しそう!!勝手にアレンジしてもいいっすか?!よろしくお願いします楽しみー!!」
皆様お待たせしました
SHAKILAMO!最後のワイルドカード
「はるかVMAX」の登場である(どぉーん)
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はい!今日はここまで!!
これでついにSHAKILAMO!のラストメンバーが出揃います!ここまで長かった…よく頑張った俺…
「もうこれで終わりか…」と寂しく思っていただけるnoteファンの皆様、安心してくださいまだ書くこと結構あります(白目)
ハルカの件も含め、まだまだ読み応え抜群だと思うので、ゆっくり読みながら次回投稿を待っててくださいー!
早めに更新しますね…(絶望)
ほなまた!!