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SHAKILAMO!活動忘備録12

大変お待たせしました…ようやく戻ってまいりました。

この忘備録、当初は絶対毎日連続投稿で完走してやると息巻いておりました。

なぜなら一度手が離れると時系列を忘れてしまうからです。あと単純にモチベ下がりそうだったし。単行本とか一気見しないとストーリー忘れる派です。

なので極力記憶を掘り起こしたての時に走り切りたかったんですけどね…願い叶わずでした。

意外とバンド界隈以外にも読まれている事を知り、終わったバンドの活動でも楽しみにしてくれている方がいると思うと何だかこっちのモチベーションも上がって来てたんですが…滞ってしまいすみません。

お休みしていた間、過去記事でも少し書いてた「愛成来来」という台風みたいなアイドルのお手伝いをしてました。

1週間ほど彼女の無茶振りに付き合ってました、運営のmaimaiと共に。当初は動画編集だけの裏方で協力するつもりが、みるみる内に出演し、最終的にカメラ兼スタッフ兼出役兼編集と、気付けばとんでもない事になってました(白目)。まぁなんだかんだ付き合いも長いし、お客さんにも会えて「執筆頑張って!」などお声がけ頂けたり、ありがたい話です。

しかし即納即出し連続7日間はキツい通り越してエグい。最終日2日前に胃痛で倒れました(白目)。

わい「お前いつも急すぎるやろ…。」
来来「すまん!だって急に決めたもん!!」

改めて運営って大変だなと思いました(白目)

ただ彼女から得られる学びは多いです。過去に何度もド派手に炎上したり、時にはメンバーすら頭を悩ませる突飛な行動に出たり、あまり知らない人からするとワケ分からん奴ですが、彼女は常にチームとファンの為に突っ走ります。普段はダメ人間なのにやると決めたら寝る間も惜しんでトコトン行動し続けます。「人に変わってもらいたいなら、まず自分が背中見せなきゃ」と、根っから主人公脳です。俺も俺で「シャキラモに入れ!!」とか、強引に引っ張ってくタイプですが、彼女の場合周りを引きずり回してでも引っ張っていきます。

やっぱどんだけおべんちゃら並べても、最後は泥臭く粘って背中で見せてく姿勢が大事だよなと、彼女の姿を見て改めて思わされます。仲間想いでファン想いの芯通った良いヤツです。

久しぶりに現場の空気も吸えて良い刺激になりました。ありがとう来来!次から早めに連絡してな!絶対!!!!


さて、PCも体力も限界が近いですが、今日も元気に執筆していきましょう!


前回記事ではワンマン直前にペイペイ脱退・Sがクビとなり、新メンバー「らいぴよ」が加入するも今度はしゅーちょーが離脱。結果、創設メンバーの俺とらいぴよの二人三脚で、らいぴよのお披露目&武者修行ツアーに出る事が決まる、という所まででした(ムズイ)。今回は、期待のルーキーらいぴよ君にスポットを当て話を進めていきます!

それでは、お気を付けて〜♡

奮闘!らいぴよ武者修行


俺らはまず、現場慣れしてないらいぴよに「真のツアーバンドとは何ぞや」をたたき込むところからスタートした。彼が所属していたバンドは彼の加入後数回のライブで休止したり解散している。また一番長かった地元島根でのバンドツアーも、遠くて関西圏止まりだ。

わい「らいぴよさん…それはツアーやない。散歩や。」
らい「散歩なの!?」

当時のらいはドロップでなくおはじきを舐める節子と大差ない。経験値少なめの彼からするとバンド活動の「標準」が分からない。彼は彼なりに必死にやっていたと思う。俺もかつてはそうだ。当時は「県内で一番ライブ本数多い奴が強い」と謎の勘違いを発揮し、全都道府県で一番小さな街で月10本くらいやっていた。もちろん集客など出来るわけもなく、出演ノルマでみるみる金はなくなり客足は遠のく。そして途中で気付く「これじゃ意味がない」と。ていうかライブハウスも教えたれよ、県外出ろよ〜とか。中には「お前らは外に出てやるまでの修行が足りん」とか言うとるヤツおったぞ。これ以上書くと長くなるので留めるが、とにかく彼のバンドマンキャリアは、素人から毛が生えた程度のものだった。

