見出し画像

SHAKILAMO!活動忘備録15

最近活字離れがひどすぎたので流石にヤバいと思い古本屋で本を買い漁った。昔から漫画とか新書は読めるんだけどな…

小中学校の頃なんかハリーポッターが空前のブームで、みんなこぞってあのやたら分厚い本を持ち運んでたけど、俺はめっちゃ枕にしてた。机に置くとちょうど良い高さなんだよな…

みんなのおすすめの小説教えて下さい!コメントお待ちしてます。

前回はハルカが満を辞して登場し、ここから2023年下半期に突入していきます。まだまだ無事では済まないチームSHKILAMO!のドタバタ具合をご覧下さい。

お気をつけて〜!

脱退!?らいぴよギブアップ宣言!


運営はずっとSHAKILAMO!再建計画を立てていた。ベーシストが無事見つかり、しゅーちょーが帰ってきたらどのように再起をかけるかを画策し、都度話し合っていた。だが、まずは年内のスケジュールをこなさないといけない。歩みを緩めればモチベーションは下がり客足は遠のく。これ以上チャンスを逃さぬよう積極的にイベントを動かしていく。勿論我々の冠イベント「シャキラバップ!」も年間通して開催された。しかも2023年の開催地は大阪。メンバーが充実していない中での県外で大規模な主催はマジでしんどかった。

maimai「やるって告知して箱の日程も年間で抑えてるから迷惑はかけられない。やらない選択は簡単だけど、バンドにとってはスケールダウンにつながる事だから、しんどいけど決めた事ならやりきるしかないよ」

言ってる事は理解出来るが身体と心が追いつかない。実際イベント運営に関して当初は俺も積極的に参加していたが、心身共に憔悴していた俺は、プライベートほぼ床と同化していた。おっさんのぐでたまだ。見るに耐えない。

マジで申し訳ない…でも心が追いつかなかった。

そんな中、一筋の希望はらいぴよだった。まだ頼りない彼だが、振り切った時に輝くポテンシャルの高さに可能性を感じていた。今までダメな事が続いてただけで、正しく導ければみんなの予想を良い意味で裏切れる。我々はらいぴよのステップアップに向け策を講じた。一つが"歌唱ユニット"計画だ。「カラアゲビーツ」という名前で、カラオケ音源のみで歌う2人のユニットを結成した。

カラアゲビーツ

狙いは彼の歌唱力、お互いのグルーヴ感向上だ。らいぴよは加入する際「歌も挑戦したい」とも言っていた。こちらとしてはペイペイの歌唱パートがごっそり空いていたので、そこに収まってくれれば話が早い。だが当時のらいぴよの歌唱力は人並み、更にギターを弾きながら歌う事はもう一つハードルが高い。一旦歌に集中してもらう機会を設け、共にボーカルとしてステージに立つ事で総合的な現場感を養おうとしていた。

実際バンドにおいてボーカル以外の人の歌唱力が高いとそれだけで曲の表現力が増す。またバンドにおいて楽器陣が"歌心"を理解している事はかなり強い。ていうか最低限のマナーとして理解しとけって話だ。自分の技術を魅せたいがため、ボーカルの領域などフル無視で馬鹿みたいにおかず入れてくるドラムや、一生声の帯域と被ってくるギター、これでもかと言わんばかりに低音域を這いずり回るベース。俺がリヴァイなら楽器ごと真っ二つに引き裂く。

話は逸れたが、ここかららいぴよはユニット用の楽曲制作など、本格的に作曲・作詞活動を開始する。作る際に参考になる音源を共有したり、らいぴよが歌詞を書き俺が添削したり、夜な夜な2人で集まって色々話した。やっと肩を並べて共にしのぎを削る日がやって来たと思ったのも束の間、らいぴよが神妙な面持ちで話し出した。

らいぴよ「ぼく…SHAKILAMO!辞めたいです」

時が止まった。

ん?なんて??

え?どゆこと?ツアーも回って良い感じだったやん?

今まで曲の話やら歌詞の話やらしてたやん…え?

何これ?どう言う意味???

