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SHAKILAMO!忘備録⑤
どうも
マイブームは「盆栽」ですおいでやすです
どれだけその魅力をアツく語ろうと、周りはイマイチ理解してくれない
なんで?
みんなが思う盆栽って「サザエさん」の父、波平が大事そうにしている、アレだと思う
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そう、それで合ってる。
海外では日本のクールな文化として、盆栽愛好家が近年増えている。国内でもその魅力は見直され、新しいカルチャーと織り混ぜ、発信する者も多い。実際に旅館や料亭などに限らず、一流ホテルやアパレルブランド、HIPHOPの楽曲MVなどで見ることも。
プライベートでは香川の盆栽園を訪ねた。メンバーを引き連れて(迷惑)
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多分俺は今、都会に移り住み無意識のうちに自然を求めている。スピっている。スピでやすだ。なんだそれ。
なんで香川おる時に買わんかったんや。盆栽作りで有名なのに。移動が多く家を留守にしがちだから買わんかった気もせんでもない…。
誕生日に0から育てる盆栽シリーズを頂いたのだが、まだ始めていない。
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デカくなるまで待てない。デカいのも欲しい。デカいのは見てうっとりする用、小っちゃいのは育つのを楽しむ用だ。
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そのうち購入した盆栽を愛ですぎて、ギターアンプの上とかに置いてライブする日が来るかもしれない。俺ギター弾けんけど。その前にバンド解散してるけど。
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さあ、軽快な解散ジョーク(やめろ)も出たし、これ以上盆栽を熱く語っても引かれるどころか本編読むの諦められる可能性がグングン上がるだけなので、ここらで本編に入る。
お気をつけて、いってらっしゃぁい!
逆境!愛知リベンジマッチ
2020年12月初頭、俺たちは東京の先輩バンドAから、愛知でのライブ帯同のお誘いを受ける。だが俺らは結成当初、名古屋でメッチャ嫌な思いをした。帰りの機材車で「二度とこの街には来ねえ」と名古屋を後にし、それ以来だ。正直あまり気乗りしない。それに当時、ぶっちゃけ名古屋は売れてからで良いと思っていた。地元の方すみません、例のアレです「名古屋飛ばし」です。だってどこでライブすりゃいいか分かんなかったもん。東京・大阪以上に繋がりがなかった。だが、唯一名古屋の箱で「上前津ZION」という箱だけは気になっていた。ZIONはレゲエの世界では聖地や理想的な場所を指す言葉だ。
その名前もさることながら、イベントも俺好みなライブバンドが多数出ていた。だが、今の俺らのスタンスではこの箱にマッチする可能性は低い。あとしゅーちょーにレゲエ嫌いって言われたし。俺は当時、名古屋のかすかな希望、上前津ZIONへの出演を諦めていた。
とにかく、愛知でのライブに気乗りしてなかったものの、Aは俺らの事をメチャクチャかってくれていた。彼らと対バンする機会を増やし、仲良くなるに越したことない。それにコロナ禍でライブ出来る機会もあまりない。ただ、行くにしたって四国から愛知だとぼちぼち距離がある。橋を越え遠征するなら、出来れば2〜3日連続でライブしたい。そこにAが帯同できるならなおよしと思い、電話でAに相談した
わい「お誘いありがとうございます!ちなみに場所は、愛知のどこでやる予定ですか?」
A「今池3STARってとこだよ!」
知らん。どこやサンスターって。歯ブラシかなんかか。
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わい「…なるほど!ちなみにAさん達、その前後でライブあったりします?愛知まで出るなら前後でライブ入れようとしてて。もし予定あれば、ご一緒できたりしませんか?」
A「えっとねえ、今池の前日に一応あるんだけど、ちょっと出演枠あるか聞いてみるね!」
わい「ありがとうございます!ちなみにどこですか?」
A「豊橋!club KNOTってとこ!」
じゃあ愛知2日間じゃねえか
東京に足掛かりが出来たと思っていたはずが、誘われたのがよりによって嫌いな愛知県。それも2日も。ただそれも今後の繋がりのためだ…。何より、精力的に活動するツアーバンドに誘われるだけでも充分ありがたかった。
わい「了解です!両日行きたいので、枠あれば是非お願いします!!」
A「了解ー!また折り返しますねー!!」
後日、枠を確保できた旨を伝えられ、豊橋でのライブも無事決まり、愛知2日間遠征となったシャキラモさんチーム。この時は、東京のツアーバンドと肩を並べられる楽しみと、名古屋での苦い思い出がすごいスピードで頭を交錯しているのだが、この2日間がSHAKILAMO!にとって、後の大きな躍進につながるとは、この時誰も知らない。
