【みんなで選ぶ一人小説ダンス劇】毎日連載「〇〇な男」第21話
ダンス劇作家「熊谷拓明」が、この度の緊急事態宣言が解除されるまで ダンス劇小説を毎日連載!
もっともいいねを集めた作品を、収束後どこかの会場で
熊谷が60分の1人小説ダンス劇として上演致します。
第21話「あかさたな男」作.熊谷拓明
「それは、ちょっと言葉が違うよ。ウーロン茶でいいって言われて僕はどんな顔して、君にウーロン茶を注いであげたらいい?」
「あ。いや。、ごめん。ウーロン茶がいいな。」
「いや、もうその話は終わったんだよ。君は1度ウーロン茶でいいや。って言ったんだら。
話はそこじゃなくてどんな顔して注いだらいい?って質問をしたんだ。それについて答えてほしい。」
「どんなって、言われても。ウーロン茶でいい。って言ったのは僕の癖っていうか…だからほんとにごめん。」
「いやいやいや、これじゃ僕が面倒くさい奴みたいじゃないか。謝ってもらいたいわけじゃないから、それはもういいよ。ねぇ。どんな顔したらいい。」
「こいつウーロン茶でいい。って言やがったよ。って言う顔で注いでくれて良いよ。」
「注いでくれていいよ?君、ウーロン茶でいいよ。と言った下の根も乾かないうちに、注いでくれていいよ。呆れるよ。」
「あ。やっぱり。ほら。癖だよ、ほんとにごめん。」
「だから謝って欲しいわけじゃないし。この流れだと、僕が面倒くさい男で、君が大人みたいじゃないか。」
「そんな事、ないよ。」
「だって、僕が、こいつウーロン茶でいいって言やがったなって顔してウーロン茶を注いでも、君は自分が悪いからいたしかたないって思うから、どーぞ性格の悪そうな顔してウーロン茶を注いで下さい。ってことだろ?」
「そういう捉え方をさせてしまったならごめん。」
「ほら、またそーやって謝って、自分が大人になるだろ?」
「別に、大人になりたい訳ではないよ。」
「そうだな。もともと大人なんだろう。でもウーロン茶でいいやって言われても、どんな顔で注いだらいいかわからなきよ。」
「だから、ごめん。」
「いや、もうその話はいいよ。っていったじゃない。だいたいウーロン茶そんなに好きなのか?僕は大好きなんだウーロン茶が。」
「大好きってほどでもないが。」
「じゃあ、何飲みたい?何が好きなんだ?」
「コーラあるかな。。」
「ないよ!家には。」
「そうか。」
「ははは!この遊び時間は潰れるけども、疲れるな。」
「確かにな。」
「君が提案したんだ。」
「うん。だってもう一ヶ月もこの部屋にいるんだ。
金も使えないし、さすがにもう話すこともないだろ?」
「だな。アイディアは良かったよ。」
「だろ?」
「なるべく、会話を長く続ける為に揚げ足を取って話を前に進めないゲーム。」
「はは、まずゲームの名前が疲れるよな。」
「そして、なかなか体力をつかうんだな、この会話方法。」
「そだな。国会中継みてると楽しそうに思ったんだけどな。」
「あの人達毎日大変だな。」
「だな。」
大きな窓からは、おそらく夏になったであろういつもの景色が、男二人を微笑ましく見守っているようだ。
おわり。
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最後までお付き合い頂きありがとうございます。
もし、この話がダンス劇になったら、どんな動きでどんな声なんだろう。。。
僕も今はわかりません、皆さまが選ぶダンス劇。
一緒にワクワクを感じて頂けたら幸いです。
期間中、サポートボックスよりサポート頂けたみなさまのお気持ちは、選ばれた作品をダンス劇として上演する準備資金として使わせて頂きます。
必ず劇場でお会いしましょう!
踊る「熊谷拓明」カンパニー
熊谷拓明
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■新作ダンス劇
「舐める、床。」
2020年12月10日〜13日@あうるすぽっと
詳細後日発表
■オドクマストア
ダンス劇DVD『上を向いて逃げよう』
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