突然の話に理解が追いつかない。

彼の話では、このままSHAKILAMO!で居ても自分のやりたい事が出来ない気がする。しゅーちょーもどうなるか分からんし、入った当初と話が違いすぎて不安。今誘われてるサポートのバンドや、好きな事をやっていきたい。さらにラップやボーカルユニットもしたくない。との事だった。

もし仮に俺が万全の場合、彼へのアンサーはこうだ。

鬼の形相で一括して終了だ。

大前提、らいぴよのやりたい事はこのチームで実現可能だ。曲のバリエーションは広いし、俺としゅーちょーは得意不得意はあるがそれなりに対応できる。また楽曲だけでなくその他の分野では裏方が全力サポートしてくれている。今はともかく、各々が自分の立ち位置で能力を発揮できれば彼の自己実現は充分可能だ。そんな話も都度していた。

サポートに関しては個人の外注案件なので止めはしないが、今の状態でサポートに手が回せる程余裕があるなら誰よりも俺のことサポートしてくれよ、とは思っていた。本来自分の能力を把握した上で、色々落ち着いてから外注依頼を受けるのがスジだが、彼は何が普通で何が異常か分かっていない。

しかもこの話、らいぴよが加入してまだ4~5ヶ月後の出来事だ。チョロチョロと練習しライブに出て「やりたい事出来ないから辞めたい」は子供のワガママにしか聞こえない。当時のらいぴよが言ってる事は全体的にナメていた。

ただ百歩譲って彼の言い分も分かる。彼からすりゃワンマンの時は調子良く声かけてきたのに、いざ加入してみるとドラムはいないしボーカルは死にかけ。さらにライブでは怒られ続け、華々しいデビューのつもりがそれも叶わず。もはや自己実現どころの話じゃない。加入当初からチームに対する不信感はチリツモだったと思う。

俺らは彼に出来る限りいらん不安はかけさせないよう、チームでのゴタゴタは彼に伏せていた。伝えれば楽だが彼の士気が下がる可能性は充分にあった。なるべくライブ以外のストレスがかからないよう、そういう話をする時もなるべく言葉を選んでいたが、余裕はないので要所で態度には出ていただろうし、しかも相手が俺とmaimai。口も上手いしひょっとしてこの半ば反社タッグに騙されてるんちゃうかって思うのも無理はない。良かれと思って伏せていた事自体が不信感に繋がっていたと思う。誰が反社や。

上記の事を踏まえた上で、らいぴよのパーソナルな部分とチームの現状を切り離し「それはそれこれはこれ」と端的に話せればよかったが、当時の俺は残念なことに絶賛ネガティブキャンペーン中。「そうよな…俺が不安にさせてしまったもんな」とか「チームとして不安定なのに自分の貴重な時間を割けんよな…」とかいらん考えがこびりついて離れない。度重なるメンバーの脱退・休止。新メンバーとやっと信頼関係を結びつつあった矢先の脱退宣告に、俺の自信は打ち砕かれた。

わい「またかよ…」

胸は締め付けられ、目の前が霞み歪む。

わい「じゃあ…辞める…??」

言葉が濁りまくった。俺は彼を止められない。止めるような権利今の俺にはないと思ってしまっていた。数年前の「うるせえ!!行くぞ!!」と周りを強引に引っ張っていっていた、あの頃の自分はもういない。

それでもやはり、少なくともここでらいぴよを辞めさせるのは違うと思っていた。だが自分の力で説明する事はほぼ不可能。俺はmaimaiを急遽呼び出し話を聞いてもらった。

maimai「OK大体わかった。やりたいことはやればいいよ。サポートもしたかったらやれば良い。けど加入して4~5ヶ月で辞めるのはいくらなんでも無責任だと思わん?まだ何もやってないのと同じだよ?周りに啖呵切って名古屋に出てきたんでしょ?そんな適当な事してたら、今後どこ行っても"アイツは適当な奴"って目で見られるよ?それってらいにとってもSHAKILAMO!にとってもマイナスじゃない?」

そうそれ。俺が言いたかったこと、それ。(おい)

らいぴよ「それは確かにそう…」
maimai「ちゃんと本音で全部話せてる?アレでしょ?らいぴよって名前が嫌なんでしょ?」
らいぴよ「え…!そう…実はそれもあって」

え、そうなん?それは知らんよ?