当初は、このらいぴよの「慣れてなさ」による弊害に頭を抱えていた。しかし頼れるメンバーはらいぴよしかいない。また彼も気付けば俺しかいない体制に「こんなはずじゃなかった」が強かったと思う。お互いに自分の事で精一杯だった。とにかくあまり多くは語らず「目の前にある事を愚直に必死で楽しめ」とだけ伝えた。というか現状それで精一杯。これ以上彼にいらん不安をかけさせたくない。この不遇ボーイをここでも同じような気持ちになって欲しくない、華々しく門出を祝ってやりたい一心だった。またサポートベースやドラムともやりとりしなければいけないので、実質的な負担で言うとほぼ俺のソロプロジェクトと言っていい。横にいるメンバーが元々百戦錬磨のツアーバンド経験者とかなら話は早いが、現状のらいぴよだと協力は仰ぎきれない。改めてえらい事になったなと痛感した。

ほんでまぁ、当時のらいぴよさんはとにかく要領が悪かった。機材車に楽器を積み込む際、他メンバーの機材や荷物も積み込むので、大抵ツアーバンドの荷台はテトリスのように隙間なく詰め込む。それを見越して荷物も軽量化、搬入するスペースや重量も配慮するものだが、彼は機材も荷物もバカくそ重いし、それを機材車の荷台ど真ん中に"どん!"と置き「積み込みました!」とご満悦な表情を見せる。

(ここから教えなあかんのか…)

まだ出発すらしていない。俺は膝から崩れ落ちた。先行き悪いが、この事態は日を追うごとに深刻化していく…。

サポートメンバーを"サポート部族"と称し、今まで出会った仲間や、今後正規メンバーになり得る可能性を秘めたプレイヤーに依頼し、毎回違うライブパフォーマンスで楽しませるように見せていた。

と言うのは表向きで、実際は俺やらいぴよの粗を隠すための口実に過ぎない。ボーカルとギターだけでスタジオ練習は出来ない。現場でグルーヴを擦り合わせていくしかないが、毎回同じサポートを確保出来るわけではない。また、常に同じサポートだと徐グルーヴは安定していくが、予定調和のライブだとシャキラモ!の魅力は半減するし、質が高いプレイヤーで脇を固めると、今度は逆に新人らいぴよの粗が目立つ事になる。何より新しいベースも探さなければならないので、出来れば色んな人と手合わせもしたい。諸々の都合により、こうした方策を取らざるを得なかった。お互い不安だったと思うが、おかげでいい勉強になった、色んな意味で(白目)

そして残念ながら、俺はこの時からすでに限界だ。ワンマン前後の頻発する事件、崩壊する現体制、立て直しの連続にストレスとプレッシャーが最大値で押し寄せる。不安な姿はらいぴよに見せまいと必死だったが、完全にキャパかった。そしてここからライブを重ねるごとに、俺は思うように身体も動かなくなっていく。

そんな不安をよそに、スタートした"らいぴよお披露目ツアー"初日。

何とか無事終わったが、完全に周りの仲間に救われる結果となった。鳳-AGEHA-のメンバー全員が鼓舞してくれたり、MouthPeaceの283はツアー終わりまで心配そうに見てくれていたし、何と言ってもサポートベーシスト永田の音楽愛と技術、そしてキャラに救われた。らいぴよは縦横無尽に動く永田に面食らっていた。

