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SHAKILAMO!忘備録⑦
裏ボス!新メンバー加入秘話!
maimai「私、ライブハウス辞めるんです」
頭の中で言葉が駆け巡る。おいマジかよ。嘘だろ。死に物狂いで駆け抜けて、ようやく出会った勝利の女神がいなくなるだと!?これからどうする!?俺達どうすればいい!?しばらく悩んだが、俺の頭はすぐに切り替わった
あ、違うわ、逆にこれチャンスやん(ポジティブ)
maimai「SHAKILAMO!の当面のスケジュールは組めたし、これまで紹介してきた人は必ず力になると思いますし、私が出来る仕事は充分出来てるとは思います。あとはライブハウスを離れて業界から足洗っても、引き続きアドバイスは都度できると思うので…」
わい「なるほど!じゃあmaimaiさん、SHAKILAMO!の運営やって下さい!」
maimai「人の話聞いてました?w」
聞いてない。もう運営になってもらうしかない。
こんなにアーティストやイベントに配慮できる人を彼女以外に知らない。過去の実績も人の繋がりもある。この船には航海術を持つ者がいない。ONE PIECEで言うところのナミだ。彼女に参謀的ポジション、運営になってもらう以外の選択肢が他に見当たらなかった。彼女から何を話されようと「運営に入らないか?」しか言わない。ほぼルフィ状態だった。
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maimai「OK、気持ちは嬉しいですが、色々考えさせて欲しいので一度持ち帰らせて下さい。やるなら私もこれが最後という想いでやるので、慎重に検討したいので。今後のライブは私が組んでないイベントもスタッフとして帯同して、それから正規の運営として参加するか色々見定めさせて下さい」
わい「じゃぁ運営に決定ってこと!?マ!?よっしゃ!ありがとう!!!」maimai「だから聞けよ人の話」
maimaiの運営加入が決定した(おい)
時には駆け引きせず強引に物事を突き進める事も必要だ(前向き)。というか俺はこれしか持ち合わせがない。「突破力」これ一本でここまでやってきた。後日彼女はスタッフとして全てのライブに同行し、後に"運営maimai"として正式に加入する運びとなる。
全員「やったああああああ!!!!!」
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maimai正式加入により、さらにチームは加速する。イベントに限らず内情も全て洗いざらい改変した。チームに「法」が入った瞬間である。音源、YouTube、スケジュール、グッズデザイン、金銭面、またバンドの裏事情だけでなく、SNSでの内容、ライブ物販中の立ち回りなど、とにかくバンドに関わるすべてのことを細かく変えていった。もちろん考え方の違いから衝突する事もあったが、基本的に彼女の言うことはすべてバンドの為を思っての進言だったので、お互い納得いくまで協議した。
例えばチェキ。当時アイドルイベントに多数出演していた影響もあってか、お客さんから「チェキやらないんですか?」と声を頂いていた。今となってはSHAKILAMO!のレギュラー物販になっている。
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だが、当時の俺らは
「俺らのチェキぃ?いるかぁ??おじさんのチェキぃい???」
って感じだった。当時そこまでバンド物販として普及してなかったし、そもそも需要があると思ってなかった。また、チェキ導入に際しレギュレーションや価格設定、撮影スタッフがいるいらないなど、現状のシステムだと問題点が多く、メチャクチャ協議した。半ば口喧嘩くらいまで熱が入り「こんなに揉めるならいっそ無くそう」と口走ったほどだ。そこまで話したが、やはりチェキを希望するファンの声は多く、じゃあせっかくならと、試しに一度やってみた。
結果:めっちゃ売れた。
嘘やんそんなに出るか?。maimaiの予想をも上回るチェキ需要を目の前に、それなら話は変わってくると、慌ててレギュラーメニューの仲間入りした。
こんな感じで、時には色んな可能性を模索しながら、運営とバンド二人三脚での新体制が始まった。界隈にも「maimaiが推すバンド」として噂が広まる。周りからのオファーも増え始めふと気付くとスケジュールがどんどん埋まっていった。
ん?今月ライブ10本ないか???
