見出し画像

するするエッセイ【おどってくらす】#25

さぶすくマガジン「くまのつべこべ」するするエッセイです。毎月15日と30日に更新されるこちらのエッセイ。どんな事を書くのか…僕自身も楽しみにしておりますので、どうぞ宜しくお願いします。

セルフリセットのお話です。
そらぁ人間誰しも自分でどこかへ足を運んだり、何かを選んだり、思い切って休んでみたり、そうやってリセットするんだから「セルフ」は当たり前だろ。って事なんですが、僕の場合は場所も時間も選ばずにリセットするんです。続けない。といった感じでしょうか。

先日僕が実際に参加していた、横浜でのダンス公演の本番直前の10日間のリハーサルを例に話してみますね。

6人の出演者で構成された約60分の舞台のリハーサル。2ヶ月ほど前からポロポロと始まり、10日前からは12:00〜20:00くらいまで毎日皆で集まり、集中的にリハーサルが行われました。

会場が横浜と言うこともあり、移動時間も含めると約10時間そのリハーサルに携わるイメージでしょうか、全員で様々な意見を交わしながら行われるリハーサルは、いわゆる演出家や振付家がいる現場とは物事の進み方がまったく違うわけです。
それぞれが、演出家であり振付家であり出演者である場合、それぞれの立場の充実感とときにはストレスを一気に一人で受ける事になるので、そらぁー疲れる。
もちろんそこから頂く充実感も大いにありますが。

そんな日々が続くとやはり皆今日の疲れを、昨日の疲れを持ち越しそうになります。
持ち越す人もいるでしょう。

そこで僕が実践したのは、家に帰ったら今日リハーサルだった事を忘れる。というセルフリセットでした。

身体の疲れももちろんですが、今日つかった脳みそや気持ちをするっとリセット出来ると、自ずと身体も整ってくるようで、だからリハーサルで疲れたからご飯食べよう、とかご飯食べる元気がない、とかリハーサルで疲れたからお風呂に入ろうなどと、いちいち行動の選択の前に「今日リハーサルで疲れたから」を付けたくなる所を「今日はいい日だった、最後に何して寝る?」にすり替えるんです。

ここから先は

1,028字
ダンス劇とは、日常に溢れるダンスのような瞬間や、演劇のような時間を切り取り、身の回りの【生きる】を楽しむ行為です。 ダンス劇作家として公演を続ける熊谷が、舞台から飛び出し、楽しむを皆様と共有するマガジンです。

ダンス劇作家「熊谷拓明」が、踊り続ける中で身に着けた【生きる】を楽しむ術を、■エッセイ■ダンス朗読劇■オリジナルダンス劇映画■ラジオ■対談…

よろしければ願い致します。頂いたサポートは楽しい【ODORU】企画のの運営費として大切に使わせて頂きます!