たかだか現場一本かもしれないが、らいぴよに伝えたい事は山ほどあった。まず入りから終わりまでの立ち回りが悪すぎた。本番前まで長々とメイクしたり世間話をしたり、完全に浮き足立っていた。まぁ自分の冠でツアーが回れるのだから、浮き足立つ気持ちも分からなくはない。ただ、あまりに目に余ると、不安とストレスに変わる。本来ならライブの構成や曲をギリギリまで覚えたり、サポートメンバーと擦り合わせたりするものだが、それもあまりせず、こちらから促してやっとこさという感じだ。本来ならお怒り案件なのだが、生憎今の俺に叱責する元気はない。「その辺にしとけよ」と軽く促し静観していた。と言うかそもそも、俺はあまり年下の扱いに慣れてない。三兄妹の長男なのに(白目)。乱暴に引っ張る以外の選択肢がないので、ちょうどいい感じにってのが分からない。また、彼の見た目が可愛いのでどう扱っていいかもよく分からない。何かよく分からん所でも葛藤していた。

こんな感じでらいぴよに気を回しつつ、ライブを面白く成立させるため身を粉にして立ち回っていると、俺はツアー序盤で声が出なくなった。いなくなったメンバーの歌唱パートは俺の声よりもキーが高く、らいぴよにも歌ってもらうよう歌詞を割り振ったが、ギターもあまり手に馴染んでいなかったので、最低限お願いしてそれ以外は俺が無理やり歌っていた。

過去にも喉を酷使し声がしゃがれる事は何度もあったが、今回のはそれと比べ物にならない。寝ればかなり楽にはなるが、パンパンのタスクにストレスで寝つきも悪い。最悪移動中だけでも休息をと思っても、らいぴよとサポートメンバーのキャッキャする車内に寝付けずにいた。一番怖かったのは、回復も遅いし声の出し方すら分からなくなってきた時だ。ストレスって喉にも来るんだとゾッとした。

まぁでも、ここまで書いたがあまり当時の彼を責めないでやって欲しい。本来メンバーが揃っていれば別に大した事ではない。知らないだけなのだから、色んなメンバーの背中を見て学べばいい。現状ではこちらも手を差し伸べてやる余裕がない。こちらの落ち度なのだからしょうがない。当時も基本的にこのスタンスだった。おかげ様で現状らいぴよは見違えるほど成長している。まぁ、とは言えそれも未来の話で、ここから彼はとんでもない爆弾を次々と落としていく。

ブチギレmaimai!?らいぴよの涙

らいぴよは慣れない激動ツアーの中でも、彼なりに必死で食らいついて行った。時にはギターが味噌まみれになるほど。

なんやねん味噌て。

まぁプランクスターズの恒例企画"地獄ワンマン"にゲストで参加した時点で色々覚悟はしていた。ちなみに彼女らはサポートメンバーにも容赦しない。当たり前だ、そう言うものだ、エンタメとは(雑)

サポートメンバーには事前に「汚れてもいい服装で」と依頼している。どんな依頼やねん。小学校の球技大会やる時のお便りか。

余談だが、らいぴよが身内以外から叱責されたのは他でもない彼女らからだ。俺も後で話を聞き驚いた。「今ヤス君が一番大変なんよ?分かってる?」「らいぴよ支えてあげんといけんよ?」と彼にダメ出ししていたそうだ。俺は「アイツなりに頑張ってるからやめたげて(汗)」と言う気持ちもあったが、一緒に修行した来来ならまだしも、そこまで話した事ないメンバーからもそう言われていたと聞いて、ちょっとグッときた。まぁ地獄ワンマンでグチャグチャにされたけど(白目)

それはさておき、良くも悪くも彼の頑張りにより「らいぴよ」の名前は界隈に広まっていった。SHAKILAMO!の仲間になるからには色々覚悟していたと思うが、過去メンバーの中でも彼が一番このチームの波乱を味わっていると思う。何気にすごいガッツだ。だが、そんな好評価も地の底まで落とすような事件が勃発する。それはお披露目ツアー大阪編での事だ。

思えばこの日、会場入りから不穏だった。変なヤツに喧嘩ふっかけられるし。らいぴよが。まぁそれはサクッと解決したのでいい。イラッとはしたが。他人の主催に共演者でもない輩が入って来て、オラオラ言うだけ言うて帰ろうとするのだから。俺が千鳥ならボタン叩き割ってる。

ちょっと待てぃ

よくよく考えたら、らいぴよも俺らと出会う前までの身の振り方が悪かったんだろうなとも思った。とにかく話が拗れないよう喧嘩両成敗でその場を制した。この辺までは良い。本題はここから。