苛烈!怒涛のライブラッシュPart.2
「コロナ禍でライブハウスがヤバい!」そんな最中、ライブ10本とは何事??スケジュールを二度見した。
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嘘だろマジじゃん。通常でも多くて7~8本程度なのに、コロナ禍で10は狂気の沙汰じゃん。
maimai「増えるって言ったじゃん」
ここまでとは聞いてない
リリースツアーのため、広く認知してもらうため、四国の橋代が高いため、同じ箱で二部回しのイベントもあるのでどうせなら両方出演したいため。など、諸々の理由で出演を決めていると気付けば軽く10本超えていた。ペイペイはちょっと不機嫌だった。しゅーちょーも疲労が溜まっている。Sはなんか楽しそう(デフォ)。俺はもはや絶好調の日など1日もない。大体声ガッサガサだった。ずっと"もんた&ブラザーズ"みたいだった。誰が分かんねん。
しかも夏頃は、ほぼ毎日YouTube企画やSNSで動画配信していた。撮影はもちろん編集にも時間がかかる。時間が足りなさすぎて、ひどい時は打ち上げ中に編集していた事もある。ん?バイト?そんなに頻繁に県外出て大丈夫だったかって?大丈夫とっくに辞めてニートの仲間入りしている。もちろん音楽で稼げていない。ありとあらゆる人に借金しまくった。当然だが友達もたくさん失った。それもやむなし、売れたら絶対返すと言い、色んな人に頭を下げまくった。よし、これでバンドにフルコミット出来る。イカれてる。でもコロナ禍で地方バンドが前線で戦うにはそれくらい根性が必要だった。
初のフルアルバム「シャキランド」をリリースし、ツアーに出たのもこの頃だ。
当時一緒にツアーを回ったSUTEBO、後にらいちと出会うきっかけになる$”Casper.、「Promise」を楽曲提供してくれた"ゆさ兄"率いるAGEH@(当時は鳳-AGEHA-)など、出会ったタイミングはそれぞれだが、この辺りで親睦を深める事になる。ツアーの思い出を話すとキリないが、特に印象深かったイベントがリリースツアー名古屋編、今池3STARだ。
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連続するライブに満身創痍になりながら、俺は常々プレッシャーをかけられていた。特にmaimaiに。イベントは通常、日取りを決め数ヶ月前からオファーをかけていくのだが、彼女は毎回誰かが決まるごとにアーティストの情報を教えてくれる。今となってはありがたいのだが、当時無名でイマイチ自信がない俺らに対し、いわゆる名前の認知度もライブのクォリティも「格上」のバンドを充てがわれ「ここ勝負だからね!」と言われ続けた。流石の俺もプレッシャーに感じていた。はっぱかけてくれるのはありがたいのだが、キャパを越えると怒りに変わるとこの時知った。
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ブチギレとる
しかもこれ、ツイートだけならいいが事前の顔合わせでも同じ事を言っていた。中には女の子も初対面のバンドもいる。キャパい俺には関係ない。対バン全員の前で咆哮する。
今日はよろしくお願いします!!
全員殺す!!!!以上!!!!!
あの時のみんなホンマごめん。
AGEH@のもきちさんとか喫煙所でご機嫌に話しかけてくれてたのに、すごいぶっきらぼうに返してたと思う。Meth.蜃気楼のトオルなんか、話しかけてくれようとしてくれてたけどわざと避けた。同じ匂いがする彼とは仲良くなれると感じてたが、コイツとライブ前に馴れ合うんは違う。気持ち的には試合前のボクサーの感じだった。
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ハードルが高くて身体のコンディション悪い方が良いライブ出来るの、なんでなんですかね。手負の獣的テンションで、良いライブが出来た。初対面の演者もライブ後たくさん話しかけてくれた「maimaiが推すのも分かるわ!」「何かあったら協力するから何でも言ってね!」など、殺伐とした顔合わせから一変、みんなと打ち解けた。俺は今まで体感した事ない感情になり、思い余って帰り道で泣いた。安心しての涙もあるがそれだけじゃない。もっと早く出会えてたらメスシンとツアー回ってたかも。もっと早く出会えてたらSUTEBOみたいに歌が上手くなってたかも。もっと早く出会えてたらAGEH@みたいに質の高い音が出せてたかも。もっとmaimaiと早く出会えてたらメンバーに苦労かけずに済んだかも。過去の自分を責め、今をもっと生き急ごうと心に決めた日だった。
祝継続!運命の4年目へ
数々の山場を乗り越え、SHAKILAMO!は界隈での認知度を上げ、ライブのクォリティも上がり、たくさん仲間も増えた。来年2022年にSHAKILAMO!は4年目に入る。結成当初に「3年で売れるメドが立たなければ解散」そう言い出して気付けばラスト3年目を走っていた。ボーカルが抜け、コロナ禍に入り、絶望の中で新たなメンバーと運営を迎え入れ、仲間達に認められ、もう俺達に止まる理由はなかった。
maimai「これからどうする??」
わい「やります!やる以外の理由がない!!!4年目も継続するぞ!!」
そう決意し早速、継続するにあたり作戦を立てた。
まず拠点を名古屋に移す。maimaiがお金の管理をしてくれるようになり、色々内訳を算出してくれたのだが、売上の約6割が交通費で消えていた。分かってはいたが改めて数字に出されるとショックだ。結成当初は細かく帳簿をつけていたが、途中から怖くなり諦めていた(おい)。頑張って売り上げたイベントやグッズのお金が、半分以上、道と橋とガソリンで消えているだと…?
