#病は突然に6 病院は静かじゃない

どうも、あたるです。
6月もあっという間に半分が過ぎ、入院して丸一年がたった。
ここまでくるのにとてつもなく長かった。
終わってみるとあっという間というけど、きっとそんなことない。
長い。マジで。
まだ終わってないし。


病院というのは静かに病気を治す場所と思っていた。
イメージとしては図書館に近い。みな物音を立てることに細心の注意を払う。大袈裟かもしれないけどそれくらいの静寂の中で病と相対している場所だと。

もちろんそんなことは全くなかった。当たり前だ、病に臥しているとはいえそこには多くの人が生活し、その生活を支える人々が働いているのだから。
よくわからない機械音、看護士たちの談笑、同室の方のイビキ、せん妄による雄叫び。
図書館みたいに物言わぬ本を扱ってるわけじゃない。
無音の状態が続くことなんてかなり珍しいと思う。少なくとも僕が入院していた病室ではほぼなかった。病室は4、5回変わってるけど(病院自体も変わってる)どの病室でも静かな環境はなかったからどこもそうなんだろう。

あと単純に、それいいの?ってことがけっこうある。
普通に病室で電話をするし音楽を爆音で流す。歌を歌う。気を晴らすためか、でかい声を出す。
いちばん応えたのはチンピラみたいなおっさんが同室の患者の便がくさいとベッドを蹴りながらわめいていたこと。
それはうるさい以前に怖い。
入院が長いだけでもストレス溜まるのに、そういうマナー的なことが悪い人がいればより溜まる。知らん人とルームシェアしてるんだもの。
こっちがでかい声だしたくなる。
だからこれは備忘録というより愚痴のほうが大きい。

退院したら何がしたいか?と小川くんと電話したとき聞かれた。
静かにすごしたい。これに尽きる。
それってめっちゃ贅沢なことなんじゃないかと思う。

とりあえず音楽聴いたり耳栓でお茶を濁し毎日を過ごしている。
あと1ヶ月半。がんばれ俺。