名前がイヤでバンド抜けようとしてたん?どういう意味?

maimai「あれくらいの年齢って本来かっこいいステージネームとかが良いじゃん。"ぴよ"って全体的にナメられるし、せっかく背伸びしてカッコよく見せたいのに、周りに可愛い可愛いされるのイヤなんでしょ」

なんか分かったようでよく分からん理由って事が分かった(白目)

まぁとにかく名前はかっこいい方が良かったらしい。言っておくが名前を決める時に案は出したが強制はしていない。彼も当初は可愛い!って感じでらいぴよに決まっていた。

maimai「別に変えたら良いじゃん」
らいぴよ「え!?いいの?てっきりダメかと思ってた…」
maimai「ダメなんて一度も言ってないよwただ改名するにしたってタイミングはあるから、その時までにゆっくり考えよう?」
らいぴよ「そうしたいです!」
maimai「勝手に自分の中で決めつけて行動するから、失敗したり怒られて来たんでしょ?ちゃんと相談してねってずっと言ってるよ?」
らいぴよ「ごめんなさい、次からそうします!」

その後も彼女は俺が言いたかった事を代弁し、かつ俺より分かりやすく伝えてくれた。ちなみに俺はmaimaiを呼んでから喋ってなかったが、彼女が何か話す度に「そう!それそれ!」と顔で語っててすごいウザかったらしい。あと俺が話す言葉は難しいからもっと分かりやすく喋れとダメ出しされた。嘘だろ。

とにかく早よ呼べばよかった!すごいぜmaimai!!(拍手喝采)

ちなみに他バンドのサポートの件も彼女によって許可された。半端なままサポートを受け、こちらの事が疎かになったり最悪トラブルに発展しないか心配だった。

maimai「大丈夫、ウチらは間違った事言ってないから。どうせトラブる前にまともに活動せんまま空中分解すると思うよ。もしくは途中でらい自身が自分で気付いて戻ってくるよ」

後日彼女の予想は全て的中する。予言者やん。やっぱどんだけ大人に「そこ転ぶから危ないで」って注意されても、自分で転んで痛い目みないと気付かんもんか…。

らいぴよ「やっぱやっててなんかちゃうなってなった!2人の言うとおりでした!」

だからあれほど言ったやろ💢

とにかくらいぴよとの諸々の話が終わり、彼の脱退は一時保留となった。この時、年内最後のシャキラバップ!大阪まで一週間を切っていた頃だ。

マジ勘弁してくれよ(白目)


加入?はるかVMAX!!


なんとかチーム内のわだかまりも解け、年内最後のシャキラバップ!を楽しむらいぴよさん

最後のシャキラバップ!ではボーカルユニット"カラアゲビーツ"からスタートした

ステージでのらいぴよは俺よりも元気よく喋るし、なんだか楽しそうだった。色々話せて吹っ切れたのだろうか、憑き物が落ちたような顔だった。カラアゲビーツの終演後、俺に「楽しかったー!またやりたいね!」と満面の笑みで言ってきた。キミが楽しそうでほんと何よりです(白目)

年内最後のシャキラバップ!を終え、エモくなるわい。

初回はソールドしたものの、他に割くエネルギーが多すぎて力が分散してしまい、名古屋の時みたいに本領を発揮できなかったのが悔しかった。それでも「SHAKILAMO!が頑張ってるんだから協力するよ」と言ってくれた仲間や、楽しそうにライブハウスを往来するお客さんの笑顔に勇気付けられた。みんなありがとう。すったもんだあったが、らいぴよとの信頼関係も築く事ができ結果的には良い方向に向かっていた。

そして前回記事の"ヴァジラモ"で共演して以来ハルカのサポート登用が増えた。もちろん他にも良いベーシストにも出会えたしハルカ以外の色んな人とコンタクトを取ったが、どうしても彼のインパクトが強烈に残っていた。正規加入してもらおうと心に決め、彼を勧誘するまで時間はかからなかった。

10月22日下北沢ReGにて、俺達はハルカを正規ベーシストに誘う。

ハルカ「お誘いありがとうございます…!めちゃ嬉しいんスけど、ちょっと考えさせてもらって良いすか…?」

今まで見たことないほど神妙な面持ちの彼に、少し戸惑った。

maimai「全然大丈夫、急な話だしね。まだしゅーちょーが帰ってくるまで時間はあるから。一応復帰できれば来年の一月に周年があるから、そこに合わせてしゅーちょー復帰と新ベーシスト加入をぶつけたいと思ってて」