覚醒★おいでやすの乱
12月4日、豊橋に到着。久しぶりの愛知だが、名古屋市街地と違い、風景も随分のどかだ。
わい「なんか…香川みたいやな」
しゅーちょー「ほんまやな!山もあるし河川敷もあるぞ!」
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俺が唯一知っていた豊橋情報は「朝倉未来の地元」だけだった。喧嘩に明け暮れる気性の荒い不良が住む街。ただそれだけだった。ちゃんと箱の情報とか調べろ。
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地元に近い環境だとなんだか安心する。あと、豊橋club KNOTがすごく良い箱だった。スタッフさんもみんな柔軟に対応してくれるし、音も照明もかっこいい。豊橋の人のあったかさと充実した箱の内容に「メッチャ良いライブできそう!」と、リハ終わりにはすでに思っていたし、その予感は見事当たった。ライブそのものも気持ちよくできたのだが、全体の構成に対して、自分の中で気づきが多かった。前回ライブに対する悩みを吐露していた。ずっとタピオカやファッ菌などの面白い曲とJOURNEYの感動曲が混在するギャップに違和感を感じ続けていたが、この日のライブで、確信に繋がった。散々いろんな曲をやった後「初見の人からしたら訳の分からん格好と変な曲ばかりで、何がしたいんかよく分からんと思う。でも俺は現場が好きでワクワクできるから、バンドマンを続けてる。これからも良かったら笑ってやってくれ。全力でキレるし全力でアホな曲で歌って踊るから、これかもよろしく」的なMCから、毎度おなじみ「おーれーたーちーはー」につながる。面白から感動につながるドラマが、この日メッチャしっくり来た。今のライブスタイルは、豊橋で完成した。ライブ後の感想「何これバカ気持ちいい」しかも明らかにお客さんの見る目が今までと違う。ああそっか、少しでも多くの人に刺さってほしい気持ちで、あれこれ考えながら喋り過ぎてたんか。自分が思ってることそのまま吐き出してええんか。余談だがこの日のライブ中、キーボードの電源が抜けてる事に気付かず、マジ超サマーのイントロ全部無音だった。無音の鍵盤を叩きながら「うぉおおおおおくそがああああ!!!!!!」と叫ぶ俺としゅーちょーの高笑いが共鳴し曲がスタートした。そんなクソみたいなハプニング起こしといて達成感に浸っていた。周りから見たら、おもろいライブだった、今日調子良さそうだったな、くらいにしか感じなかったと思うが、俺の中で得たものはハプニング以上に大きかった。この感覚を大事に、明日の今池も頑張ろう!
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ついに発見!?幻の5人目
12月5日、愛知遠征2日目、舞台は今池3STARへ。前日の達成感はあるものの、不安な気持ちはまだ消えない。またあの時みたいな場所だったらどうしようかなと、いらん心配を抱えている内にさっと到着した。あれ?全然知らん場所着いた。前来た場所と町並み全然違うなあ…。そりゃそうだ、名古屋市街地と今池はわりと離れている。ドギマギしながら会場に機材を運ぶ。え、控室めっちゃ広くね?
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ほぼモデルルームじゃね?!
キレー!!すげー!!!ヒャッホォォウ!!!
もう俺に不安はない(単純)。ご機嫌なバイブスのまま受付に挨拶しに行く。
スタッフ「おはようございます、SHAKILAMO!さんですよね?」
わい「おはざす!そうです!よろしくお願いしますー!」
スタッフ「よろしくお願いします!四国…?香川から…ですよね?」
わい「あ、違いますトリニダード・トバゴです」
スタッフ「wwwwwwじゃあだいぶ遠いっスねw」
わい「そうなんすよ、マジ大変!」
スタッフ「車で来たんですか?w」
わい「いや、ラクダで!」
スタッフ「あーねw」
しゅーちょー「お前マジ恥ずかしいけんやめろ!!すみませんホントに…」
スタッフ「いえいえwwwおもろいっスねw」
わい「それだけが取り柄でやらせてもろてます!あざす!」
お待たせしました皆様
何も考えず初対面からご機嫌なジョークを飛ばしているが、何を隠そうこの受付スタッフが、後の5人目のメンバー"maimai"である(ドーーン)
マジウケる。ちゃんとしろオレ。
後に彼女がSHAKILAMO!に加入するとも知らず、ご機嫌なままリハを始めた。何ここ、音最高やん。照明もかっけえし、しかも配信カメラえぐない?これそのまま素材もらってYouTubeアップできるレベルやん!
(当時の配信カメラ映像)
とにかく、名古屋のイメージがこの時点でだいぶ良い方向に変わった。こんなもん、あとは好きにカマすだけですわ!前日の成果もあり、俺らは気持ちよくライブをブチかました。
終演後にイベントの精算の件で、maimaiに事務所に呼び出された。そして、謝られた。え?