この日のライブは良くなかった。機材トラブルか浮き足立ってたか記憶に定かじゃないが、まぁなるべくしてなったという感じだ。現状のらいぴよには「危機感」が足りない。懸念点を洗い出し事前に準備出来れば、被害は最小限ですむ。また己を過信しすぎなければ、舞台上のトラブルも早急に対処できる。過信するから油断が生まれ事故につながる。やらなきゃいけない事や求められる事は他に比べれば多いかもしれないが「売れる」事を前提で考えるなら、彼の年齢なら出来て当たり前だ。まだそんな「当たり前」の話しか彼にしていない。「息を吸ったら吐くんやで」くらいの事だ。本当はすぐにでも当たり前以上の話がしたいが、それすら出来ないなら話にならないし、こちらも言ってやれるほどチームとして全力を発揮できていない。今んとこ声も出んし、情けないリーダーだ。歯痒い思いをしながら、切り替えて対バンとの交流に繋げる事にした。

今回も出てくれた仲間に救われた。相変わらず仲間に恵まれている事を感謝しつつ、らいぴよも沢山話して親睦を深めてくれるだろうと思っていた。

らいぴよ「いっぱい失敗したのでいっぱい飲んで酒で取り返します!!」

マジかヤバいじゃんこの子。

まぁ確かにキミのお披露目ツアーだから沢山飲めとは言ったけど…。まぁほどほどに楽しむよう伝え、俺も他のアーティストと酒を酌み交わした。

JunkUnitのてっちゃんに「友達のピンチはいつでも支えるから言ってや!」と励まされたり、ワンマンサポートしてくれたハヤシライフずんちゃん、ベースのニッちゃんにも「サポートだったらいつでも言うてくださいね!」と背中押された。ウチミズはいつも真剣な眼差しで労ってくれる。涙腺が緩むも、うかうかしてられない。問題は本日の主役だ。すでに結構酔いが回っている。気づけばサポートドラムも結構なヘベレケだ。サポートの彼に関しては「SHAKIALMO!で学べる事が多いと思うので、良ければ使ってください!」と自ら志願してくれた。俺達は彼の技量よりも心意気を買ったわけで、感謝はしていたものの、こちらはこちらで経験不足ゆえ、どうしたもんかと頭を悩ませていた。一旦2人を見なかった事にして、しばらく談笑しているとmaimaiがきた。

maimai「2人が酔いすぎてるし、これ以上いても箱に迷惑だから場所変えよう」

ライブハウス内で打ち上げをしていたので、長居して他スタッフに迷惑をかけるわけにもいかない。それに腹も減って来たのでアメ村のラーメン屋へ移動を促した。俺は機材を清掃の邪魔にならない場所に一旦避難させ、会場内に忘れ物などないかチェックしていた。

maimia「チっ!アイツダメや…」

控え室にmiamaiが舌打ちと共に現れた

わい「え、どした?」
maimai「らい、バーカンから動かん。私が先行って二次会の場所まで先導するから、ヤス君荷物の移動だけお願い」

本来イベント主催は誰よりも早く会場入りし、最後まで残り挨拶して回るのが常だ。二次会をするならそこまで案内したりエスコートするのがホスト側の務め。彼にはそこまで見えてなかった。俺は了承し、あらかた移動を済ませ、先陣を追いかける。すると、まだバーカウンターにらいぴよが残っていた。

わい「おい何してんねん!みんな先行ってんぞ」
らいぴよ「はい!でも僕スタッフの子が終わるの待ってるんで、先行って下さい!」
わい「いやいや…お前主役なんやけん、行った方がええぞ…」
らいぴよ「大丈夫なんで!!!後で行くんで!!」

らいぴよは変なところで頑固だ。だいぶマシになったがいまだによく分からん所でむくれる。でも今はこちらも理由あってそう言ってると理解してくれているので、大体説明すると「あ…ごめん!」となるし齟齬は少ない。当時はマジ大変だったなあ…(遠い目)。