ハルカ「なるほどっす…」

わい「ヴァジトマ好きやから、掛け持ちでも負担ないよう動き方も考えるから検討してほしい」

ハルカ「それなんすよね…問題は」

長年連れそった仲間との絆は深い。即決出来ないのは承知の上だ。

わい「やっぱ掛け持ちってむずいよな…」
ハルカ「や、実は…まだ公表してないんスけど、実はメンバー抜けるんすよ」
わい「え?」
ハルカ「で、多分活休するんすよ」
2人「え???」
ハルカ「で、俺もう音楽辞めようかなって思ってて…
2人「えええ!?!?」

衝撃の事実が続々と発覚した。予想外の展開だし…まさか辞めるだと?

わい「もう音楽やらんの…?」
ハルカ「そう思ってたんスよね…このタイミングで加入できるようなバンドも他にないし。でもなぁ…」
わい「でも??」

ハルカ「今SHAKILAMO!に誘われてる理由も、そこで自分がやるべき事もメッチャ見えるんすよね…

そう、彼は初期メンバーでいたんじゃないかと錯覚するくらいSHAKILAMO!にピッタリハマっていた。俺個人としても、環境も何もかも違うのにこんなにシンパシー感じる人間はもう出会えないだろうと思っていた。

絶対音楽は辞めない方がいい。仮にウチじゃなくてもハルカの才能は開花する場所があると彼に伝えた。実際技術もポテンシャルも俺なんかより遥かに高い。お金稼ぎが極端に下手なだけだ。そこは俺と同じ。続けてmaimaiは今後のプランも含め詳細を全て話した。

ハルカ「メッチャ楽しそうっすね…ただ自分の事もあるし、一旦気持ちの整理もしたいので改めて返事させてもらって良いっすか?」

2人「全然大丈夫です!検討よろしくお願いします!」

そして数週間が経ち、改めて…

11月初旬、はるかVMAXのSHAKILAMO!加入が密かに決まる(どぉーん)

頼もしいぜハルカ

なぜ加入の経緯が端折られたかというと

この時俺とらいぴよはインフルにかかりメッチャダウンしていた。

しんどすぎて2〜3日「うぅ」しか発してない間に加入が決まった。

ハルカと連絡を取り、加入の話を受けたのはmaimaiだった。40度近い高熱を出し、自宅でぶっ倒れていた俺の元に連絡が入る

maimai「聞いて!ハルカ!!SHAKILAMO!入るって!!やったね!!」
わい「うぅ…」
maimai「ハルカ!シャキラモ!入るって!!!!」
わい「はるk…うぅ……ん?…あぁ…よかっ…」

幻聴だと思った。かろうじてハルカとシャキラモだけ聞き取れた。後日改めてしっかり喜んだ。ハルカはせっかく加入したのにこちらからのレスが遅かったので不安だったそうだ。とは言え俺も、前身バンド時代から自らオファーをかけ加入してもらったメンバーばかりだったので、次のライブで彼に会うまで確信が持てず、maimaiにずっと「ねえ…ホントにハルカ入ったの?」と聞き続けていた。

とにかく…

こうして


SHAKILAMO!全てのメンバーが揃った(大歓喜)


後はしゅーちょーが合流するまでにらいぴよを鍛え、ハルカにこちらのスタンスを理解してもらい準備する。復帰出来れば我々の復権に向けた戦いが始まる。

maimai「予定通り、来年の一月末。SHAKILAMO!の周年でハルカ加入としゅーちょー復活を打ち出そう。そこからSHAKILAMO!新章突入にしよ!」

全員「はい!!」

俺たちはSHAKILAMO!新章に向け準備を始めた…!




はいー!今日はここまで!

ついにラストメンバー揃いましたあー!!ヤッター!!!!!!!

あとはしゅーちょーの帰りを待つのみとなった我々

次回は新章突入に向け、一気に作戦を練り上げていきます!!

乞うご期待!!

ほなまたっ!

いいなと思ったら応援しよう!