maimai「箱のブッキングマネージャーとして、バンドに来てもらうだけじゃなく、色んな手段で良いバンドを日々探しているんですが、こんな良いバンドが香川にいるなんて知らなかったです。私がちゃんと調べていればもっと早く出会えたと思ってて…。箱の人間として恥ずべき事なので、謝らせてください。私の力不足で、すみませんでした。とても素敵なライブを有難うございました。」
ビビった。箱の人にこんな事言われる日が来ると思わなかった。と言うか、日本のライブハウスでこんな発言する人、どれくらいいるだろうか。彼女は今まで真摯にバンドマンと向き合ってきた人なんだなと確信し、当時の俺らは心打たれた。そこから彼女は、すでにチェックしていた俺らの活動を紐解いていった。MVや楽曲の意図、俺がここまでnoteに書いてきたネタバレを、俺に答え合わせのように聞いてきた。「この曲がこのタイミングでアップされてるのって、こう言う事ですよね?」彼女の予想は全て当たっていた。この人、俺の考えがわかるんや。ライブハウスで活動するバンドの逆張りばかり狙っていたのに、理解してくれる関係者がいるんだと、マジで感動した。質疑応答が終わり、彼女は続けた
maimai「SHAKILAMO!は、このまま続ければ絶対売れます。ただ、私の見込みだと、ライブスケジュールなど細かい所をもっと見直す必要があると思います。闇雲にライブを重ねてもファンは増えません。私が協力するので、まずは一旦、騙されたと思って私が主催するイベントや、指定するベントに全て出演してください。必ずファンを増やすように提案します。厚かましいようですが、どうですか?」
わい「断る理由が見当たりません!!有難うございます!!よろしくお願いします!!」
バンド続けてて良かった。今1番欲しいものが見つかった。メンバー一同頼もしいサポーターに喜んでいた。maimaiが光って見えた。神様仏様maimai様だ。
香川に帰ってから引き続き、maimaiとミーティングをメッチャした。イベントやブッキングの事に始まり、グッズやフライヤー、MVや企画動画までも、発表する前にチェックしてもらい、その都度彼女の意見をもらった。彼女は細かく説明してくれる。なぜこのイベントに出た方がいいのか、なぜグッズはこのタイミングで出すべきなのか、どう立ち回ればファンが増え、みんな喜んでくれるか。俺は当時、ほぼワンオペで裏方をしていたので、頼もしい右腕が出来た気持ちで心強かった。また彼女は、今池3STAR勤務前は新宿SCIENCEの立ち上げメンバーだったので、東京のライブハウス事情にも詳しい。何なら大阪も。マジ助かった!!これで全国のライブハウス攻めれる!!しかもそれだけで終わらない。彼女が打つイベントは全て強かった。彼女の宣言通り、指定するイベントに出れば出るほどSHAKILAMO!の認知が広がり、ファンが増えていった。コロナ禍にも関わらず、イベント全体の動員数もすごい。これホンマにコロナ禍か?って言うほど人がいる。ここだけコロナに染まっていない、まるで別世界にいるみたいだった。数字やお客さんの反応だけ見てもすごいが、特筆すべきはイベントの内容だ。出演順や時間など、全てにロジックがあり、チケット代や、各アーティストへのバック内容など、全体のバランスを見た時にそれぞれ納得いく形で提示されている。要は誰も泣きをみない。アーティスト・お客さん・箱が、全員win-win-winになるように、細かいところまで配慮して1つのイベントを組んでいる。初めて会った時と逆で、今度は俺からmaimaiに、イベントの内情を細かく聞きまくった。全て知った時、鳥肌が立った。「バケモンがおる」それくらい衝撃だった。
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少ないながらも、ライブハウスで経験を積み分かってきた事だが、本当にひどいイベントだと、何も考えず「集客多そう順」とかで組む人もいる。あと「年齢順」とか「よく箱を使ってくれてる順」とか。そういう箱の人間がどういう思いで組んでるかは知らんが、お客さんもアーティストもアホじゃない。薄々気付いてる。でもたまに気付かない可哀想な若手が、そういう脳死ブッカーによって搾取される。法外なチケットノルマを突きつけ大したイベント告知もせずあとはバンド任せ。終演後に打ち上げでくだを巻き若手をいびり倒す。大体そう言うやつの口癖は「お前らそんなんじゃ売れねえぞ」多分今までモテた事ないんだと思う。俺の統計上そう。大体ちょっと売れてその後日の目を見なくなった古のバンドマンに多い。おっとこれ以上はやめとこう特定されてしまう。まぁ、これを読んで心当たりある人は手遅れになる前に直した方が賢明だ。もう令和だぞっ(ハート)
とにかく俺らは今、とんでもないバケモンに太鼓判押されとるぞと、逆に怖くなってきた。これからどうなるのか、ワクワクが隠せなかった。
が、いつも事件は唐突に起きる。
次のライブの1週間前。ギターOから脱退したいと連絡が入った。
はぁあああい!!!今日はここまで!名古屋進出への大いなる一歩ですね。この辺りから、皆さんご存知シャキラモ!が見えて来る頃ですね。長い記事をここまで読んでくれてありがとう!
ま、ここからまだまだ長いんやけどな
次回予告
万能戦士!シュン・ペイペイ到来
大改革!新チームシャキラモ!
四肢炸裂!怒涛のライブラッシュ!
四肢炸裂はもう人死んどんよ
ほなまた!!