わい「あー…分かった。あんま遅いとmaimaiも怒るし早めに来いよー!」

と言い残し、会場を後にした。まぁ年上2人にくどくど言われ続ける環境にストレス感じてるんだろうなぁとか、そんな事を思いながら打ち上げ会場へと向かう。高校の時に進路の事で親と大モメした時のことを思い出した。誰が親父やねん。

ほどなくしてお店に着く。maimaiはすでにご立腹だ

maimai「マジであいつさあ…どうなってんの?」
283「…大丈夫っすか?」
わい「大丈夫…じゃないねえw」

MouthPeaceには一緒にツアー回ってもらってんのに申し訳なく思っていた。もっと協力しあって相乗効果で良くなると思ってたのに…ごめん。しばらくするとVARONのスタッフが入店してきた。どうやら清掃が終わって合流できたみたいだ。らいぴよもその後ろに連なってきたが、こちらに挨拶もなく店奥のカウンターへと足を進めた。

maimai「ありえん」

それはそう。この時俺も怒りを覚えた。俺らが座る団体テーブルには俺ら以外のメンツも数名座っている。俺らは百歩譲って良いにせよまずはこちらに「遅くなりすみませんでした」が筋だ。誰の為の企画に集まってくれたと思ってるんだ。

ここで彼へのお説教は確定となった。あとはタイミングとどちらが口火を切るか。いつだ?店を出てからか、帰りの車中か…。

そんな事を考えていると、先ほど入店したスタッフが慌ただしく店を出ていった。忘れ物かな?と思ったらすぐ戻ってきて、また出てを繰り返した。不思議に思い声をかける。

わい「どした??何か箱でトラブった??」
スタッフ「や…えっと…SHAKILAMO!のサポートドラムの子…泥酔して外で寝ちゃってて…」

ドン引きである(ドーーン)

事情を説明してくれているスタッフに脇目も触れず外へ出るmaimai。もはや周りなど見えていない。彼女の背中は普段の何倍も大きく見えた。ほぼ範馬勇次郎だった。鬼だ。

キレたmaimai(※イメージです)

俺は食事を楽しむメンツに詫びを入れ急いで後を追いかけた。最悪彼の命に関わる。外に飛び出すと、そこには深夜の小雨降るアメ村のど真ん中、路上に寝そべり天を仰ぐサポートドラマーと、それを見下ろし静かに憤る鬼の姿があった。

サポート「うぅ…すみ…ません…」
maimai「うるせえ、まず端に寄れ。車の邪魔になんだろ」

標準語でキレる人って怖いよね。まず標準語がちょっと冷たく聞こえるのに更にキレるなんて、ね?

maimai「何やってんだテメェ?サポートがこんなトコで迷惑かけていいと思ってんのか?」
サポート「すみません…」

過去に彼女がこんなにキレた姿を見たことがない。そりゃ、バンドマンとして最低限も出来ていないのにも関わらず、周りに迷惑かけているこの状態は、自分だけじゃなくバンドの看板に泥塗られているようなものだ。今まで苦労して作ってきたものがコケにされた気がして、そう思うと怒りが込み上げてくるのも無理はない。…あ、俺?

うわぁ…って思ってた(卒倒)。

気付くとらいぴよも現場に駆けつけていた。酔ってはいるが一応正気は保ってるらしい…よかった…これでお前、呑気にラーメンなんか啜ってたら丼ごと頭カチ割られてたぞ…。

らいぴよは話を聞きながら目をこすった

(泣いてる?そりゃそうか…流石に…ん?にしては長くない?こするの…)

らいぴよは上を向いてコンタクトを取っていた

(絶対今じゃない。お前、絶対それ今じゃないぞ…)

maimai「おいテメェもだからな?」


(ですよねーそうなりますよねー)

流石のらいぴよも背筋が伸びた。

一瞬「え、ボク?」みたいな反応だったと思うけどお前しかおらんがな…たのむわ…。

タガが外れた彼女は決壊したダムの如く全て出した。浮足だった態度、バンドマンとして当たり前の事が出来ていない事。出来ていないどころか、周りが見えず迷惑かけている事。またサポートの彼に関しても、協力してくれるのはありがたいが、本分すらマトモに出来ていないのに、バンド活動外で迷惑をかける行為をしてくれるなと叱責した。