maimai「どうする?まだ香川から来る?」
全員「いいえ名古屋へ引っ越します」
満場一致で可決となった。元々チャンスがあれば上京思考だったメンバーが多く、あまり不安はなかった。問題はしゅーちょー。彼は実家大好き、山大好きだ。しかし彼は実家だとコロナを移す可能性があり、迷惑がかかるという理由で、香川へ戻ってもほぼ作業場で過ごしていた。もはや帰りたくても帰れないので名古屋行きを決めた。その決め方もどうなんとも一瞬思ったが、まあいい、結果良ければすべて良し。我々は名古屋に拠点を移す事を決める。
そして、活動継続に伴い次作のフルアルバムを全国流通するという話になった。マジ!?!?!?フルアルバムを全国流通だと!?!?自分達だけで!?!?!?
maimai「やれるよー。審査とか書類とか大変だけど…。どうする?」
全員「やります!!!!!」
実は先述した1st.フルアルバムをリリースする頃には、全国流通の構想はすでにあった。2ndアルバムを出すタイミングで両方とも全国流通をかける。サブスク全盛期のこの時代にCDを出すメリットは昔に比べて少ないが、それでも盤は欲しい。お客さんの中にも一定数いるはずだ。バンドマンでCDを全国流通にかけるのは、憧れであり、浪漫みたいなところもある。あとCDショップに展開されたり、挨拶回りに行ったり、なんか売れてるバンドみたいで嬉しい。
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そして全国流通のタイミングでペイペイが正規メンバー加入する事も決まった。お前まだ正規ちゃうんかったんかい。maimaiが加入した頃には、いつでもどうぞな感じだったが「せっかくだし良きタイミングで加入したいよね」とか言ってたらいつの間にか日が経っていた。嬉しいニュースは多いに越した事ない。よし、4年目の予定も決まりそうだ。
maimai「あと、今までは私のイベントだったけど、ここからSHAKILAMO!の冠で主催を打ち出そうと思います」
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今まで出てきたイベントは、maimaiの企画や他バンドの主催企画だった。俺らの名前もある程度広がったところで、SHAKILAMO!主催に切り替える事になった。やっとmaimaiや他の人の名前を借りず、自分達の看板で大々的に勝負できるようになった。しかもまだ住んだ事もない土地で。結成当初と比べて、大きなチームになったんだなあと感慨深かった。
わい「めっちゃええやん!嬉しい!え〜誰呼ぼうかな〜…」
maimai「周年は今までお世話になったバンドやアイドルを中心に呼ぼうと思う。それを皮切りに、規模を拡大していくから」
メンバー「……なるほど??」
maimai「今のうちに思い当たるバンド全部出しといてね。声かけるから」
わい「え…めっちゃおるけど…どうするん?」
maimai「みんな呼んで、会場いっぱい抑えてサーキットするよ?」
わい「え…?」
maimai「しかも2日間とかでやるから。覚悟しといてね」
絶句した
わい「お、OK…とりあえずサーキットは未来の話として一旦置いといて…えっと…周年はいつやりますか?」
maimai「来年の1月29日と30日。SHAKILAMO!の3周年の週でやろうと思う」
ちなみにこの時、月10何本目とかのライブ真っ只中だ。もうすでに充分キャパいが、置いてかれないよう必死で話しを続けた
わい「なるほど…え、ちなみに2ndアルバムの発売っていつですか??」
maimai「タイミング的に1月26日になるかな。全国流通もそうだけど、色々スケジュール被るから大変だけど、ここ踏ん張り時だから頑張ってね!あ、引っ越しもあるか」
年を跨ぐ前に死の恐怖を感じていた。
はい、今日はここまでー!
マジで死ぬかと思った2022年下半期。細かく書いてないけど、ツアー前には毎週シングル配信したりメンバー個人でキャス配信したり年がら年中撮影したりと、こんな文字量じゃ足りんくらい色々やってました…。ドタバタしながらもバンド活動継続を決意した我々。多くのライブをこなしながら、名古屋移住、全国流通、サーキット主催と、すんごいタスク量と共に2022年を迎えようとしております。マジでどうなるんだとワクワクと震えが止まらない次回ですが…
ちょっと寄り道させてもろていいっスか
あのね〜この辺でね〜
私おいでやす
暴露大会しようと思います(パチパチパチ)
いやねえ、ここまで色んな人に出会ってきたワケですよ。ね?
もちろんね
いい奴も居れば、悪い奴もおったわけです
腹立つ奴も結構おったんですよ
僕、一番最初の記事で言いましたよね?
全部曝け出すって
文字どおりやったろうかなて思います
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ただこれは有料記事にさせてください、タダで読まれるんも癪なんで。
大丈夫、ここまで無料記事で読んでみて
分かったでしょ
読み応えは保証します
俺に"執筆お疲れチップ"渡すつもりで
ぜひ課金してね♡
次回予告
・疾患!コロナに罹った男
・ヒステリック!犯罪ですけど大丈夫そ?
・追伸!俺をディスってきたお前らへ
お楽しみにっ♡
ほなまたっ!!