(よかった〜叱るだけで済んで…)

流石にしょんぼりしていた。らいぴよの瞳からつーっと一筋の涙がこぼれた。そりゃあんだけ叱られたんだから反省してくれないと困る。その後機材を取りに会場に戻り、緊急でミーティングを行った。何が悪かったのか、今後どうして行くのかをらいぴよ自身の言葉で伝えてもらった。かしこまって書いてるが「挨拶をする」とか「一生懸命やる」とか、もう基本の「き」みたいな所だ。それすら出来てないのに一丁前に飲んでやらかしてるようじゃ笑い話にもなんないよって話。

らいぴよ「明日から変わります!」

頼むよと伝え、迎えた翌日のライブは見違えるほどよかった。なんなら集合の時から人が変わったかのように、誰よりも率先して動き機材搬入し、サポートとも何度も曲を合わせ、何度もセトリを確認し本番に臨んだ。

やりゃ出来んのよやりゃあ。

フォローするみたいで嫌だが、出来る時のらいぴよはカッコ良い。キラキラ輝いていて、振り切りさえすればヒーローになれると信じてる。ただ人として最低限の所が欠けていたりするのは問題外。ステージでは人じゃない方が輝く場合もあるが、彼は野放しにするとダメな方に行ってしまう。そう感じた俺達は、らいぴよをツアー以外でも色んな所へ引っ張り回した。と言うか俺が2人に引っ張り回されていた(白目)。

京都へ修学旅行
徳島に阿波踊り観光
新たなメンツで共同生活

いやもう休ませてー

ひどい時なんか大学生の深夜ノリのテンションで「今からショッピング行こうよ〜」と、2人して俺の足を引っ張り布団を剥ぎ取り車に乗せようとしてくる。ほぼ拉致だ。俺はそもそも一人の時間が好きだし作業効率も上がる。過去三人で住めていたのはお互い干渉しなかったからだ。にしたって当時のらいぴよは俺の心労以上に不安な面が多かったし、まずは全員で仲間意識を持って取り組むべき、と言う観点から半ば共同生活を送っていた。後はmaimaiなりの配慮もあったと思う。俺1人でいてもいらん事考えてプレッシャーで勝手にキャパくなってしまうのを懸念しての事だろう。実際3人でいて精神的に助かった面もある。だがショッピングは買ってしまうから極力避けたい(白目)。

らいぴよ加入から数ヶ月、激動のライブもこなしある程度チームで戦うことに慣れ、そろそろ本腰を入れて色々教えていこうとしていたその時だった。


らいぴよ「僕、SHAKILAMO!辞めようと思うんです…」

もーええてーーマジ勘弁してーーーーーーーーー



はい!今日はここまで!ワンマン終わってらいぴよお披露目ツアーを中心にらいぴよづくしのお話でした!

面白いでしょ、らいぴよちゃん。笑
バンド云々よりまず「人として」みたいなとこからやったもんなあ…。まあでも、今は自分でも理解できてるし、すごい速度で成長してると思います。俺も彼を見習わなきゃと思う事ばかりです。ここからどんどん逞しくなり、時には「すげえじゃん!」と言わせれるような人になって行きますが、記事での彼はまだもう少し怒られます笑

そして俺は、瞬間で楽しい事はあっても相変わらず仄暗い闇の中ですね。あとたまにメンブレ起こして暴れます。どこにも吐き出せん苦しい時期。ステージでは気丈に振る舞ってたつもりですが、当時を知ってるお客さんには「しんどそうだった」と言われました。心配募る中でも変わらず応援し続けてくれた事に感謝です。

まぁでも希望は捨ててなかったんでね。しゅーちょーも戻ってくると思ってたし、時系列的にはそろそろ「第二の希望」が、しっかり出てくる頃だと思います。「ワッサーメーン!!」とか言いながら。

と言うことで!また次回もお楽しみに!

ほなまたっ!!

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